事務所のそばにある中学受験のための学習塾。
小学校の高学年、6年生や5年生が、私立や国立の6か年中高一貫校を目指すための進学塾です。
その入り口に4文字のキャッチコピーが大きく掲出されています。
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「ちゃんと。」
この前を通るたびに、ちょっと不快な気持ちになります。
(小職・・・ちゃんとしてないもんなあ・・・笑)
こどもの頃に、親から言われる3つのフレーズ・・・三点セット。
幼稚園や小学校の先生方も言われていました。
「ちゃんと、しなさい!」
「早く、しなさい!」
「いい子で、いなさい!」
幸いなことに両親は、この3つのフレーズを使わなかったため、おかげさまで、こんな立派な大人になりました(苦笑)。
「ちゃんと」勉強して、いい学校に入り、いい会社に入れば、一生安泰・・・。
21世紀に入り、そんな時代ではないことは明らか。
それでも、「ちゃんと」を前面に押し出すことに、不快な気分を惹起させるのかもしれません。
「Stay hungry, stay foolish」という名言を残したスティープ・ジョブズさんのようなベンチャースピリットを持った人材は、日本ではなかなかでてこないんでしょうね。
やっばり、GAFAの時代は、まだまだ続くと思います。
「ハングリーであれ!愚か者であれ!」
親も、先生も、こんなこと言うと、日本では、たぶん、炎上します。
周りの友人、知人を見ていても、「ちゃんと、しなさい!」「早く、しなさい!」「いい子で、いなさい!」で成功したのは1%もいないと思います。
半世紀にわたる「社会」という巨大な実験室で見てきたこと・・・「ちゃんと」だけでは、「ちゃんと」生きていけないように思います。
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近所に通信制の高校のサテライトがありますが、そこの生徒さん、必ず明るい挨拶をしてくれます。
彼彼女たちは、どこかで人生の転機があったのでしょうが、それをうまく方向転換して進んでいるように思います。
小職も、基本、学校嫌い。
世間体と暇つぶしのために、「ちゃんと」小中学校、高校に通っていました。
でも、よく考えてみると、狭い同じ教室に40人もの人を詰め込んで、エライと言われている人が、上から目線で知識を伝授する・・・知識を無理やり詰め込んで、ペーパーテストでそれを再現できる人が高い評価を受ける・・・、いじめもあるし、逃げ場はないし、大変な場だと思います。
こんなことをいつまでも続けていると、クリエイティビティや独自性、個性に生きるチカラは身につかないと思います。
米国というキャッチアップする目標があった時代ならまだしも、今の世界は全くの異次元。
AI、IoT、RPA、ブロックチェーン・・・ニューテクノロジーの時代
日本発のベンチャーやニュービジネスが、なかなか出てこなくなったことも頷けます。
学校という装置
まるで、強制収容所・・・
上の言う事を素直に聞く兵隊養成所、はみ出さない規格どおりのサラリーマンを育成する学校。
よくもまあ、我慢してきたものだと思います。
自分で自分をほめてあげたい・・・です(笑)。
自分で自分をほめてあげたい・・・です(笑)。
最近では、N高校が、世界レベルを目指す若きアスリートやプログラマーが学ぶ「場」として認知されてきました。
がんばれ!若いの!
年長組として、若い人たちを「ちゃんと」応援していきたいと思います。