能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

はじめてタバコを吸った頃・・・勇気と希望とわずかなお金 スモーカーの自己弁護

2012年01月07日 | 日記・エッセイ・コラム

はじめてタバコをくわえたのが、大学1年の頃。

覚えたてのマージャンがきっかけでした。

友人の住む高円寺の小汚い(失礼!)の六畳一間のマージャン下宿で、見よう見まねで吸ったセブンスター。

最初は、火の付け方も分からず着火できない状態。

その後、「金魚」と称する紫煙を肺に入れない口内だけにケムリがある状態。

そして、いつの間にか肺に入った煙にムセたことを覚えています。


老婆心ながら、未成年者はもちろん大学生もタバコを吸わない方が良いと考えています。

身体に悪いし、お金もかかるし、火事の危険もあるからです。


が、オヤジがこんなことを言わなくても、今の20歳代~30歳代はタバコを吸いません。

わたしのいる職場でも喫煙者は私一人。

小さな会議室に空気清浄機を入れ、後ろめたく吸っている、ほとんど校舎の裏状態です(笑)。

タバコを吸っていると、嫌な顔をされるし、とりあえず上司だからということで黙認しているのでしょう。

心の中は・・・だと思います。


20歳代後半~30歳代の彼彼女たちは、真面目で悪いことが大嫌い。

小さくまとまっているというか、とても「良い子」なのです。

普通の子ではなく、良い子なのです。

わたし自身、「良い子」を演じ続けるととても疲れることを知っているので、彼彼女たちも大変なんだろうなあと感じています。

環境問題にもボランティアにも強い関心があり、仕事回りの勉強もする、何に関しても平均点以上を叩きだす・・・そういう世代なのです。

リアルな充実(「リア充」)を目指しストイックな日々も耐え忍びます。

クルマは買わない、マンションも買わない、ブランド品も買わない(これじゃー、日本経済の明日は厳しいです)・・・。

バブル経済を経験したオヤジ世代から見ると超倹約家。

といいながらも20万円の自転車を平気で買っちゃいます。


だから、彼彼女たちは、タバコが嫌いなのです。


スモーカー、タバコ吸いは、基本的に「良い子」ではない。

もっというと悪にカッコ良さを求めているところがあります。

ジェームス・ディーンでもオーソン・ウェルズでも紫煙をくゆらせる時のカッコよさは、やっぱりカッコいい。

タバコをくわえれば大人になれるという幻想があるのです。


タバコ会社も男っぽいカウボーイを演出したり、車レースのF1カーのスポンサーをしたりと成人年齢前後への広告訴求を続けてきました。

マルボロは、男イクオールたばこというイメージを定着させましたし、キャメル、シルクカット、JPSなどの洋モク(古いことばです-笑-)も自動車レースで認知度を高めました。

タバコのブランドは、吸い始めた時のブランドがその後も長く続くということで、ブランドチェンジがあまり行わなれない世界。

だから、はじめてタバコを吸う層に訴求するのです。


タバコを吸うオヤジたちとタバコを吸わない20歳代~30歳代。

バブルに踊り高級車やマンションを買ったオヤジたちと貯金重視で車ももたず賃借で暮らす20歳代~30歳代。

昇進昇格を目指し会社一筋人間で頑張るオヤジたちと管理職になりたくはなく専門職や仕事プロを目指す20歳代~30歳代。

どことなく相関関係があるような気がします。


かって喜劇王チャリー・チャップリンが言ったとされる言葉。

人生に必要なもの。

それは「勇気と希望とわずかなお金」。

最後のサムマネーというのが、リアルで説得力があります。


これはあくまで、超主観なのですが、オヤジたちは若き頃、ビンボーでしたが勇気と希望を持っていました。

そして、そこには必ず悪友とタバコがあったのです。


多くの人が肩を落としうつむいて歩く時代。

せめて、勇気と希望を持って、坂の上の雲を目指して一歩ずつ歩んでいきたいと考えています。

クラーク博士が残した「ボーイス・ビー・アンビシャス」という言葉。

大志というより野心を持っていれば険しい崖でも登頂できるかもしれません。

くわえタバコで、少し悪い子を演じながら・・・。


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