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高崎市・上中居遺跡 中国製破鏡出土 関東で3例目

2008年10月23日 | Weblog
 上中居遺跡(群馬県高崎市)から、青銅鏡の破片が出土したと、同市教委が22日発表した。
 鏡を意図的に割って祭祀などに使った中国製の破鏡とみられる。縁の部分が磨かれたようになっていた。
西日本では出土例が多いが、関東では神奈川、千葉両県に次いで3例目。
 破片は浅い溝から見つかり、大きさは最大カ所で長さ約11cm、幅約3・5cm、厚さ約5mm。もともと直径12・8cmの中型円形鏡だったと推定される。背面に刻まれた2重の鋸歯文などから、中国で2世紀ごろ後漢時代に製造された浮彫式獣帯鏡とみられ、銘文の文字の一部も残っている。
 市文化財保護課によると、破鏡の出土は全国で約200例あり、うち半分が九州に集中。国内で製造されたものは山形、栃木両県で発見されているが、中国製としては最も遠い地域での発見例となる。
 集落からはずれた溝(幅約70cm、深さ約10cm)の中から、勾玉、管玉とともに出土した。水にまつわる祭祀に使われた可能性が高く、勾玉などの特徴から5世紀前半まで使われ、廃棄されたとみられる。
 破鏡は25日から12月14日まで同市八幡町の観音塚考古資料館で開催される企画展「光と力-縄文から観音塚古墳まで-」で公開される。
[参考:産経新聞、毎日新聞]

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