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「顧客消滅」時代のマーケティング・・・ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方 小阪裕司さんの新刊新書

2021年03月21日 | 本と雑誌

顧客消滅・・・ショッキングな言葉です。

売上が蒸発したり、お客さまが突然来なくなったり・・・新型コロナウイルス、恐るべしです。

マーケティングの専門家、小阪裕司さんの新刊新書が出版されました。

 「顧客消滅」時代のマーケティング ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方

小阪裕司著 PHPビジネス新書 870円+税

 

同書で一貫して流れる考え方は、奇想天外な思い付きとか、どこでも使える魔法の杖はなく、お客さまに向かい合って地道なマーケティング活動をPDCAを回しながら進めて行くことしか明日はないということ。

コロナは、来るべき未来の前倒しにすぎず、たとえコロナがなかったとしても3〜5 年後には今のような状況になったと喝破します。

 

目次

序 2020年4月、顧客が消えた

第1章 「顧客消滅」時代のマーケティングとは

第2章 「ファンダム」をどう作るか 「顧客消滅」時代のマーケティング実践編

第3章 BBビジネスもファンダムがカギを握る

第4章 感性と価値で創られる市場とは

第5章 組織を変える、自分を変える

終章 アフターコロナ時代に必要なもの

 

同書には、著者の経営するマーケティング会社の会員企業の事例がたくさん出てきます。

8000円のテイクアウト弁当を作った高級レストラン、深夜営業ができなくなった バーがツマミ販売、4トンもの卵が余った卵会社がとった施策・・・。

でも、それは一事象であり、その背後にある様々な企業努力があるため、同じこと をやっても全てがうまくいくわけではないと指摘します。

 

ラインマーカーを引いたところを少しご紹介させていただきます。

 

「心が豊かになる」ビジネスにとって、今はチャンス!

 

顧客の時間は増えている

 

フローのビジネスからストックのビジネスへ

サプライチェーンそのものの消滅を考える

 

顧客リストは、温めなくては意味がない

 

ファンコミュニティの育成はどんな組織にとっても急務

 

自己開示は威力抜群

 

一緒に学んでいく姿勢がファンダムを作る

 

メタレベルとベタレベルを自由自在に行き来する

 

業種分類は消滅する

 

多くのビジネスが教育産業になっていく社交サロンが隆盛する

 

目指すは顧客がつぶさせない会社

 

著者も言っていますが、コロナが終息したとしても、もう元には戻れない・・・ということ。

ビジネスのやり方、考え方を変えていかないと将来は厳しいと指摘します。

そんな中、第5章では、自分の価値を高めていかないと会社も良くならないと指摘しています。

ビジネスは人と人が行うもの・・・大切な視点です。

 

自分の価値を高めるために

・自分を変えるためにも「場」をつくれ

・事例は、あなたの燃料になる

・本物ほど、その価値を伝えられていない!?

・知識は実践地知にしなければ意味がない

 

そのとおりだと思います。

フロー型からストック型ヘビジネスを変える ファンダムを作り、育てていく 価値と感性で市場を作る・・・ Withコロナ、アフターコロナの時代・・・著者の切り口を参考に新しい戦略、戦術 を組み立てていこうと思います。

ビジネスパースン、マーケター、自営業者必読の一冊です。


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