今回は先日の運転会の写真でも少し触れた津川洋行の有田鉄道コッぺルBタンクのはなしをば。
先ずはこの写真をご覧ください。
隣に停まっているアーノルドのBタンクもNゲージスケールとしては相当に小さい方なのですがどう見てもそれの半分もありません。
何しろ大真面目に「私の小指の上に乗ってしまう」サイズなのです。
短さでは同じ津川の銚子デキ3の方が短いのですが機関車自体の容積では明らかにデキ3を下回ります)
これだけだと「自走できない飾り物」と早計しそうですが、これが立派に自走するのですから正直驚きです。
この夏にリリースされた津川のコッぺルの存在は私も知っていましたが登場時から相当な人気モデルだったのと走行性能に疑問(後述)があった事からこれまで入線を躊躇してきたモデルでした。
いや、そもそも地元のショップで見かけなかった代物でしたし。
それが先日、普段覗かないショップの隅にこれが並んでいるのを見てついムラムラと(汗)
津川の機関車は以前に軌道モーターカーと銚子電鉄デキ3を入線させた事があるのですがそのどちらもが走りの点で今ひとつな印象でした。
この種の小型車の場合実車の用途から言ってスロー走行がある程度できないと使えない(使う気にならなくなる)のですがどちらもが結構な勢いがないとまともに走らず、特にポイントの無電区間に引っかかりやすい特性はミニSLレイアウトの棚幡線での使用で最大のウィークポイントとなります。
ですのでコッぺルの入線はその意味で一種の賭け(それも勝ち率の低いw)でしたし、試走時までは走行性に期待はしていませんでした。
ですが実際に走行させて見るとこれが意外に良く走ります。
サイズと構造からしても粘る様なスローと言う訳には行きません。TOMIXの1000CLのコントローラを最小限に絞ってもかなりちょこまかした走りになります。但しミニカーブ用のポイント程度の無電区間は意外とすいすいクリアしてしまいますのでデキ3辺りよりは安心して使えます。
単機でそうですから貨車の1両も牽かせれば多少の空転を覚悟してそこそこのろのろ走行は出来そうな気はしたのですが運転会での走行も結構元気いっぱいでした。2軸貨車を3両も牽かせた状態では停止の度に「後ろから貨車に押されて空走してしまう」というある意味リアルな走り方も(笑)
と、まあそれなりに好感を持てる走りですがモータが小さいので長時間の運転は避けた方が無難そうです。
前述したモーターカーやデキ3は1軸駆動でしたがコッぺルの場合、曲がりなりにも2軸駆動ができる事が効いているようです。
しかもこれは標準状態での話。
実はこのコッぺルはディスプレイ用と走行用でボイラーを使い分ける事の出来る設計になっています。
付属のもう一つのボイラはホワイトメタル製でプラのそれより微妙にずっしりとしています。
(ちなみにこの写真の台代わりに使っているのはCDの古ケースなのですがこの機関車が載るとCDケースすら大型の作業机みたいに感じられます)
早速ボイラをコンバートして見ると粘着力が上がったために更に走りは好印象でした。
(とはいってもあくまで「この小ささとしては」と言う但し書きの範囲でです。流石にスローはKATOのC62みたいな訳には行きません)
この「用途に応じてボイラをコンバートできる」という特徴はNゲージ蒸機としては相当に良いアイデアと思います。
更にこのコッぺルの場合、車体の分解が殆ど食玩並みかそれ以上に容易に出来ており気軽にボイラを交換できるのみならず、後述するディテールアップの上でも非常に貢献できる特徴となっています。
本気の付属パーツは上述した替えのボイラの他、牽引用のアーノルドカプラがありますが、箱の下のスポンジを外して見ると取扱説明書とエッチングのディテールアップパーツが付いてきています。
エッチング打ち抜きと言う性質上「塊」や「線」であるべき所が「板」になってしまう宿命がありますがこれ位小さいモデルでフルに近いディテールアップが可能と言う点を考えると十分以上に許容範囲でしょう。
ですがそのディテールアップが説明書ではナンバープレートと開放てこ以外については「写真を参考に付けてください」というのは流石に少し不親切な気もしますが(笑)
この配慮は中々いい所を突いていると思えます。
上手い下手は置いておいても見ていると「取り付けたい気持ちにさせてくれる」所が良いですね。
最初に店頭でこれを見た時には単純に大きさに感心するだけだったのですが、パッケージを開けて見てそのコンセプトに感心させられました。
個人的な印象ですが恐らく津川のモデルとしては最高傑作に近いのではないかと思います。
先ずはこの写真をご覧ください。
隣に停まっているアーノルドのBタンクもNゲージスケールとしては相当に小さい方なのですがどう見てもそれの半分もありません。
何しろ大真面目に「私の小指の上に乗ってしまう」サイズなのです。
短さでは同じ津川の銚子デキ3の方が短いのですが機関車自体の容積では明らかにデキ3を下回ります)
これだけだと「自走できない飾り物」と早計しそうですが、これが立派に自走するのですから正直驚きです。
この夏にリリースされた津川のコッぺルの存在は私も知っていましたが登場時から相当な人気モデルだったのと走行性能に疑問(後述)があった事からこれまで入線を躊躇してきたモデルでした。
いや、そもそも地元のショップで見かけなかった代物でしたし。
それが先日、普段覗かないショップの隅にこれが並んでいるのを見てついムラムラと(汗)
津川の機関車は以前に軌道モーターカーと銚子電鉄デキ3を入線させた事があるのですがそのどちらもが走りの点で今ひとつな印象でした。
この種の小型車の場合実車の用途から言ってスロー走行がある程度できないと使えない(使う気にならなくなる)のですがどちらもが結構な勢いがないとまともに走らず、特にポイントの無電区間に引っかかりやすい特性はミニSLレイアウトの棚幡線での使用で最大のウィークポイントとなります。
ですのでコッぺルの入線はその意味で一種の賭け(それも勝ち率の低いw)でしたし、試走時までは走行性に期待はしていませんでした。
ですが実際に走行させて見るとこれが意外に良く走ります。
サイズと構造からしても粘る様なスローと言う訳には行きません。TOMIXの1000CLのコントローラを最小限に絞ってもかなりちょこまかした走りになります。但しミニカーブ用のポイント程度の無電区間は意外とすいすいクリアしてしまいますのでデキ3辺りよりは安心して使えます。
単機でそうですから貨車の1両も牽かせれば多少の空転を覚悟してそこそこのろのろ走行は出来そうな気はしたのですが運転会での走行も結構元気いっぱいでした。2軸貨車を3両も牽かせた状態では停止の度に「後ろから貨車に押されて空走してしまう」というある意味リアルな走り方も(笑)
と、まあそれなりに好感を持てる走りですがモータが小さいので長時間の運転は避けた方が無難そうです。
前述したモーターカーやデキ3は1軸駆動でしたがコッぺルの場合、曲がりなりにも2軸駆動ができる事が効いているようです。
しかもこれは標準状態での話。
実はこのコッぺルはディスプレイ用と走行用でボイラーを使い分ける事の出来る設計になっています。
付属のもう一つのボイラはホワイトメタル製でプラのそれより微妙にずっしりとしています。
(ちなみにこの写真の台代わりに使っているのはCDの古ケースなのですがこの機関車が載るとCDケースすら大型の作業机みたいに感じられます)
早速ボイラをコンバートして見ると粘着力が上がったために更に走りは好印象でした。
(とはいってもあくまで「この小ささとしては」と言う但し書きの範囲でです。流石にスローはKATOのC62みたいな訳には行きません)
この「用途に応じてボイラをコンバートできる」という特徴はNゲージ蒸機としては相当に良いアイデアと思います。
更にこのコッぺルの場合、車体の分解が殆ど食玩並みかそれ以上に容易に出来ており気軽にボイラを交換できるのみならず、後述するディテールアップの上でも非常に貢献できる特徴となっています。
本気の付属パーツは上述した替えのボイラの他、牽引用のアーノルドカプラがありますが、箱の下のスポンジを外して見ると取扱説明書とエッチングのディテールアップパーツが付いてきています。
エッチング打ち抜きと言う性質上「塊」や「線」であるべき所が「板」になってしまう宿命がありますがこれ位小さいモデルでフルに近いディテールアップが可能と言う点を考えると十分以上に許容範囲でしょう。
ですがそのディテールアップが説明書ではナンバープレートと開放てこ以外については「写真を参考に付けてください」というのは流石に少し不親切な気もしますが(笑)
この配慮は中々いい所を突いていると思えます。
上手い下手は置いておいても見ていると「取り付けたい気持ちにさせてくれる」所が良いですね。
最初に店頭でこれを見た時には単純に大きさに感心するだけだったのですが、パッケージを開けて見てそのコンセプトに感心させられました。
個人的な印象ですが恐らく津川のモデルとしては最高傑作に近いのではないかと思います。