寄宿舎教育研究会のプロジェクト会議(11時半からであるが、おくれて参集、4時頃まで)。この中で、京都教育センター編『風雨強けれど光り輝く-検証!京都の民主教育1978-2010』(つむぎ出版、2010年)が紹介された。第7章が障害児教育となっていて、桃山養護学校まで寄宿舎のある学校となっているなど、ご都合主義の記述があって、それだけでもこの本の価値が落ちてしまうと感じる。そうならないようにしたい。
その後、Oさんとの待ち合わせが6時半だったので、5時頃まで皆さんにお付き合い願う。
Oさんとあって、うえだくん・べっきくんの場合の未編集版をわたされる。2月、しばらく、あざみ・もみじ寮へいくとのこと。音声から声、そして言葉へという発達と直立二足歩行の発達連関をどう捉えるかなど、いろいろ考える。
※プロジェクトでの寄宿舎教育入門の構想を持ち寄り検討-「生活教育として捉える意味」の章のためのメモ。この中の教育学の部分は書くことはないだろう。
もういちど、「障害児の生活教育」にもどって、このことばを確かめないといけない。
生活教育をめぐって(メモ)
Ⅰ.「生活教育」の諸相
1.生活と教育-ペスタロッチ・デューイから
2.戦前における「生活教育論争-生活綴り方と生産教育(留岡清男)
3.戦後における「生活教育」の展開の相克
・戦後民主教育の試みの中で
社会科、綴り方、生活指導などなど
・カリキュラム論としての発展(日本生活教育連盟)
・生活指導と教科指導の2領域論
→生活指導論として理論化(集団づくり、自治と自立)
・文部行政における「生活指導」の否定と能力主義的教育の徹底
-管理主義的生徒指導論やカウンセリング(非行対策、不登校対策などなど)
-「生活科」
-「生きる力」
4.障害児教育における「生活教育」
・施設教育の中での生活即教育の思想(糸賀一雄など)
・適応主義的教育論の中で
→「生活単元学習」「作業学習」から「生活中心教育」へ(小出進など)
・権利の総合保障の一環として「障害・発達・生活実態を考慮して…」
→「発達保障」論-田中昌人の発達論と「生活の教育的組織化」
・「生活の質」(QOL)
Ⅱ.子ども・生活・学校
結局この問題の複雑さは…
1.生活
・「生活」をどうつかむか?「生活」というだけで茫漠としてしまうこと、「生活」の急激な変容、「生活科学」の未成熟-社会科学の問題
・「家庭」「家族」、生命の再生産の場としての「地域」の衰退-岡田知弘「地域づくりの経済学入門」(おもしろくないが…)
2.生活と学習、生活と労働
・教育学における「生活と教育の結合」論
・子ども論-子どもをどう捉え、そしてどう受けとめ、支えていくのか、そして生活 主体者として力をつけていくか
・学校教育という文脈で言うと「教授学校」か「生活学校」かという学校論の構築に関わる問題
・教育における今日的な生活の問題-貧困の問題など(あらためて「生活と教育の結合」の提起を
3.障害のある子どもの生活の質-障害のある子ども達の「あたりまえの生活」を支える
・「あたりまえの生活」
・障害児教育の中での固有の課題(障害、生きづらさなどなど)
・障害児学校論の貧困
Ⅲ.寄宿舎としてこの問題をどのように引き取るか
1.歴史的な展開
2.寄宿舎教育における「生活教育」「生活実践」
・寄宿舎教育
・生活指導
・生活教育-子ども達の生活史と生活の質と価値を問う立場(か?)
3.生活実践と生活教育-実践の展開とその価値
研究の方法論:
ケース研究/エピソードを大切にすること/質的研究としての実践研究
4.実践の内への深まりと外への展開-実践論の構築を→現状分析と運動論へとつなぐ
Ⅳ.現状分析と政策-障害児の未来をひらく運動論
その後、Oさんとの待ち合わせが6時半だったので、5時頃まで皆さんにお付き合い願う。
Oさんとあって、うえだくん・べっきくんの場合の未編集版をわたされる。2月、しばらく、あざみ・もみじ寮へいくとのこと。音声から声、そして言葉へという発達と直立二足歩行の発達連関をどう捉えるかなど、いろいろ考える。
※プロジェクトでの寄宿舎教育入門の構想を持ち寄り検討-「生活教育として捉える意味」の章のためのメモ。この中の教育学の部分は書くことはないだろう。
もういちど、「障害児の生活教育」にもどって、このことばを確かめないといけない。
生活教育をめぐって(メモ)
Ⅰ.「生活教育」の諸相
1.生活と教育-ペスタロッチ・デューイから
2.戦前における「生活教育論争-生活綴り方と生産教育(留岡清男)
3.戦後における「生活教育」の展開の相克
・戦後民主教育の試みの中で
社会科、綴り方、生活指導などなど
・カリキュラム論としての発展(日本生活教育連盟)
・生活指導と教科指導の2領域論
→生活指導論として理論化(集団づくり、自治と自立)
・文部行政における「生活指導」の否定と能力主義的教育の徹底
-管理主義的生徒指導論やカウンセリング(非行対策、不登校対策などなど)
-「生活科」
-「生きる力」
4.障害児教育における「生活教育」
・施設教育の中での生活即教育の思想(糸賀一雄など)
・適応主義的教育論の中で
→「生活単元学習」「作業学習」から「生活中心教育」へ(小出進など)
・権利の総合保障の一環として「障害・発達・生活実態を考慮して…」
→「発達保障」論-田中昌人の発達論と「生活の教育的組織化」
・「生活の質」(QOL)
Ⅱ.子ども・生活・学校
結局この問題の複雑さは…
1.生活
・「生活」をどうつかむか?「生活」というだけで茫漠としてしまうこと、「生活」の急激な変容、「生活科学」の未成熟-社会科学の問題
・「家庭」「家族」、生命の再生産の場としての「地域」の衰退-岡田知弘「地域づくりの経済学入門」(おもしろくないが…)
2.生活と学習、生活と労働
・教育学における「生活と教育の結合」論
・子ども論-子どもをどう捉え、そしてどう受けとめ、支えていくのか、そして生活 主体者として力をつけていくか
・学校教育という文脈で言うと「教授学校」か「生活学校」かという学校論の構築に関わる問題
・教育における今日的な生活の問題-貧困の問題など(あらためて「生活と教育の結合」の提起を
3.障害のある子どもの生活の質-障害のある子ども達の「あたりまえの生活」を支える
・「あたりまえの生活」
・障害児教育の中での固有の課題(障害、生きづらさなどなど)
・障害児学校論の貧困
Ⅲ.寄宿舎としてこの問題をどのように引き取るか
1.歴史的な展開
2.寄宿舎教育における「生活教育」「生活実践」
・寄宿舎教育
・生活指導
・生活教育-子ども達の生活史と生活の質と価値を問う立場(か?)
3.生活実践と生活教育-実践の展開とその価値
研究の方法論:
ケース研究/エピソードを大切にすること/質的研究としての実践研究
4.実践の内への深まりと外への展開-実践論の構築を→現状分析と運動論へとつなぐ
Ⅳ.現状分析と政策-障害児の未来をひらく運動論