日経ビジネス2022.1.24号の特集は「失われた30年に輝いた 中興の祖ランキング」。
楽しく読むことが出来ました。
企業研究をしていると、中興の祖と呼ばれる経営者がいた会社は本当に強いエクセレントカンパニーが多いように思います。
今回の日経ビジネス誌の「中興の祖」の基準は、1990年以降に時価総額をあげた経営者でランキングしています。
10位 川本信彦 ホンダ
9位 酒井健二 日本ペイント
8位 山中 衛 HOYA
7位 和地 孝 テルモ
6位 作田 久男 ルネサス
5位 高島準司 住友不動産
4位 永山治 中外製薬
3位 神林留雄 NTTデータ
2位 井上礼之 ダイキン工業 M&Aでグローバル展開加速 空調機世界一に輝く
1位 金川千尋 信越化学工業 塩ビとシリコンウエハーに注力し世界最大手に
ニッポンのエクセレントカンパニーが並びます。
得点では、金川さんと井上さんが突出しています。
ランキングには登場しませんが、スズキの鈴木修さん、富士フイルムの古森さん、日立の中西さん、ソニーの出井さん、パナソニックの中村さんも創業者てはなく、中興の祖と指摘します。
この特集の締めは「中興の祖を育むためには」ということで、5つのポイントをあげています。
1 非主流派人材もきちんと処遇し、トップ交代のプランBを用意する
2 子会社のトップを経験させるなど、候補者に意思決定の場数を踏ませる
3 ベンチャー企業の買収で、候補者を確保するのも一手
4 中興には一定の時間が必要。社長の任期をあらかじめ定めることは厳禁
5 社外取締役を過半にするなど、いざとなれば解任できる体制を整え、独裁を防ぐ
なるほど・・・次世代リーダーを輩出していくためには、助走期間、仕組み、準備期間が必要なんですね。
ゼロイチから始まったスタートアップ企業やベンチャー企業にも、中興の祖を意識した経営が求められると感じた次第です。