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豊橋市・若宮遺跡 弥生時代後期(2世紀頃)の環濠と完形に近い壺が出土

2010年10月29日 | Weblog
 豊橋市教委は、若宮遺跡(同市牟呂町地内)の第6次調査で、弥生時代後期(2世紀頃ろ)の環壕ととともに土器が完形に近い形で見つかったと発表した。
 発掘された環壕は、長さ約30m、幅2.4m、深さ1.5~1.8m。集落の一部を発掘しただけであり、環壕全体は500~600mと推定される。 断面はV字型をしているが、表面がかなり削られており、本来の深さは2mほどだったらしい。二重環壕とみられ、愛知県内では極めて少ない構造だという。
 環壕から出土した完形に近い壺は、口を上にして置かれていた。中は空で、祭祀などのため意図的に置かれたのではないかとみている。
 現地説明会は30日(土)午前10時30分と午後2時の2回、牟呂坂津町の発掘現場で行われる。
同時に、これまでの出土品を展示した発掘回顧展も開く。(山崎祐一)
[参考:2010.10.25 東日新聞、東愛新聞、2010.10.29毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
2008.10.25 豊橋市・若宮遺跡 埴輪窯
 教育委は24日、同市牟呂町若宮地内の古墳時代の若宮遺跡で竪穴住居跡3軒余、埴輪窯、土器類などが見つかったと発表した。
特に埴輪を焼いた古窯は、豊橋市内では近くの牟呂水神窯に次ぐ2例目となる。[参考:東日新聞]


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