大好きな神田昌典さんの新刊。
ちょっと期待です。
日本のマーケターの第一人者の一人。
コピーライティング、ビジネスにおけるコトバの大切さを言及し続けてきました。
インパクトカンパニー 成熟企業を再成長させる、シンプルな処方箋
神田昌典著 PHP 1600円+税
同書のコピー・・・ちょっと刺激的です。
時代遅れの衰退業種で世界に衝撃を与えられる!
神田昌典の企業論、20年の集大成
時代は、デジタルマーケティングの時代。
しかしながら、著者は、マーケティングとセールスの重要性・・・そして、そのルーツである言葉を最も重要なものとして位置付けます。
「はじめに言葉ありき」・・・幹としてのランディングページです。
その担い手であるマーケティング・コピーライターを称賛しています。
目次
第1章 未来から選ばれる、ゲーマー社長
第2章 インパクトカンパニーの武器 ブロックチェーン革命
第3章 真面目な会社が、低収益に陥るわけ
第4章 盲点だらけの経営者 デジタルツールの本当の役割
第5章 新成長事業を創る、インサイトの探索
第6章 顧客を創造する、たったひとつの技術
同書は、前著「ストーリー思考」で取り上げたフューチャーマッピングのハウツーをコンパクトに解説してあり、とってもお得です。
「かんじんなことは、目に見えないんだよ」
サン・テグジュペリ「星の王子さま」からの引用からはじまる第5章、のポイントを説明していきます。
フューチャーマッピングにより様々な視点から、創造性を働かせることが出来ます。
自己視点、他者視点、客観視点、地球視点・・・プロダクトアウトからマーケットイン、そしてソーシャルマーケティングに繋がっていく流れです。
マーケティング1.0 製品主導 自己視点
マーケティング2.0 消費者志向 他者視点
マーケティング3.0 価値主導 客観視点
マーケティング4.0 自己実現 地球視点
同書で紹介されている長野のペンションの事例、サバの会社の事例、電力ビジネスの事例住宅展示場の事例など、いわゆる時代遅れの衰退業種の逆転のケース。
なかなか面白く読むことが出来ました。
そのためには、デジタルマーケティング、フューチャーマッピング、コピーライティングの技術を研ぎ澄まし、新たな海に繰り出していかなければなりません。
複式簿記以来の大発明であるブロックチェーン、グーグルアナリティクスやサチコ(サーチコンソール)、サーチサジェストなどのデジタルツールを活用することで、ビジネスの枠組みが変わっていきます。
そして、そこから、ウルトラマン世代(年寄り)とポケモン世代(1980年代生まれ)のコミュニケーション、シナジーが進化していくと説きます。
フューチャーマッピングを使って、まずは商品「自分」の分析してみてはどうでしょうか?
なかなかお得な一冊です。