大阪府松原市教育委員会が9日、河合遺跡(松原市河合)で奈良時代の大規模な建物跡10棟が見つかったと発表した。当時、付近は河内国丹比郡(たじひのこおり)と呼ばれており、郡衛「丹比郡家」の可能性があるという。
見つかったのは地面に穴(直径30~40cm)を掘り、柱を直接埋める掘っ立て柱建物跡で、数度にわたって建て替えられており、柱が沈み込まないように穴の底に板を敷くなどの工夫もされていた。3棟は建て替えられたとみられる。瓦も出土しており、瓦葺の建物だったとみられている。出土した土器などから、8世紀前半から半ばにかけて建設されたと推定される。
建物はコの字形に配置され、南北に細長い建物は幅3m、長さ約50mの規模。北側と南側には東西に長い建物の一部とみられる柱穴が確認された。奈良時代の役所は、敷地を長屋や回廊で正方形に囲うのが一般的で、今回見つかったのは約50m四方の役所の東側と推定されるという。東側には倉庫跡2棟もあった。
調査区域の南側約250mの地点では、昭和62年の発掘調査で大規模な人工の運河「丹比大溝」が確認されており、溝を管理する役所とみている。
円形の硯や「吉」と墨書された須恵器も出土した。
現地説明会は行われない。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞]
見つかったのは地面に穴(直径30~40cm)を掘り、柱を直接埋める掘っ立て柱建物跡で、数度にわたって建て替えられており、柱が沈み込まないように穴の底に板を敷くなどの工夫もされていた。3棟は建て替えられたとみられる。瓦も出土しており、瓦葺の建物だったとみられている。出土した土器などから、8世紀前半から半ばにかけて建設されたと推定される。
建物はコの字形に配置され、南北に細長い建物は幅3m、長さ約50mの規模。北側と南側には東西に長い建物の一部とみられる柱穴が確認された。奈良時代の役所は、敷地を長屋や回廊で正方形に囲うのが一般的で、今回見つかったのは約50m四方の役所の東側と推定されるという。東側には倉庫跡2棟もあった。
調査区域の南側約250mの地点では、昭和62年の発掘調査で大規模な人工の運河「丹比大溝」が確認されており、溝を管理する役所とみている。
円形の硯や「吉」と墨書された須恵器も出土した。
現地説明会は行われない。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞]
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