能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

やっぱり!社長の責任 伸びる会社とつぶれる会社 限られた経営資源しかない会社のサバイバル法

2017年02月22日 | 本と雑誌

2年前に出版された中小企業診断士・今瀬勇二先生の「やっぱり!社長の責任 伸びる会社とつぶれる会社」。

小職の座右の一冊です。

 

当たり前の話ですが、中小企業、零細企業は、ヒト・モノ・カネ・情報・・・極めて限られています。

そこに、かっこよく大企業の経営理論を持ち込んだところで、絵に描いた餅にしかなりません。

その前提で、伸びる中小企業と、つぶれる中小企業を具体的に指摘した一冊は、

世の中小企業の経営者には、本当に役立つものだと思います。

 

経営者として日々壁にぶち当たっている同級生や先輩・後輩から助言を求められるたびに、同書に立ち返ります。

泥臭く、かつ実学しか通用しない、中小企業、零細企業の世界。

診断士として、長靴を履いて、現場に立たない限り、解決策や問題解決にはたどり着きません。

ぜひ、一読いただきたい一冊です。

 

やっぱり!社長の責任 伸びる会社とつぶれる会社
今瀬勇二著 明日香出版社 1600円+税



著者の今瀬さんは、中小企業診断士。イマセ総合経営研究所の代表者
「はじめに」にあるように著者は、この十年間の経験、体験を盛り込み、かつ、出来るだけ分かりやすく執筆したとのこと。

たいへん読みやすい一冊です。


著者は、現在の経営環境は中小企業にとってチャンスにあふれていると指摘します。

経済産業省でも「GNT(グローバル・ニッチ・トップ)」というコンセプトを打ち出し、日本の中小企業の強みをさらに強くするための政策を打ち出しています。


同書の構成は、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」及び「活用」という5つのセッションを設け、それぞれに10のトピックスをおくというスタイル。

計50の切り口から構成されています。

 

中でも、第三章「カネ」と第五章「活用」は、学者の本には書かれていない実務家の視点。

難解な経営用語、横文字をあやつるコンサルタントの本には出てこない視点が多々あります。

現在、事業を営まれている経営者の方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

目次

第1章 「ヒト」が会社を伸ばす


1. 「社長の自己中心度」で伸びる会社・つぶれる会社・・・裸一貫でリスクを取って成長しているワンマン企業、最初の壁が立ちはだかります。お客さまを基点に考えられるかどうかが最初の関門だと思います。


2. 「お金を稼ぐ経験のアリ・ナシ」で伸びる会社・つぶれる会社・・・生きたカネの使い方ができる社長、経営幹部かどうか?


3. 「キャッシュを増やす社員」で伸びる会社・つぶれる会社


4. 「一致団結させる二代目経営者」で伸びる会社・つぶれる会社・・・ガッテン!二世経営者の成功の秘訣は著者の言うように、まさに組織力の活用です(その逆をする二代目社長はたくさんいます)。


5. 「1+1=3になる組織」で伸びる会社・つぶれる小会社・・・シナジーの発揮!


6. 「社長の夫婦仲」で伸びる会社・つぶれる会社


7. 「プライベートでかかわる友人」で伸びる会社・つぶれる会社


8. 「お客さまへ果たす使命」で伸びる会社・つぶれる会社


9. 「社員全員の組織ビジョン共有」で伸びる会社・つぶれる会社


10. 「問題がおきたときの責任の取り方」で伸びる会社・つぶれる会社・・・非常事態の際に、社長の人格、人徳、人柄が如実に表れます。その覚悟は、日々のマネジメントの中ではぐくまれるものだと思います。


第2章 「モノ」が会社を伸ばす


1. 「設備力と収益のバランス」で伸びる会社・つぶれる会社


2. 「製品ではなく商品の販売」で伸びる会社・つぶれる会社


3. 「他社にない自社の能力」で伸びる会社・つぶれる会社


4. 「リピート率がアップするサービス」で伸びる会社・つぶれる会社


5. 「中小企業の自慢の技術」で伸びる会社・つぶれる会社


6. 「ターゲットを明確にした開発」で伸びる会社・つぶれる会社


7. 「客を呼び寄せる魅力ある店舗」で伸びる会社・つぶれる会社


8. 「価格競争に負けないブランド」で伸びる会社・つぶれる会社


9. 「整理してみてわかる本当の資産」で伸びる会社・つぶれる会社


10. 「一階に受付のないシンプルな社屋」で伸びる会社・つぶれる会社


第3章 「カネ」が会社を伸ばす


1. 「キャッシュに注目する会計」で伸びる会社・つぶれる会社・・・勘定あって銭足らず・・・黒字倒産のリスクもココにあります


2. 「キャッシュを生み出す借入金」で伸びる会社・つぶれる会社


3. 「キャッシュに変身する債権」で伸びる会社・つぶれる会社


4. 「社長のキャッシュ感覚」で伸びる会社・つぶれる会社


5. 「市場のニーズを満たすための補助金」で伸びる会社・つぶれる会社


6. 「収益をあげる設備投資」で伸びる会社・つぶれる会社


7. 「戦略に沿った営業の数値目標」で伸びる会社・つぶれる会社


8. 「40%の自己資本比率」で伸びる会社・つぶれる会社・・・エクセレントカンパニーと言われる一つの基準、それが自己資本比率40%です。


9. 「借入金に頼らない運転資金」で伸びる会社・つぶれる会社


10. 「手元のキャッシュを増やすカネ感情」で伸びる会社・つぶれる会社


第4章 「情報」が会社を伸ばす


1. 「会社の方向性を決めるマクロ環境の情報」で伸びる会社・つぶれる会社


2. 「可能性を拡げる異業種の情報」で伸びる会社・つぶれる会社


3. 「低迷する原因がわかる競合他社の情報」で伸びる会社・つぶれる会社


4. 「最高の商品を生む顧客のニーズ情報」で伸びる会社・つぶれる会社


5. 「ビジネスチャンスにつながる自社の事業情報」で伸びる会社・つぶれる会社


6. 「すべての問題を解決する現場の情報」で伸びる会社・つぶれる会社


7. 「隠れた内部能力の情報」で伸びる会社・つぶれる会社


8. 「自社を成長させる同業社情報」で伸びる会社・つぶれる会社


9. 「方向性が決まる過去・将来の情報」で伸びる会社・つぶれる会社


10. 「競争に勝つ選択・差別化・集中の情報」で伸びる会社・つぶれる会社・・・まさにポーターの戦略論を中小企業に展開するためのノウハウ、方法論です。


第5章 「活用」が会社を伸ばす


1. 「税金計算だけでない税理士の活用」で伸びる会社・つぶれる会社


2. 「顧客を紹介しくれる金融機関の活用」で伸びる会社・つぶれる会社・・・こんな方法があったんですね。


3. 「情報を提供する支援機関の活用」で伸びる会社・つぶれる会社・・・診断士の腕の見せ所です。


4. 「効率の良い資金の活用」で伸びる会社・つぶれる会社・・・先日の国会で麻生大臣が大企業を「守銭奴」呼ばわりして問題になりました。溜め込むばかりで投資しない企業の明日は厳しいものがあります。


5. 「自社と取引のない休眠顧客の活用」で伸びる会社・つぶれる会社・・・知っているけど、やっていない。これも裏技です。


6. 「社内環境を整えるコントローラーの活用」で伸びる会社・つぶれる会社


7. 「相談に乗ってくれるメンターの活用」で伸びる会社・つぶれる会社


8. 「ライバルである成長企業の活用」で伸びる会社・つぶれる会社


9. 「環境変化に対応できる稼ぐ力の活用」で伸びる会社・つぶれる会社


10. 「社長の強みと弱みの活用」で伸びる会社・つぶれる会社



日本の産業界の99%を占める中小企業。
ここ数十年、開業率が廃業率を下回る状況が続いています。
中小企業にとって、チャンスはピンチであり、ピンチはチャンス・・・。
今こそ、経営者は、自社の強み・弱みを把握し、

現在の経営環境を最大限に活用した経営を進めていただければと願うきっかけとなる一冊です。


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東京・赤坂 東京ガーデンパレス紀尾井町は森ビルの都市再開発と比べてエクセレント!新型ビジネスタウン!

2017年02月22日 | まち歩き
東京・赤坂・・・東京ガーデンパレス紀尾井町





東京ガーデンパレス紀尾井町は森ビルの都市再開発と比べてエクセレント!
そのプレゼンスは、なかなかのものです。



土地の有効活用という森ビルと比べて、東京ガーデンパレス紀尾井町には「遊び」が感じられます。
「人が主役」という空間づくり・・・。
広々としたスペース、豊かな緑、ホテルや小売店などのベストミックス・・・。
東京の新型ビジネスタウンに大変身です。




そういえば、この場所は、バブル経済のシンボルだった赤プリの跡地。
大変身を遂げました。



お隣の老舗のホテル・・・ホテルニューオータニも善戦しています。


パジャマホテル。



そして、一ツ木通り。


東京・赤坂・・・大人の街として頑張ってほしいものてす。

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富士フイルム企画写真展 X・Photography フィルムからのデジタル メセナ活動in東京六本木

2017年02月21日 | 美術館・アート
六本木に行くと必ず立ち寄る場所・・・。
これは、今年のベストショットかもしれません・・・笑。



六本木に行くと必ず立ち寄る場所・・・。
フジフイルム スクエア
東京ミッドタウンにある富士フイルムのメセナ活動の一環の施設です。

週末、「富士フイルム企画写真展 X Photography フィルムからのデジタル」を観てきました。

世界中のフォトグラファの素敵な作品が展示。
今までの企画展示の中でも、秀逸な作品を展示。

しかも、撮影フリー。
粋な心遣いです。



富士フイルムのデジタルカメラ、Xシリーズ。
そのXシリーズで撮った写真。
なかなかリアルで美的な作品です。
同社を危機に陥れたデジカメを逆手に取っての展覧会・・・。
とてもドラマチックです。




富士フイルム・・・富士フィルムではありません。
「イ」は大文字。

以前は、「富士写真フイルム」という社名でした。
それが、デジタルカメラの出現により、カメラフィルムの世界、市場は、あっという間になくなりました。

でも、その中を経営革新して乗り切った富士フイルム・・・。
今では、医療系や産業系の世界でサバイバルするグローバル企業です。
古森CEOの経営手腕です。


この富士フイルム企画展・・・3月1日まで、六本木の東京ミッドタウンで開催中です。

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2月24日はプレミアムフライデーだそうです 昭和世代にワークライフバランスや働き方改革と言われたって

2017年02月20日 | マネジメント
2月24日(金曜日)は、プレミアムフライデーだそうです。

午後3時に仕事を切り上げて、遊びましょう!という政府のキャンペーン。
そんな余裕のある会社、どのくらいあるんでしょうかねえ。
都庁や区役所、市役所あたりは大丈夫でしょうが、霞が関では難しいんじゃないでしょうか?

毎月、最終金曜日をプレミアムフライデーとして定着化させようという取り組みだそうです。
「ハナキン」ならぬ、「マツキン(月末の金曜日)」です。

なんでも横文字、カタカナ文字にする・・・
「プレミアムフライデー」というネーミングも、センスがないし、ちょっと意味不明です。


働きすぎによる健康被害を抑制する・・・

GDPの主役である個人消費を喚起する・・・

家族や友人とのコミュニケーションを活性化する・・・

そんなメリットがあるように思います。


確かに、過労死問題や職場のメンタルヘルス問題が大きな労働問題になっている今、お上からの上から目線・・・。
政府の言葉で言えば、こんな感じです。

1 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる

2 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる

3 (単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる

何だかなあ。

これも、アングロサクソンの圧力・・・陰謀なんですかねえ(笑)。
コンプライアンスや内部統制などのグローバルスタンダードならぬアメリカンスタンダードで、
ニッポンの会社は、かなり弱体化しているのですが・・・。

「天然資源のない日本には人的資源しかない」「勤労は、日本人の美徳」を信じ、
滅私奉公、会社人間、社畜として働いてきた世代にとっては、プレミアムフライデーというのは、???です。

ワークライフバランスとか、働き方改革、そしてプレミアムフライデー・・・。

国から、働くな、働くなと言われているようです。

働くことが趣味、会社に行くことで安堵感を覚えるオジサン・オバサン世代にとっては一大事です(笑)。
家でも、プライベートでもやることがない仕事人間(ワークワークバランス)は、
プレミアムフライデー難民になるのではないでしょうか?

お金のために働くのか?働くために報酬を得る努力をするのか?・・・

働きために休むのか?、休むために働くのか?・・・

そんな問いが、出されているように思います。

ひとつ思うのが、生産性の向上・・・。
少なくとも、仕事の生産性向上、仕事の効率性・効果性を上げていくことは、
ニッポンの国際競争力を維持するために必須だと考えています。

積陰徳・・・
今からの日本を支えるのは、「かくれ仕事人」のような気もします。

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MBA 100の基本 ビジネスの金言100を集めた知恵袋 アタマでっかちにならないためのMBAの智慧

2017年02月19日 | 本と雑誌
グロービスの嶋田さんの密かなファンです。
出版された本は、全部持っています。
今月も、また、ビジネスの基本を解説された新刊を出されています。

理科系の切り口でマネジメントをやさしく語る嶋田さんは、国内でもレアな存在です。

MBA 100の基本

グロービス著  嶋田毅執筆  東洋経済新報社刊  1500円+税


今回の新刊は、経営大学院MBAで、よく使われる用語や基本法則100を解説した一冊です。

11のセッションと100のフレーズで構成されています。

1.論理思考・・・説得力を高める

2.問題解決・・・望ましい状況を手に入れる

3.経営戦略・・・よき戦略なくして長期的な繁栄はない

4.マーケティング・・・効果的にキャッシュを得る

5.リーダーシップ・・・人が動いてくれなければ、どんな仕事も実現できない

6.組織・・・いい組織が競争力を向上させる

7.定量分析・・・数字を使って意思決定をし人を動かす

8.アカウンティング・・・会社の数字を正しく読み取る

9.ファイナンス・・・企業価値の最大化を図る

10.新事業創造・・・企業存続の道であり、経済成長の源

11.交渉・説得・会議・・・コミュニケーションによって生まれる価値

同書で解説された100の知恵。
先人が、日々の仕事や研究の中で抽出した貴重な経験則です。

25歳~30歳ぐらいの中堅ビジネスパースンがインプットしておけば、仕事に活かせると思います。

ただし、本当に体感、習得、理由の理解ができるのは、それから10年以上の月日がかかりますが・・・笑。

同書の中からの金言をピッアップしてみました。
日々の仕事の中で、活かせそうな気がします。

論点は何?

根拠は3つ

人は見たいものだけを見る

論点のすり替えを疑え

問題が設定できたら、解決は容易

分けることはわかること

大事なのは、何をするかではなく、何をしないかである

競争するのは最悪の戦略

成長分野は混雑分野

すぐれた経営が、大企業を衰退せる要因である


相手と同じことをしようとした瞬間に負け

傑作はシンプルなものである

人の行動は、ほとんどが習慣

法人顧客の最大の関心事は社内からの評価である

ビジネス数字は人間学

きれいすぎるデータには、裏がある

会計が分からない=経営が分からないということだ

スカイツリーの頂上から飛び降りた時のリスクはゼロ

早く、低コストで失敗しろ

モノではなく、コト作り

「みんなの意見」は案外正しい

MBA、特に和製のMBAが機能しなくなっている昨今ですが、ビジネスの基本には普遍性があります。
若きビジネスパースンに読んでいただきたい一冊です。

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赤坂ラーメン・・・突然、無性に食べたくなる罪なラーメン ジロリアンを卒業した今、一番好きなラーメン

2017年02月19日 | グルメ
赤坂ラーメン・・・突然、無性に食べたくなる罪なラーメンです。
わざわざ、地下鉄に乗って食べに行きます・・・笑。
 

東京・赤坂なのに、しょうゆではなく、とんこつスープ。
ホント、フツーのラーメンです。
そのフツーのところが、そのノーマルなところが、たまりません。
仕事のストレスが吹っ飛びます。


ラーメン(小)の完食が難しくなった今、ジロリアンも、半分、卒業です(笑)。
そういえば、近所の二郎では、最近、インバウンドの外人さんが目立つようになりました。
日本の独特の食カルチャーをダイレクトで経験できるスポットなんでしょうね。


赤坂ラーメンは、TBSが近いというところもあり、芸能人やタレントが訪れるお店。
成功した人、消えていく人・・・その喜怒哀楽が、この店にしみついているように思います。



キャッチコピーが「屋台の味」。

ご主人と奥さんを中心にローコストで経営されているのでしょうが、
インターフォンを通じて、仲良く(?)会話されるバトルも、BGMとして楽しめます(笑)。
 
1981年創業・・・35年の老舗。
いつまでも、続けていただきたいラーメン屋さんです。

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2月22日は、猫の日 渋谷ヒカリエでネコフェス開催中 渋谷と言えば、忠犬ハチ公ですが・・・猫イベント

2017年02月18日 | まち歩き
2月22日は、猫の日
ニャン、ニャン、ニャンで、猫の日だそうです

渋谷ヒカリエShinQsでは、ネコフェス開催中。
猫好きの方には、たまらない猫のフェスティバルだと思います。


渋谷と言えば、忠犬ハチ公ですが・・・なぜか、猫のお祭り。

以前、東急の二子玉川で、「ネコタマ」という猫ちゃん空間がありましたっけ・・・。
東急電鉄グループのエライさんか、その奥様に愛猫家がいるのでしょうか?


そういえば、都心でも、ネコカフェが、ちょっとしたブームのようです。
猫に戯れながら珈琲をすする・・・。
それも、なかなか洒落た趣味だと思います。

友人が猫を飼っているのですが、犬のようにすり寄ってこないところが、いいんだそうです。
彼のマンションには、ネコの専用部屋があります。
飼い主に対して、媚びを売らない・・・ツンとした可愛くないところが可愛いんだそうです・・・謎。


渋谷ヒカリエのネコフェス・・・2月22日までです。

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行きたい大学がない 日経ビジネス誌 大学倒産時代 冨山和彦さんのG型大学とL型大学の議論が再燃?

2017年02月18日 | 受験・学校
日経ビジネス誌2017.2.20号の特集「行きたい大学がない 授業も入試も受験産業に丸投げ」。
なかなか面白い特集でした。

国際的に見ると、日本の大学は、本当に、ガラパゴス。
教育機関としても中途半端、研究機関としてもすごい温度差・・・。

大学改革とか、入試改革が叫ばれつつも、基本的なコンセプトは何も変わっていないように思えます。


この特集は、4つのパートから構成されています。

Part1 死にゆく大学 空洞化の衝撃・・・資金不足、教職員不足、学生不足

Part2 世界で負け続ける理由 学産官ともビジョン欠落

Part3 そこまでやるか!徹底力が道をひらく

Part4 教育なくして成長なし 大学無償化は実現するのか


大学がつぶれ始めています。

東京女学館大学、福岡国際大学、聖トマス大学などが閉校、募集停止。

私立大学の半数が定員割れする中、地方の私立大学一部は、入試はカタチだけで誰でも入れる、学生の大半が中国人、授業も入試も受験産業に丸投げといったところが多々あります。

大学生ではなく、「高校4年生」と言われたりします。

少子化が進むと、この傾向は、さらに進むと思います。

さらに、文科省の天下り問題が発覚。
早稲田大や慶応大まで、監督官庁からの天下り天国になっています。
助成金も出すから、就職先として人を受け入れろ・・・。

学の独立どころか、お役人さんの植民地に成り下がっています。
大隈重信さんや福沢諭吉さんが、草葉の陰で泣いていると思います。

そして、日本の大学の競争力。
英国のタイムズ・ハイヤ・エデュケーション(THE)の調査では、世界のトップ200校にランク入りした日本の大学は、わずか2校。

東京大学 39位
京都大学 91位

だそうです。

トップ200には、香港が5大学、中国・韓国がそれぞれ4大学が入っています。

グローバル対応というのが日本の大学の弱点だと思うのですが、それにしても惨敗です。


同特集のPart3では、日本のそんな大学事情を打破するイノベーティブな大学が3校紹介されています。


立命館アジア太平洋大学・・・真の国際化をめざす 意図的に学生を混ぜる

東京理科大学・・・起業家を組織的に育成 米MITと国際連携

広島大学・・・数値目標を競争力に(世界トップ100を目指す)


以前、経営コンサルタントの冨山和彦さんが、G型大学とL型大学を提起し、社会的な波紋を巻き起こしました。
個人的には大賛成です。

G型大学とは「グローバル型大学」、L型大学とは「ローカル型大学」。
前者は、国際的な視野で研究開発やリベラルアーツをコアとする大学、
後者は職業能力の習得、地域に貢献する人材の育成を行う大学。

L型大学では、

シェイクスピアや文学概論ではなく、観光業で役立つ英語や地域の歴史や観光名所を学ぶ

マイケル・ポーターや戦略論ではなく、簿記や弥生会計を学ぶ

憲法や刑法ではなく、道路交通法や大型特殊免許取得する

機械工学や流体力学ではなく、トヨタで使われている最新のマシンの使い方習得

といった実務、実学志向・・・まさに職業訓練校です。

冨山さんは、東大でさえL型大学だと喝破しています。


まわりに結構います・・・

簿記の出来ない商学部卒
英会話の出来ない英文学科卒
親族相続法の分からない法学部卒
日経新聞を読まない経済学部卒・・・


小職の尊敬する先輩は、営業学部、営業学科の創設を目指しています。
文系学部の卒業生の多くが就く営業職。
それならば、営業職に必要なスキル、知識、実務を習得させて、即戦力で社会に出したいという想い。
まさに、究極のL型大学です。

確かに、リベラルアーツは、人生を豊かにしてくれると思います。
文学、哲学、歴史、芸術・・・人間的な深み、教養を増してくれると思います。
が、それだけではメシが食えない・・・。

今でも、文学部や美術大学の卒業生はシューカツで大苦戦しています。
それでも、いい・・・自力で人生を切り開くという人たちは、G型大学に進学するということだと思います。

でも、アカデミックな世界、象牙の塔と揶揄されるクローズドな世界でご飯を食べてきた博士先生たちには、職域を荒らされる嫌な議論・・・いや、ありえない話なんでしょうね。

これからの大学・・・。
グローバル競争に打って出るか、職業訓練校としての実学志向でいくかだと考えています。

一読いただきたい日経ビジネスの最新号です。

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東京・渋谷の夜は、ワクワク感、ドキドキ感があります・・・この気持ちは、学生時代から変わりません(笑)

2017年02月17日 | まち歩き
 
渋谷・・・2020年の東京オリンピック、パラリンピック開催までに都内で最も変化する街!
 WE LOVE 渋谷・・・渋谷の未来図が見えてきました・・・西新宿のようにならないことを祈りつつ・・・渋谷駅前エリアマネジメント協会のリーフレットを手に入れました......
 

東京・渋谷の夜・・・渋谷ナイト

渋谷の夜はは、ワクワク感、ドキドキ感があります・・・。

この気持ちは、学生時代から変わりません(笑)。

雑踏、カオス、不規則、混雑・・・。そんな中に、なぜかある予定調和・・・。それが、渋谷の魅力だと思います。

2020年に向けて、大きく変わりつつあるメガロポリスTOKYO。

その先頭ランナーを担うのは、SHIBUYA。

 

お江戸・日本橋と渋谷では、巨大ビル建築が進みます。

昼の顔と、まったく異なる顔を持つ夜の渋谷・・・。

夜は、ふけていきます。


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越後屋、お主も春よのう・・・この懸垂幕を見ると春を感じます 三越本店in三越前・日本橋室町

2017年02月17日 | まち歩き
越後屋、お主も春よのう・・・。


この百貨店の、この懸垂幕を見ると春を感じます。

お江戸・日本橋・三越本店。
ニッポンを代表する百貨店のスプリング・キャンペーン・・・



現在、三越伊勢丹グループは苦戦を強いられていますが・・・。
本当に頑張っていただきたいものです。

「カルチャーリゾート百貨店」というコピー・・・。
ちょっとイマイチの切り口です・・・笑。

でも、自らのルーツ・・・越後屋という商号を出すところは無敵!
お江戸・日本橋の「粋」を感じます。

大学を出て、最初に就職したのが、三越本店の真ん前にある広告代理店。
テレビ、ラジオを中心に電波媒体の強い広告代理店でした。
仕事は大変でしたけど、本当に楽しく面白い世界でした。

イケメンの先輩たちは、昼休み、三越本店のデパガに、チョッカイを出しに行っていました(笑)。
 

現在の三越本店の新館。
以前は、小職が勤めていた広告代理店のアネックス(別館)が入居していました。
懐かしいなあ。


日本橋室町・・・青春時代を過ごしたエリア。
古き良き江戸の文化と伝統を残した日本橋室町・・・。


この街を訪れるたびに、若き日の「志」を思い出します。

江戸のエッセンスとしての独特な日本橋文化・・・いつまでも続けていきたい素敵な空間です。

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