17世紀にスペイン国王から徳川家康に贈られ、久能山東照宮(静岡市駿河区)に保管されていたゼンマイ式西洋時計(高さ21.5cm重さ、2.8kg、1979年に国の重要文化財に指定)を鑑定した大英博物館の時計部門責任者、デービッド・トンプソン氏が17日、同東照宮で記者会見し「16世紀当時として最高の技術でつくられた傑作で、歴史的価値が高い」と発表した。
時計は1609年にスペイン船が千葉県沖で難破した際、救助された乗組員を家康が手厚くもてなしたことに感謝し、1611年に国王フェリペ3世が贈った。家康亡き後は東照宮に奉納、国内で現存する西洋時計としては最も古いとされる。
時計は1581年にスペイン国王お抱えのベルギー・フランドル地方の時計職人(注1)が製作した。この時代に同地方でつくられた時計は世界に約20残る。トンプソン氏によると、ほとんどは内部の部品が新しいものに交換されているが、家康の時計は現状は動かないが数カ所を除き製造当時の部品のままで、保管用の革ケース(皮箱)付きで残っているのも非常に珍しいるという。
(注1)「家康の遺産―駿府御分物―」では、スペインのマドリッドでハンス・デ・エバロが製作したと記されている。
[参考:2012.5.17共同通信、産経新聞、毎日新聞、5.18読売新聞、「家康の遺産―駿府御分物―」(徳川美術館 1992年徳川博物館発行)]
時計は1609年にスペイン船が千葉県沖で難破した際、救助された乗組員を家康が手厚くもてなしたことに感謝し、1611年に国王フェリペ3世が贈った。家康亡き後は東照宮に奉納、国内で現存する西洋時計としては最も古いとされる。
時計は1581年にスペイン国王お抱えのベルギー・フランドル地方の時計職人(注1)が製作した。この時代に同地方でつくられた時計は世界に約20残る。トンプソン氏によると、ほとんどは内部の部品が新しいものに交換されているが、家康の時計は現状は動かないが数カ所を除き製造当時の部品のままで、保管用の革ケース(皮箱)付きで残っているのも非常に珍しいるという。
(注1)「家康の遺産―駿府御分物―」では、スペインのマドリッドでハンス・デ・エバロが製作したと記されている。
[参考:2012.5.17共同通信、産経新聞、毎日新聞、5.18読売新聞、「家康の遺産―駿府御分物―」(徳川美術館 1992年徳川博物館発行)]
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