能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

朝勤のすすめ 早起きは三文の徳は、ホントーです・・・変わりつつあるニッポン株式会社の労働事情

2015年02月04日 | マネジメント

朝勤・・・アサキンという言葉が流行はじめています。

「朝早くからの勤務」ということです。

 

伊藤忠商事が代表格です。

午後8時から午前8時までの勤務を認めないというのが基本ルールのよう

WLB(ワークライフバランス)の一環として残業時間を削減。その削減した時間で健康増進、自分の時間を充実させようという取り組みです。その変わり、早朝勤務を奨励し、朝食も無料という特典を付けているようです。

総合商社で、そこまでやるか!という感じです。

また、カゴメも同様の労働時間短縮の取組をされているようです。

 

日本のホワイトカラーの生産性が低いと言われて、かなりの時間がたちます。

その最大の理由が、長時間労働。

ジャパニーズビジネスパースンの強みは何といっても朝から晩までの長時間労働・・・。

それを改善しようという最近の各企業の取組み。

 

欧米では一般的なサマータイムやジョブシェアリングも、過去日本ではうまく定着化せず、相当程度の工夫をしないと日本の労働事情を変えることは難しいと思います。

 

思い切って早く帰ると、周りの光景が変わって見えます。

若い女性、ケータイで必死に話す男性、部下とともに反省の会話をしながら帰途につくビジネスパースン、夜の仕事に出勤する女性・・・歩いている人たちが違う・・・本当に新鮮です。

多少、後ろめたさもあるのですが、それは明日の仕事の糧になりそうな感じもします。

 

夜時間の残業も、なかなか辛いもの・・・。

わたし自身も午後7時を過ぎると、仕事への集中力が極端に減少します(笑)。

それで、早朝出勤。

(年を重ねるごとに、自動的に、朝、目が覚める・・・ということもあるのですが・・・笑)

電話もかかってこないし、事務仕事も中断されないし、コピー機も空いているし、何よりも静か・・・本当に仕事がはかどります。

「朝勤」は、アリだと思います。

 

そういえば、現在、国会で労基法の改正議論が進んでいるようです。

年次有給休暇を使用者側が5日分について、時季指定できるという法案。

年休の取得が少ないニッポン株式会社に休み取得を促進しようというものです。

でも、好きな時に休みたい、仕事が趣味という人もいるので、いろいろと議論がかわされるものと思います。

 

朝勤。

朝早く来て、仕事をして、夕方早めに帰る・・・これが定着化すれば、ニッポンの労働事情は随分変わると思います。


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