光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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今月のジャンク車から TOMIXの初代ED61

2020-04-11 05:31:39 | 車両・電気機関車
今回は久しぶりにジャンク級のモデルから。
先月の終わり頃、行きつけの中古ショップで見つけたTOMIXの初代ED61。
TOMIXとは言っても、最初期の香港製モデルの奴です。

今の模型の水準と比較したら側面がまっ平らな動輪とかボディ下部の謎の丸穴とか窓ガラスの入っていないボディとか裏返すとこれでもかと目立ちまくるギアの露出度とか、模型というより玩具と取られてしまいかねないレベルのモデルです。
ですが私個人は最新モデルの細密だけど素っ気ない造形に比べるとなんとなく人間味を感じさせる造形に魅力を感じたりします。
(同じTOMIX=ナインスケールでもED75ではそういう感情が湧かないのですが汗)

さて、このED61「動作がとても鈍いです」とタグに明記されていまして、そのせいで「表示価格から2割引き」という特売品になっていました。
表示価格の時点で2千円ですから2割引きならまあいいかなと。
この時期のTOMIX 香港モデルはモータが日本製に換装され極端に走りの難が出ることは少ないです。

ただしED75の一部がそうだったように経年劣化で動力のダイキャストが「メタモルフォーゼのレベル」にまで変形している事がままあり、以前静岡の中古屋で同形のED61の同じトラブルを起こしていた個体を見かけたことがあります。それまでED75でしかダイカストブロックの変形を見た事がなかったので、少々意外でした。このトラブルは微妙な変形でも走りに影響するのでこのモデルがそれに該当するかが心配事です。

見たところ難はなさそうなので購入。


レイアウト上で試走させると確かに引っ掛かりは感じられますが上から軽く押してやるとモータは結構元気よく回りますし伝達系も問題はなさそうです。露出狂状態のギアにセラグリスを注入、車輪をクリーニングの上ROCOも軽く塗布してみました。素人レベルではとりあえずこれくらいしかできません。


走行性は大幅に改善しました。ただし前進時だけ(笑)
逆行時はやはりギアが若干引っ掛かります。前進・逆行での走行性のギャップはかなり激しいですね。まあそれでも走行時の「モータの焼ける独特の匂い」が嗅げるだけでも70年代Nゲージの気分は味わえます。

前ユーザーの悪戯か、片方の前面帯が銀色でなく、なぜか白で色刺しされているのがご愛嬌。
ひょっとしたら「この向きで走らせないでください」という目印なのかもしれません。という事は前ユーザーもこのモデルの癖を知っていた事になりますか(笑)