ノストラダムスの予言した西暦1999年7月の世界の終わりは外れたでござるが、西暦2000年の「トランスフォーマー カーロボット」では合体ロボット玩具の歴史を覆す新たなるロボットが販売されたでござる。
その名は・・・
鋼鉄大王 ビルドキング (C-022、ビルドキング、4800円)!
本品は4体の建設車両からなるビルドマスターが合体して完成するロボットで、ブリスターパック仕様の単品販売(2種)と合体セットの2種類が販売されたでござる。
商品上は単品版4種と合体セットでは違いがないでござるが、付属のカードが異なるでござる。
ビルドマスターは地球上で、サイバトロンネットを建設していた建設ロボット軍団ではあるが、本来の任務は戦闘目的ではなく、基地建設等が目的のようでサイバトロン所属というよりも、協力者的な存在でござる。
部隊構成はブルドーザーに変形する若きリーダーの太陽王・ビルドボーイ(C-018、ビルドボーイ、980円)を中心に3人のビルドマスターで構成されるでござる。
日本版では唯一胸部にサイバトロンのエンブレムを貼付された商品でもあるでござるな。
クレーン車に変形する森林王・ビルドハリケーン(C-019、ビルドハリケーン、1280円)は冷静な性格のサブリーダーでござる。
大型ダンプカーに変形する砂漠王・ビルドタイフーン(C-020、ビルドタイフーン、1280円)はパワー自慢の参謀格だそうでござる。
クレーン車に変形火山王・ビルドサイクロン(C-021、ビルドサイクロン、1280円)は射撃が得意な知恵袋的な存在だそうでござる。
ビルドボーイ以外の3人は暴風雨な気象名を持っており、役職である〇〇王と共にチームの一体感を表す為の芸名みたいなもので、本名は別にあるのかもしれないでござるな?
まあ、簡単に本名を推測するのであれば2001年に海外で販売されたRID版の名前そのものではないでござるかな? (笑)
因みに海外名は以下の通りで、商品はサイバトロンのエンブレムや塗装が追加されているでござる。
ビルドボーイ(日本名)→ウェッジ(海外名)
ビルドハリケーン(日本名)→グリムロック(海外名)
ビルドタイフーン(日本名)→ヘヴィロード(海外名)
ビルドサイクロン(日本名)→ハイタワー(海外名)
ビルドキング(日本名)→ランドフィル(海外名)
さて、本品の合体はトルネード合体と呼ばれる独自の合体方法であり、ビルドボーイ以外の3人は共通合体ジョイントによるビルドキングの胴体部を構成するでござる。
ビルドキングの合体パターンはトルネード合体と呼ばれ、3体のビルドマスターが役割を変える事により3種の合体パターンが再現されるでござる。
基本的に胸部及び頭部となるビルドボーイは定位置であり、上半身及び両腕を担当する者により〇〇モードと公称されるでござる。
先ずはビルドハリケーンが上半身、ビルドタイフーンが右足、ビルドサイクロンが左足を担当するハリケーンモードでござる。
ビルドキング・ハリケーンモード、は攻防のバランスが良い標準合体パターンでござる。
建設車両系合体ロボットらし混沌としたデザインとカラーリングのサイケデリックさは称賛したいのでござるが、何しろ変形合体は複雑で、説明書なしには合体ができないのでござるよな。
それでも、説明書が分かりにくいので変形箇所を間違えており、2度全ての写真を撮り直すハメになったでござる。 (笑)
複雑な合体パターンも考えようでござるよな。
ハリケーンモードでは右腕のバケットシールで身を守り、左手のクレーンキャノンで攻撃し、接近戦では背中のショベルシザーで対応するマルチ型でござるな。