能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

百年の愚行 ページをめくる手が動かないほどの衝撃を受けました 人間って、何故これほど馬鹿なのか?

2015年02月22日 | 本と雑誌

奥付は、2002年・・・10年以上前に出版された書籍・・・こんな本があるとは知りませんでした。

あまりに悲惨で、あまり売れなかったのか?それとも封印されていたのか?

知らなかった自分自身もバカです。

 

「百年の愚行」・・・

本を読んで涙ぐむことは多々あるのですが、この本は写真集ということもあり、直球ストレートでズバリときます。衝撃で、もうページをめくりたくないと感じさせた一冊です。

アル・ゴアさんの「不都合な真実」はロジカルに科学的な根拠を示しながら進んでいくのですが、同書は写真という媒体を使って人間の心理、情動に訴求していきます。

当分、ものの見方が変わってくると心から感じました。

 

百年の愚行

Think the Earthプロジェクト著  紀伊國屋書店刊  2400円+税

 

同書は、人間に起因する環境問題、戦争、貧困、飢餓、大量消費、難民、差別などのテーマに関する写真を100枚とりあげ、解説を加えるというもの・・・何点かは有名な写真もあるのですが、見るだけで、もはや解説はいらないインパクトのある写真集です。

一言で言えば、

人間って、なんでこんな馬鹿なことをやっているんだ!

という怒り。

自分も、その一人として、100年の愚行に加担している一人という意識。

エアコンのきいた部屋で、珈琲を飲みながら、環境問題や格差問題がどうのこうのと呟いている姿勢、スタンスは完全に叩き潰されます。

 

この書をまとめたThink the Earthプロジェクトは、NTTデータ社長、ベネトン会長、ミュージシャンの坂本龍一さん、セイコーインスツルメント社長、マイクロソフトの社長だった古川さんたちが発起人となる世界に警鐘を鳴らすために編集された一冊。賛同し、行動に移された姿勢は、本当に素晴らしいと思います。

 ◆目次

  1. 海・川・湖沼
  2. 大気
  3. 森・大地
  4. 動物
  5. 大量生産・大量消費
  6. 核・テクノロジー
  7. 戦争
  8. 差別・迫害
  9. 難民
  10. 貧困

多くの人に目を通していただきたい一冊です。

これから、100年、さらに愚行を繰り返さないための決断と行動が、今まさに求められていると思います。


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丸の内ブランドストリート・・・大人が楽しめるマチュアな街に大変身しビックリ!最新の店づくりを学べます

2015年02月22日 | マーケティング

丸の内と言えば、三菱の街。

三菱重工業を中心とした重厚長大産業の本社機能のあるオフィス街というイメージがあります。

高さ31メートルに限定されていたバランスのとれた仕事のためのビル街。

仕事をする所で遊びに行くところではない・・・そんな先入観があります。

が・・・、

その丸の内が大変身を遂げています。世界中のメジャー系のブランド、ブティックが集まるファッションストリートに変わっているのです。

丸の内仲通りには、ブランドショップ、アパレルショップ、ブティックが集積し、とてもお洒落な街になっているのです。

大人の街・・・その意味では、銀座や青山・表参道よりも、もっとマチュアな感じがします。

しかも、人の数も少なく落ち着いた、歩きやすいストリートになっています。

東京駅からも近く、なんと有楽町、銀座もすぐそば・・・こんなに近いとは思いませんでした。

1988年から三菱地所が手掛けた都市再開発は、成功と言えると思います。

地権者が錯綜していた六本木ヒルズ開発とは異なり、ここ丸の内は三菱グループの所有物。

一体的な開発を思い切って進められたことが成功の秘密ということでしょうか?

建築家の隈研吾さんも第二次産業型都市から、第三次産業都市への移行という説明をされています。

 

ブランド音痴の私としては、ここでショッピングをしようとは思いませんが、好きな人にはタマラナイ魅力があるように思います。

 

まずは、丸ビル。

地上37階、地下4階。東京駅前のランドマーク。

その西側から、丸の内仲通りが始まります・・・。

この通りに軒を連ねるショップは、最新のデザイン。ファサード、グラススクリーン、色使い・・・本当に魅力的です。

何といっても人が少ない・・・休日でも高校生、大学生の姿はありません。

彼彼女たちのカテゴリーの中に入っていないのです。

また、銀座や表参道のように、海外からの「爆買い」バスツアーの観光客の姿もありません。

広い歩道・・・ゆっくりとマチュアなウインドウショッピングを楽しむことが出来ます。

通りのあちこちには、アートやモニュメント・・・。

リアルなゼブラです。

なぜ、シマウマなのかは分かりませんでした。

3月にオープンするパリゴ。楽しみにされている女性も多いのではないでしょうか?

ツタのからまる美しいファサード・・・美しいブティックですね。

TUMIショップ 開放感のあるガラススクリーンがストアコンセプトをしっかり伝えています

OPAQUEショップ 入口に黒服さんが立っているお店より入りやすいですよね。

ブルックスブラザーズ・・・青山店より、さらにモダンなつくり。2階部分のディスプレイも素敵です。

街にアクセントを持たせるための工夫が随所に見られます

三菱1号館の裏庭には、こんなモニュメントも。

オープンなカフィテラスでは、外国人が、白ワインとピザで談笑しています。

オフィス街の中のフラワーショップ

エントランスにも美しいデザイン

ここは、NewYork???定番のティファニーショップ

独自の日本戦略を展開しているバーバーリーのショップ

ポールスミス・・・グリーンのアクセントカラーが春を感じさせます

最強のブランド力・・・エルメス

グラスで有名なバカラ 重厚感のある造りがブランドイメージを創出します

こちらは、ロイヤルコペンハーゲン

ゼグナのショップ

ニッポン代表のビームス カジュアルは、こうやって訴求するんですね。

丸の内仲通りの終点は、ザ・ペニンシュラホテル・・・なんと「The」が付いています。

ここは、日本?という感じです。

大変身を遂げたビジネスストリート丸の内。

いま、さらに、2020年の東京オリンピックに向けて、新しいビルが建てられています。


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