★ドラマ教場Ⅱ
木村拓哉主演の警察学校ドラマ教場Ⅱを見た。
ドラマとしては面白かったが、有り得ない矛盾や事件ばかりで白けてしまった。
①学生の飛び降り訓練において、女性副教官をビル上階の外側に立たせてから、下で受けるエアーマットの空気を抜かせ、結果的に女性副教官を転落させた事件。
下でとっさにシートで受けて軽いケガで済んだが、あれは風間教官(木村拓哉)による殺人未遂事件です。
②学生の訓練において、成績トップ競争で相手を蹴落とす為に、一人の学生がわざと車を暴走させ相手の学生をひき殺そうとした事件は殺人未遂です。
その学生が反省して「警察学校に復学したい」と述べたことに、風間教官は「待ってる」と述べた事は有り得ない。
そんな悪質な殺人未遂事件を起こした学生の復学など有り得ません。
③学生が警察学校の備品を盗み、密かに爆弾を作ろうとした事件。
窃盗罪は既遂で爆弾爆破は未遂だったが、窃盗と爆弾製造を認めた学生を退校処分にせず、むしろ最後は立派な警察官として卒業させた魔訶不思議なストーリー。
これは退校処分はもちろん、刑事事件として逮捕起訴事案です
それ以外に、学生の悪質な偽証、学生同士がまぐわって妊娠、傷害事件、女性副教官による男子学生に対する誘惑と文書隠匿、覚醒剤を使用したかのように警察学校内を錯乱して走り回る学生、などなど即刻、退校と懲戒処分になって当然だが、ほとんどはそのままスルーして「立派な警官と副教官」として卒業、異動していくストーリーは、漫画としか言いようがない。
水虫に効く飲み薬「イトラコナゾール」錠に、睡眠薬が混入したことで複数の死者を出し、交通事故を引き起こし、多数の服用者が失神などの副作用を起こした事件。
睡眠薬を注入した若手作業員とペアを組む同僚が、「別の作業で外しており、チェックできなかった」とな。
社内マニュアルでは成分調合は2人1組でするよう定めているが、この規定に違反。
そして、ペアを組む作業員の不在は想定外で、内規では1人きりになった場合の対応は定めていなかったとな。
いやいや、2人一組でやるのが規定だから、一人でやるのは許されません。
一人になった場合、上司に連絡して指示を仰がなければなりません。
連絡を受けた上司は、他の者を手配するか、それとも自分がペアを組むかして、二人で作業をするのが当然のマニュアルであり仕事のイロハ。
従って、その若い作業員は故意に睡眠薬を混入したと疑われても仕方がない。
(じゅうめい)