ごきげんようでござる!
前回は最新販売のバギーだったので、今宵は日本では最古となるバギー系トランスフォーマーの紹介でござる。
バギー系トランスフォーマーの起源は、1984年に米国でスタートした「TRANSFORMERS」の初期販売版オートボット・ミニコン(ミニボット)商品6体にはミニスパイと呼ばれる小型トランスフォーマー(4種×3色×2)がランダムで付属しており、そのうちの1体がバギー型(モーターライズドTFバギー、日本未販売)だったでござるな。
なお、ミニスパイには固有名称が無く、シークレットエンブレムによるサイバトロンとデストロンの合計24種が存在するトランスフォーマーでは最初の販売促進アイテムとなるのでござるよな。
残念ながら日本での販売は行われていないでござるが、商品自体は「変形ミニ戦士」というトランスフォーマーとは関係ない商品として単品販売されているでござる。
ちゅー事で、1985年(日本販売は1986年)に販売されたサイバトロン・地質学者、ビーチコンバー(C-63、ビーチコンバー、500円)こそが、日本販売のバギー系トランスフォーマーということになるでござる。
ビーチコンバーを含む、1985年販売のミニボットはミクロチェンジ商品の流用ではなく、新規に製作された商品で、同時製作されたミニボットの中では最も完成度の高い商品だと断言できる一品でござる!
なお、日本版パッケージは前期販売のヘッダー付BOX仕様と後期販売のブリスターパック仕様が存在し、ブリスターパック版ではカードが付属しないでござる。
さて!本品は、戦車(ワーパス、500円+2PTS)やらA-10サンダーボルト(C-62、パワーグライド、500円)から比べれば、バギーは地味でござるが、一番精密にできている為に大味な造形も気に成らないのでござるよな。 (笑)
商品ギミックとしては転がし走行しかできないでござるが、ロボットモードの変形方法は最も一般的な脚部の展開でござるが、両肩はスライドし、頭部は折畳み式を採用しているでござる。
おかげで、ロボットモードのプロポーションは左右の足が独立しており、シースプレー(C-64、シースプレー、500円)やアダムス(アダムス、500円+2PTS)よりも、人型らしいプロポーションではあるが、面白味のないデザインでござるよな。 (笑)
まあ、商品的には完成度が高いのでござるが、地味という欠点が辛いところでござる。
なお、ビーチコンバーはサイバトロン所属でござるが、非戦闘員の地質学者であるために、TVアニメの登場頻度は少ないでござるが、傑作と呼ばれる第31話「ゴールデンラグーンの秘密」では主演(?)を演じており、自然を愛する平和主義者の苦悩は、印象深いベストエピソードとなっているでござるな。
G1トランスフォーマーが愛される理由は、地味なキャラクターにもスポットが当てられている事でござる。
なお、商品は武器らしい武器は装備していないのでござるが・・・
設定上の武器は、高性能バギータイヤだそうでござる?
・・・う~む。
敵にタイヤを投げつける平和主義者らしい武器なのでござろうか。 (笑)
しかし、タイヤを投げつけちゃうと、ヴィークルモードで逃げられない捨て身の攻撃でござる。
なるほど! 故にリメイクされた変形×2版ビーチコンバー(C-18、ミニボットアタックチーム、2310円)には予備タイヤが装備されているのでござるよな! (笑)