歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

南国市・士島田遺跡 弥生時代後期後半の壺棺21基が出土

2009年08月01日 | Weblog
 県埋蔵文化財センターは31日、南国市東崎の士島田遺跡で、壺の中に子どもを埋葬したとされる弥生時代後期後半(3世紀)の壺棺が21基出土したと発表した。1か所からの出土は県内最多という。
 集落の中心部に18基が集中していた。集落からは32軒の円形の竪穴住居跡が見つかり、うち8軒が直径8~10mの大型。この時期の集落で、これだけ多くの大きな住居跡が見つかるのは珍しいという。集落の開始時期は後期中葉で、住居跡の大部分が後期後半に含まれる。
 壺棺は、壺の口を割って別の土器で蓋をしたもの、壺に一回り大きな土器を覆い被せて入り子にしたものなどがあり、最も大きい壺は直径70cm、高さ63cmで、壺棺としては県内最大。子供を埋葬したものとみられるが、埋葬者の年齢などを推測する材料はない。
 これまで、香美市土佐山田町の伏原遺跡で十数基見つかったが、これを大幅に上回った。通常は集落の周辺に出土することが多い。
 現地説明会は2日午後1時30分から行われる。大型の住居跡に復元した竪穴住居も見学できる。
[参考:読売新聞、高知県埋蔵文化財センターHP]

過去のニュース・情報
 
2008.10.11古代の南海道の道路遺構が見つかる




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする