今、広島の街でトンネル工事が行われていますが、ひどく難航しています。
予算面で、政治面で、そして工事面で。
広島の街の鬼門を守護する二葉山にトンネルを掘っているのです。交通渋滞の解消やJR広島駅のアクセスを改善していこうという目的だそうです。(たった5分くらいの時間短縮なのですが・・・)
二葉山は、広島城から東北の方角にある小高い山。
そこには、徳川家康を祀った広島東照宮や饒津神社(にぎつじんじゃ)、鶴羽根神社などの神社仏閣が建立され、東北の方角から来る邪気や負のエネルギーを跳ね返しています。
京都で言うと、比叡山延暦寺が京の都の鬼門を守護しています。
東京で言えば、上野の寛永寺で鬼門を守護、裏鬼門は芝の増上寺で守護。
風水地理学的にも、広島の街にとって、鬼門を守護するとても大切な山です。
ちなみに、裏鬼門である南西は、宮島・厳島神社で守られています。
また、二葉山の山頂には、平和を祈り、インド政府から仏舎利が納められている仏舎利塔が建てられています。
そんな神様の山に穴をあける・・・
やはり大変なことが起きています。
物理的には、この工事はシールド工法で工事されているらしいですが、そのドリルの刃がボロボロになり使えなくなったとのこと・・・柔らかいはずの花崗岩なのに・・・。
二葉山に住む住民との間では、この工事により2センチメートルの地盤沈下があれば、家屋を買い取るといった覚書が交わされているとのこと。
いくら日本の土木技術が進んでいても、それは難しいのではと、素人でも思います。
そして、工費については、曖昧な見積りや行政、議員、ゼネコンなどの変な関係に疑義が浮上しています。
300億円かかると言われているにも関わらず、実際の入札額は200億円・・・。
実際には287億円かかることが発覚・・・87億円オーバー。
県民一人当たり3000円近くの負担、血税がつぎ込まれます。
責任を取るということなのか、高速道路公団の理事長が辞職。
退職金をたくさんもらって、オサラバなんでしょうね。
そろそろ議会が炎上したり、首長が責任を問われたり、司法や地検が動き出すかもしれません。
もう、ここまで来たら、やめるにやめられないんでしょうね。
次の県知事選挙、市長選挙、県議選挙、市議選挙で、ミソギが行われることになります。
神さまの山に穴を開けたら、広島の街は便利になるどころか、鬼門の方角からの邪気、負のエネルギーで様々な問題、課題が噴出するのではないかと危惧しています。
本当に心配です。
まずは、工事関係者の安全を祈念させていただきます。