松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

山梨県立美術館

2010-01-10 23:28:49 | 芸術鑑賞・文学・音楽・映画など
千葉の大多喜ハーブガーデンを目指して中央高速に入ったとたん、電光掲示板には「大渋滞」

国立インター下車、クルッと廻って反対方向河口湖へ向けて再び、高速に。

そしてまたまた変更!!「そうだ 久しぶりに山梨美術館に行こう!!」

正解でした

何年ぶり??
常設展示のミレー。新収蔵品もあり、「ほんとに来て良かった
バルビゾン派という名称の所以となるバルビゾン村! 
行ってみたくなったこの地図。

パリから南東へ60キロほど離れたところに、”フォンテーヌブローの森”という大きな森があり、その森のまわりにある村の一つがバルビゾン村。






特別展示として
シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展「美しきアジアの玉手箱」も開催されていた。
(12月23日~2010年2月~28日)

その中でひとつ 印象に残った絵巻。

”地獄草紙断簡 び声地獄(びしょうじごく)” 

「び声」の「び」は口へんに羊と書かれた文字で、パソコンには存在しなかった文字。
平安末期~鎌倉初期 1200年頃



生前に「動物を打ちなやました」報いとして、死後「動物に打ち悩まされる」という「び声地獄」の情景を描いた絵巻の断簡。

肥痩のある軽やかな墨線と抑制された淡彩は、画全体にひかれた輝く雲母(きら)と相まって地獄の情景に上品さを与えている。

鬼の不気味さを際立たせる朱と淡墨による同系色の微妙な陰影、ゆらゆらとゆらめく上品な炎も秀逸で、習熟した絵師の技を感じさせる。

平安、鎌倉へかけての過渡期の作風を示す、不気味さと諧謔性、品格を兼ね備えた愛すべき逸品である。(解説文より)

コメント (2)
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