最近、仕事をしていて、もどかしく感じる瞬間が多々あります。
とにかく遅い。
意思決定、仕事の進め方、業務のさばき方・・・。
いつからニッポンの企業は、こうなったのでしょうか?
冗談で、アングロサクソンの陰謀だと言っているのですが、内部統制、稟議制度、個人情報保護、過度のIT依存・・・。
そして、そのベースは、恐怖の無責任体制。
誰が意思決定したのかを逃避するがごとく、チンタラチンタラ、いろいろな人のパソコンの画面を動いていきます。
意思決定を早くするために導入されたITも、いまや「仕事をやっているフリ」をする道具になり下がっています。
韓国企業や中国企業などに席巻されている半導体業界やIT業界は、まさにスピード勝負。
先週の米国ラスベガスのイベントを見ても、サムソンやLG電子は時代を先取り、ソニーやパナソニックも周回遅れの感があります。
ニッポンの企業と比較して、投資や市場対応が、極めて早いのです。
デキる人はスピード出世、そうでない人は早々にリタイアさせられます。
up or out・・・
これらの企業と戦わば、例えそれが日の丸を背負っている大企業であっても勝てることはできないと思います。
そして、責任。
株主代表訴訟やサラリーマン経営者ということもあるのでしょうが、とにかく責任の所在を曖昧にさせる風土が蔓延しています。
スピード感がなく、責任もとらない・・・。
これでは、生き馬の目を抜くマーケットで勝ち残る、いや生き残ることさえできないと思います。
このまま緩やかな減退、スローダウンを続けていくしかないように思います。
自分自身、どんなひどい目に遭ったとしても、
すくなくともスピード感と責任感をもったマネジメントをしていこうと考えているところです。