発掘調査が行われている吾妻古墳(同町藤井)と車塚古墳(同町車塚)で、17日に現地説明会が開かれる。ともに国指定史跡で古代下野国の首長墓とされる。
吾妻古墳は、6世紀後半の全長約128mの墳丘を持つ県内最大の前方後円墳。昨年度の調査で石室が全国でも珍しい巨大な硬質の一枚岩で組み立てられていることが分かった。本年度の調査では巨岩全体が見通せるまで掘り進められ圧巻な姿を現している。一般に石室材は凝灰岩が多いが、同古墳の場合は左右と奥壁が青みがかった一枚岩で、内側は赤く染められていた形跡が残る。石室は奥行き約2・4m、幅約1・7m、高さ約1・8mと確認され、岩1枚の重さは10ton以上とみられるという。石室は説明会後に埋め戻される。
一方、車塚古墳は7世紀に造られ、この時代国内最大の円墳(墳丘直径約82m)。吾妻古墳の石室と同規模の凝灰岩の石室を持つ。町教委の本年度調査で終末期古墳としては県内で初めて2重目の周溝が見つかっている。
2古墳の直線距離は約3・5kmで、同じ地域の二つの巨石文化を実感できる貴重な機会となる。
吾妻古墳の説明会は午前10時半から11時半。車塚古墳の説明会は午後1時から行われる。
[参考:下野新聞、栃木県埋蔵文化財センター]
過去のニュース・情報
2009.12.29 車塚古墳 2重の周溝を発見
2009.2.10 藤井39号墳 直径35mの円墳と確認
2008.12.13 吾妻古墳 全長128mを確認
吾妻古墳は、6世紀後半の全長約128mの墳丘を持つ県内最大の前方後円墳。昨年度の調査で石室が全国でも珍しい巨大な硬質の一枚岩で組み立てられていることが分かった。本年度の調査では巨岩全体が見通せるまで掘り進められ圧巻な姿を現している。一般に石室材は凝灰岩が多いが、同古墳の場合は左右と奥壁が青みがかった一枚岩で、内側は赤く染められていた形跡が残る。石室は奥行き約2・4m、幅約1・7m、高さ約1・8mと確認され、岩1枚の重さは10ton以上とみられるという。石室は説明会後に埋め戻される。
一方、車塚古墳は7世紀に造られ、この時代国内最大の円墳(墳丘直径約82m)。吾妻古墳の石室と同規模の凝灰岩の石室を持つ。町教委の本年度調査で終末期古墳としては県内で初めて2重目の周溝が見つかっている。
2古墳の直線距離は約3・5kmで、同じ地域の二つの巨石文化を実感できる貴重な機会となる。
吾妻古墳の説明会は午前10時半から11時半。車塚古墳の説明会は午後1時から行われる。
[参考:下野新聞、栃木県埋蔵文化財センター]
過去のニュース・情報
2009.12.29 車塚古墳 2重の周溝を発見
2009.2.10 藤井39号墳 直径35mの円墳と確認
2008.12.13 吾妻古墳 全長128mを確認
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