光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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寝込みの読書から

2018-06-10 05:58:17 | 書籍
 一昨日から体調を崩して寝込んでいます。
 特に昨日などは朝病院に掛かって帰宅してから夕食時まで殆ど人事不省みたいに寝てしまい、気が付いたら陽がとっぷりと沈んでいたという有様。

 ただ、おかげで体調もだいぶ戻ってきたようですしこういう時は何か本でも読んでリラックスするのが一番という気がします。

 そんな訳で寝ながら読んでいたのは

 JOHN  ALLENのGD LINEのCALMBACK版写真集

 以前から折に触れて紹介している伝説的大レイアウトを一冊に纏めたものです。
 読むと言っても英語がロクにわからないので専ら写真に目を走らせる様なものですが。

 このレイアウトは着工が1941年、製作者のALLEN氏の死去に伴う工事の中断が1973年。その翌年に原因不明の火災によりこの世から消えてしまったというまさに「ライフワークとしてのレイアウト」の鑑ともいえる存在です。

 今では細密度や規模においてこれを上回るレイアウトもあると思いますが、作者の才気に完全にシンクロする形で発揮されている造形のセンス、世界観の表現は現在でも第一級の存在と思います。

 作者が商業写真家だった事もあってかこの写真集を眺めていてもその片鱗は十二分に感じられ、収録されている写真の一枚一枚が一幅の画としてもなかなか見応えのあるものですし、大レイアウトゆえのパノラマ感を最大限に生かした構図は単に凄いというだけでなく「レイアウトという名の別乾坤」へ引き込まれる様な錯覚すら感じさせるものです。

 それもあって読んでいるうちにゆったりした気分になれるというご利益もあったりします。
 
 ある意味風邪の寝込みに読むには好適な一冊かもしれません。