リーマンショックや東日本大震災などいろいろなことがあった平成の時代・・・。
でも、東京オリンピック・パラリンピックを目標に何とか頑張っていこう!という夢と希望がニッポンという国を支えてきました。
五輪招致は、この国のマンネリ打破にチカラを与えてくれたように思います。
少子高齢化が進み経済は停滞、中国には追い抜かれ、一人当たりのGDPも世界26位・・・日本は確実に貧しくなっています。
AIや5Gでも世界水準からすれば、すでに周回遅れ・・・状況の厳しさは増していきます。
1964年の時のようなイケイケドンドンの背景はなく、成熟した国として開催する東京五輪・・・一つの節目になりそうです。
でも、五輪後は一体どうなるのか?
日経ビジネス誌の2019年最後の特集を楽しく読みました。
2020年大転換 「五輪後」に起きる14の異変
異変1・・・近づく不動産価格の天井 憧れの街「湾岸」「ムサコ」の黄昏 来るか?タワマン危機
異変2・・・日本経済、じり貧覚悟か 有事意識で1ドル=100円も
異変3・・・年前半は「五輪準備パニック列島」 天候リスク 東京への出張は困難に
異変4・・・限界点を超える教育劣化 「%が分からない大学生」の衝撃
異変5・・・超・早期化する就活 大学はレジャーランドから「職安」へ
異変6・・・変わる街づくり 首都圏民は川崎南部を目指す?
異変7・・・インバウンドも大転換 北九州が名所になる日
異変8・・・浮かぶ仕事、沈む仕事 地銀マン、消える「地方での威光」
異変9・・・出前戦争が招く「一段の人出不足」 ウーバーイーツ、出前館
異変10・・・主力産業も転換だらけの1年 自動車は「100年に一度」級
異変11・・・世界中でミニ独立国家が誕生 著名投資家が海上都市建設
異変12・・・米中、日韓、香港問題の現実解
異変13・・・「コーヒーが消える日」は来る?世界食糧危機の足音
異変14・・・人類期待の「宇宙産業」
これらをまとめると、「トレンド逆流」、「先送り課題の顕在化」、「新課題の出現」という3つに集約されると、この特集を締めくくります。
政府も五輪後に備えて予算や税制などの対策を打ち出していますが、どこまで機能するのかは未知数です。
この特集では、投資家のジム・ロジャーズさんがインタビューに応じています。
リーマンを超える「次の危機」に備えよと警告しています。
経済危機は一定の周期で必ず訪れ、止める方法はない。
個人としてやるべきは、「借金をせず、知らないものに投資しない」だ。
グローバル資本主義の中で生きていいくことの要諦を指し示しています。
五輪後のニッポン・・・かなり心配です。