ごきげんようでござる!
トランスフォーマーでは初の合体兵士となり、以後の作品でも合体兵士の代名詞となったのは、建設車両6台から編成されるデストロン軍団ビルドロン部隊が合体し完成する、デバスター(37、デバスター、5800円)でござる!
本品は1985年に「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」商品として、6体合体セットとバラ売りの単品販売版が販売されたでござるが、本体仕様や付属の説明書は共通だったでござる。 拙者は単品版で揃えてみたでござる!
なお、商品自体は1984年に「ダイアクロン」商品として販売された建設車ロボ(ダイアクロン / 建設車ロボ、5800円)の合体構造を改良した後期販売版の一部金型を改修した成型色変更品にシークレットエンブレムを貼付した商品でござる。
商品仕様は建設車両に変形するビルドロン6体と、デバスター合体時に使用する合体用パーツからなり、それぞれの合体用パーツを取り付けたヴィークルモードがアタックモードとなるでござる。
なお、合体ロボットのオヤクソクとしてはリーダーが存在するのでござるが、ビルドロン部隊にはリーダーが設定されていないのでござるよな?
初期トランスフォーマーのキャラクター設定は米国側が中心だった為に、日本流のキャラクター設定が出来なかったことが原因でござろうな?
部隊編成は商品番号順に、ダンプトラックに変形する輸送兵のロングハウル(31、ロングハウル、980円)
アタックモードではバトルミサイルタンクとなり、6体合体ではデバスターの腰部を担当するでござる。
続いて、ショベルドーザーに変形する建築兵のスクラッパー(32、スクラッパー、980円)
アタックモードではジェットウィングドーザーとなり、6体合体ではデバスターの右足を担当し、合体パーツ(ブレストパネル)は胸部に取り付けられるでござる。
なお、TVアニメではビルドロン部隊のリーダー格のような描写が多いために、スクラッパーを実質上のリーダーであるとする意見も多いでござる。
続いて3体目はクレーン車に変形する衛生兵のグレン(33、グレン、980円)
アタックモードではダブルキャノンクレーンとなり、デバスターの頭部パーツ保有しながら胸部を担当するのでござるが・・・
日本的な合体ロボットの設定論とは異なる為に、リーダーとして設定されていない存在でござる?
お次がミキサー車に変形する偽装兵のミックスマスター(34、ミックスマスター、980円)でござる!
アタックモードはデバスター用の武器パーツ(ビルドレーザー砲)を装備したビッグバスーカーミキサーで、6体合体では左足を担当するでござる。
さあ5体目はパワーショベルに変形する採掘兵のスカベンジャー(35、スカベンジャー、980円)でござる。
アタックモードはデバスターのアームブロック(右)を装着する事により、ドリルミサイルショベルとなり、6体合体では右腕を担当するでござる!
そして最後の6人目はブルドーザーに変形する破壊兵、ボーンクラッシャー(36、ボーンクラッシャー、980円)でござる。
アタックモードはデバスターのアームブロック(左)を装着したドリルミサイルドーザーで、6体合体では左腕を担当するでござる。
ではビルドロン部隊合体でござる!
フェーズワン
フェーズトゥー!
デバスターーーー
パワーと機動力を兼ね備えた合体巨大兵士デバスターは、サイバトロンを壊滅するべく製作されたデストロンの新戦力であり、設定上ビルドロン部隊は本来であれば合体機能は無いようでござる。
そう、もともとセイバートロン星の建設業務に就いていたビルドロンは、メガトロン(16、メガトロン、2300円)のロボスマッシャーによりデストロン陣営に下った以後、合体機能を追加されたようでござる。
うむ、合体用パーツを必然性を上手く表現した設定だと思うでござるな。
なお、設定上デバスターの性格は6体のビルドロン全員の意思(脳波)を電気神経網に総合した集合知性体なのでござるが、精神の統合が図れず、知能は低下し破壊と殺戮の本能のみに支配され本来の力を十分に発揮できないものでいるそうでござる。
しかし、TVアニメ登場当初はデバスターの圧倒的な攻撃力には対抗できないサイバトロンは、自軍に引き入れようと画策したでござる。
なお、日本と米国における合体ロボの考えかたは異なっており、日本における合体ロボは協力・友情などの強調的シンボルなのでござるが、米国では合体は必要なし・・・ 最初から合体しておけば、めんどくさい必然性がいらないシンプルなもので、日本の様式美が理解できない上に、合体による個人個人の意志が奪われることと、強い者の手足にされ利用されるマイナスイメージが先行しており、チームワークを象徴する日本の合体ロボの様式美とは異なるのでござるよな。
故に、日本設定の場合ではチーム全員の意志が統一する事により、スペック以上のパワーを発揮するものでござるが、米国設定だと、精神統一が完全ではないために、本来の力が発揮できないという設定になるのでござるよな?
まあ、お国柄の精神論は宗教事情により異なるので、どちらが正しいとは言えないでござる。
さて、本品のデザインは如何にも無理やり合体させた左右非対称は逸品であり、明らかに正義側とも思えない無骨な体型とカラーリングはトランスフォーマー商品ととして転生した事は大正解でござるよな。
デバスター登場以前にも黄緑色の建設車両は存在していたはずでござるが、デバスターの登場により、黄緑色の建設車両を見るたびにデバスターあるいはビルドロンカラーと認識してしまうほどの影響力を与えられたでござるよ。 (笑)
しかし、本品は統一された合体ジョイントは無いために、可動や合体バリエーション、左肩ジョイントの保持能力不足などなどの、欠点もあるのでござるが、両腕のパンチ射出ギミックはドリルミサイルとの交換は可能であり、日本版はスプリングが弱められていないので射出も可能でござる。
元はダイアクロン商品だけに、ドリルの魅力が偉観なく発揮されているのでござるが、米国人にはドリルの魅力が分からないようで、TVアニメ本編ではドリルを振り回す描写が無いのでござるよな・・・ (残念!)
しかし!
完全日本製作の「トランスフォーマーZ」に登場した技術将軍デバスター(未販売)は右肩にドリルが装備されていたりするのでござるよな! 流石は日本製でござる。
なお、デバスターと云うか、ビルドロンの出生は謎の部分が多く、元々はセイバートロン星出身で、オメガスプリーム(TFアンコール09、オメガスプリーム、10500円)とは旧知の仲であり現在では敵味方というのが定説でござるが・・・
メガトロン様自信が地球で完成させたとか、メガトロン様を製作した技術者の1人だとか、基地建設から雑用・探査・戦闘と扱使われていたりするので、実像が分からないのでござるよな?
そこで、拙者が思うにビルドロンは6人だけではなく、同型のビルドロンが多数存在するのではないでござるかな?
そう考えるとG2版(日本未販売)が2種存在していたり、合体のできないEU版ビルドロン(日本未販売)が存在するのも、なんとなく理解できたりするのでござるよな。 (笑)