
先日の運転会で見事に「ジャンクのあぜ道(笑)」を飾ってしまったエンドウの京成スカイライナー。
動力を換装しただけではなかなか走りが復活しない現実を知る事になりました。
これらのレストアの過程でエンドウ車の特徴的な部分をいくつか勉強できたので(笑)この機会に書いてみたいと思います。

先ず台車。
AE車の場合台車の構造自体がKATOやTOMIXのそれとはかなり異なる構造です。
台車の枠は一般的には車輪に上からかぶせる構造が殆どですがエンドウの場合、上にあるのは金属製のフレームでそこに車輪を軽く載せてからプラスティック製の台車枠を下からかぶせるようになっています。
恐らくこれはひとつには動力車とトレーラーで台車枠を共用する意図があったと思われます。
この共用は床板全体にも及び、AE-2のトレーラーの床板を見ると見るからにモーターを入れるためと思われる不自然な空間が空いていました。
恐らくこれもモータとギアをはめ込んでウェイトを載せるとそのまま動力車になりそうです。

前述した金属製の台車枠の方も後部に不思議なポッチが付いていますがこれも室内灯や前照灯用の集電を兼ねた物の様です。
台車枠一個にポッチは一つしかありませんから1両のボギー車の前後の台車からそれぞれプラスとマイナスを集電する構造と思います。
実際、先頭車のヘッドライト周りを見ると床から突き出したポッチが集電パーツに当たっているのが見てとれますが、KATOやTOMIXのそれに比べると妙に16番的というか、頼りない感じがします。

その構造もあってか台車は床板とは金属製のマイナスねじで固定されています。
このパーツも16番でよく見る物ですが「とにかく固定がきつい」
鉄コレとかなら2秒もあればできる台車の取り外しがAE車ではマイナスドライバーを使ってたっぷり5分は掛かります。
台車を外すのにここまで手間取ったトレーラー車はNでは他にありませんでした。
エンドウの場合ですが、むしろ動力台車の方が取り外しは余程簡単です。
同じ金属車体でもしなのマイクロのそれはややTOMIX寄りの構造でした。
他社に比べてこれほど個性的な構造の足回りを持つNゲージのトレーラーは他にはないと思いますがこれのせいで転がり抵抗の増大も招いている気がするので独創もほどほどに・・・というのが正直な感想だったりします。
今後エンドウの金属モデルの中古を入手する時は気を付けねばなりませんね。