開業率が廃業率を下回るようになって、数十年。
国や地方公共団体、政策金融公庫、商工会議所なども起業、開業への低率な融資、補助金などのサポートをしていますが、まだまだ、開業率上昇のトレンドにはなっていない状況です。
国の開業率の目標は、現在の倍以上の10%とのこと。
もし、この二桁目標が達成されれば、日本は違う国になると思います。
最近、東京でもメインストリートから一歩、二歩入った路地に、新しいお店が増えているような感じがします。
カフェ、飲み屋、バール、ラーメン屋、アパレル店など、若いオーナーが一人か二人で切り盛りしているお店。
若いパワーで頑張っている姿を見ると、思わず応援したくなります。
でも、経営、起業には、最低限の知識も必要です。
そんな方々に読んでいただきたい2冊をピックアップしました。
起業、開業は、3年間で半分近くが退場となる厳しい世界。リスクや準備が極めて重要となります。
書店の起業関係コーナーの本も増えてきたような感じがします。
2冊を買ってきました。
フリーランス&個人事業スタートアップマニュアル
榎本博之著 ぱる出版刊 1400円
著者の榎本さんは、中小企業診断士。東京都墨田区で経営コンサルタントをされています。
最終章では、公的な補助金、公的融資も取り上げられており、その功罪についても丁寧に解説されています。
目次
1.起業前に考えておきたい、あんなこと、こんなこと
2.起業を成功させる7つのルール
・目の前のチャンスをつかめ
・信用がすべて
・なぜ「いい加減」が大切なのか
・オンとオフのメリハリをつける
・なぜ起業では仁義をきることが重要なのか
・金の切れ目が縁の切れ目
・収入は世間から見たあなたの評価である
3.お金をかけずこっそり進めておく起業の準備・10のコツ
4.売上獲得・増大に向けての仕事獲得営業術
5.事業拡大・軌道に乗せる時に必要な仕事の決断力
6.誰も教えてくれないお金のリアル
マンガでやさしくわかる 起業
中野裕哲著 大舞キリコ作画 日本能率協会マネジメントセンター刊 1500円+税
主人公のはるかちゃんが、長野のお父さん、おばあちゃんが作った野菜、漬物を商材とした居酒屋を開業しようというストーリー。
人気ラーメン店主&起業コンサルタントのイケメン君とのかけあいがマンガで面白おかしく展開していきます。
ビジネスモデル、ドメインなどの難解な用語は使わず、資金調達面、融資面を含め1時間程度で起業の概要を学ぶことが出来ます。
目次
プロローグ 起業する前に
Part1 起業の準備をする
Part2 事業計画を立てる
Part3 資金計画をたてる
Part4 計画を具体化していく
Part5 事業のスタートにそなえる
起業は、熱い志と綿密なプラン・・・そして、積極果敢な行動と実行・・・2冊の本は訴えかけます。