ごきげんようでござる。
今宵は世界初のスニーカーに変形するロボット玩具を紹介するでござる。
パロディ漫画などで、下駄ロボとか雪駄ロボとかの変形ロボは登場するも、チープＴＯＹメーカーでさえ商品化しないネタを本当に玩具化してしまうとは、とち狂ったかタカラトミーと思ったものでござるな。
しかも、実在のメーカーであるＮＩＫＥとコラボレーションするとは・・・
相当バイナルテックで味を占めたのでござろうな？
そして企画されたのが、トランスフォーマー・スポーツレーベルでござる。
第１弾（？）として販売されたのが、今宵紹介するコンボイ（０１、コンボイ feat.NIKE FREE 7.0、２６２５円）と同金型で頭部とカラーリングを変更したメガトロン（０２、メガトロン feat.NIKE FREE 0.7、２６２５円）でござる。
商品は、ナイキの新モデルＦＲＥＥ ７．０をモデルにし、御洒落でクールなアイテムとし、従来のトランスフォーマーファン以外にアピールした姑息な商品でござるな。
コラボと言えば聞こえが良いでござるが、早い話「人気メーカに便乗して話題商品を販売して、新規ファンを開拓しよう作戦（仮名）」でござる。
だから、本商品の魅力は本品もさることながら、ナイキとのコラボである箱に５０％の魅力が有るといって間違いない商品でござる。
その証拠が再販がなく、第２弾の話も聞かず、中古市場が５０００円位である事でござるな。
まあ、コラボ商品の為、限定生産の可能性もあるでござるが、商売として考えるのなら、再販すべきでござるが、話題性だけの商品にするつもりでござろうか？
売れる商品を限定販売にし、売れそうにない商品を大量販売するとは・・・タカラトミーの商品展開が読めないでござるよ。
しかし商品は実に凝っていて、２重の箱にナイキのブックレット風の説明書とキャラクターカードが１枚、と新規購入者に向けたトランスフォーマーの紹介チラシとコレクション性は高いでござる。
商品は実物の２分の１サイズで、小さく最初に見たときは、「ちっちゃ！」と思わず声に出してしまうでござる。 普段見慣れた物が小さいと余計にそう見えるでござるよ。
まあ、幼児用の靴くらいのサイズでござる。
実再コレクションするには、ミニカーと同じく小さいとも精密な方が良いのかもしれないでござるな。
本商品も質感が良く出来ており、靴紐も実物を使用する等見た目は現物に近いでござる。 欠点は変形時の分割線が少々気になる位でござるよ。（拙者の購入品は、ぴっちり閉まらないでござる）
商品は左足用で、対になるメガトロンも同金型の為に左でござる。
コレは少々不満で、右側用の第２弾を期待したいでござる。
ロボットモードも細身のアスリート体型でござるが、如何せん余分な物が付属するでござるよ。
スニーカー（フットウェアーモード）で実際に使用してもらい、直接アスリートの情報を直接得る事が可能で、その情報を元に身体にスペックを最大限に引き出す。 と言う設定でござるが、このデザインは可也無理があるでござるよ。
空気抵抗を無視したバインダーアーマーや、運動性を落とす、長袴の様な脚部に２本の放電用ケーブルがスポーツに適さないと思うでござるが・・・
まあ、顔のデザインはチョット若返ったコンボイという感じで、足元も変形ロボット業界初のスニーカーでござる。（過去、軍用長靴を履いた変形ロボは存在した。）何とも御茶目なデザインでござるな。 ここ最近のトランスフォーマーで久しぶりに後ろから見てはイケナイデザインでござるよ（笑）。
武器パーツ（名称なし）は分割され、バインダーアーマー内側に装着され、武器は前後の組み換えで２形体に組み替え可能でござるが、コレは同じくメガトロンも同じ武器を使用する為にデザインの差異を付けるものでござろうな？
まったく・・・辻褄の合わない設定をデッチ上げるのなら、武器名称とか、個人スペック等、本来のトランスフォーマー商品に準じた設定を記載してほしいでござるよ。 従来のトランスフォーマーファンとは、その辺の設定が大事でござる。
因みに商品の大きさ比較として、似た大きさのマイクロン伝説版ＳＴＤコンボイ（ＭＣ－０６、ＳＴＤコンボイ、１９８０円）を用意してみたでござる。
やはり、体型が全然異なるでござる（笑）。
スポーツレーベル版コンボイの弱点は、バインダーアーマー等が邪魔をして、可動範囲が制限されてしまう事でござる。 スポーツに適した（？）ロッボットモードなら、もう少し理に適ったデザインで有るべきだと思うでござるよ。 そう！ マシンロボの格闘技ロボこそが、スポーツ系変形ロボの頂点だと思うでござるよ。
しかしまあ、御洒落でクールな購入者は箱から出す事が無いでござろうから、コレで良いのかもしれないでござるな？