日経ビジネス誌の2019.2.18号の特集は、「どこにある?ベストな人生」。
ちょっと日経らしくない特集です(笑)。
今回のこの特集は、「シリーズ会社とは何か」から来ています。
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こんな語り口から始まります・・・
自分の人生はベストではなかった・・・
そんな思いを抱くミドルが増えている。
会社を生活の中心に置く「昭和の働き方」を実践してきたものの、
人生の半ばを過ぎ、ポストから収入、私生活まで理想を実現できた人ばかりではないからだ。
そして、続けます。
国を挙げて実現を目指す「ワークライフバランス」や「働き方改革」は、本当に人生の幸福度向上につながるのか?
う~ん、難しい問題ですね。
日本の幸福度ランキングは国連の調査で世界54位、ワークライフバランスランキングに関するOECD調査では38カ国中34位・・・
ちょっと悩ましい順位です。
日本の幸福度ランキングは国連の調査で世界54位、ワークライフバランスランキングに関するOECD調査では38カ国中34位・・・
ちょっと悩ましい順位です。
この日経ビジネスの特集は、4つのパートから構成されています。
プロローグ 中高年に蔓延開始?同窓会に行かない症候群 恥ずかしくて顔を出せない
PART1 誤解も多い?二大「幸せな働き方」の現実
1.ワークライフバランスを極めるのは難しい
2.「好きを仕事に」しても食べていけない
PART2 ベストな人生、出来れば経済的独立 ファイアムーブメント!
PART3 目の前の仕事の幸福感を増やす方法
米国では「ファイア(FIRE)ムーブメント」と呼ばれる人生の早い段階での経済的な独立。
Financial Indipendence,Retire Earlyの略だそうです。
記事では10年間教師として共働きをして一億円強を貯めてリタイア、世界中を旅している子連れカップルが紹介されていました。
これを日本でやろうとすると、50歳時点で約一億円のキャッシュが必要とのことです。
・・・ため息。
そのためには、4つのオプションがあると解説。
一つ目の方法論・・・外資系投資銀行に入り、出世して、稼ぐ!up or out
二つ目の方法論・・・外資系コンサルに入り、仕事の鬼になり年俸2000万円を稼ぐ
三つ目の方法論・・・M&A仲介事業会社に入る
四つ目の方法論・・・平均年収2000万円超のとある特殊メーカーに入る
う~ん・・・どれも難易度が高いです(笑)。
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そして、最後のパートでは、人の幸せとは何か?を取りあげています。
知的障害者を多く雇用する日本理化学工業の社長が追求する人間の究極の幸せ・・・
1.人に愛されること
2.人に褒められること
3.人の役に立つこと
4.人に必要とされること
を引用。
経済的独立しても働く人・・・。
働かなければ、社会との接点もなく、幸せにはなれないと結びます。
そういえば、ホリエモンさんも、村上さんも、ZOZOの社長さんも、社会との接点を決して切り離しません。
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そして、この特集は、こう結びます。
仕事で幸福感を得てベストな人生をつかみたい個人は、同質的集団を飛び出し、様々な人材がいる場所に身を投じてみる。
そして、企業は人材の同質化を少しずつ解消し、様々な人材を受け入れる。
日本人の人生をベストなものにするために、個人と企業ができることの一つがここにある。
ぜひ目を通していただきたい今週の日経ビジネス誌です。