由紀 「雪まつり」会場へ

2019年02月06日 22時33分46秒 | 創作欄

徹は二十歳まで恋らしい恋を経験したことがなかった。
恋の軌跡(行動・ 精神的な発展)をたどれば、それは何時も一方的で他愛ないものであった。
大学の同期生の中田静香に恋心を打ち明けたら、「何か、ありがたいようで、複雑な気持ちね」と交わされた。
2年間密かに温めていた恋心の行方は、川面に漂う月灯りのようで空しいものであった。
彼女には、既に同期生の彼氏の一村貞夫との恋が発展しいたのだ。
同じゼミーで学んでいて、徹は二人が親密な関係であったことに気付いていなかった。
失意の気持ちを抱いたまま、徹は一人スキーで越後湯沢へ行った。
そして、民宿の娘の木村陽子と出会った。
「お客さんは、大学生ですか」と問われた。
「体育の先生を目指しているんだ」
「東京の大学でしょう」陽子は眼を輝かせた。
埼玉県の大宮から都内の大学に通学している徹にとっては、東京は特別な憧れるような場所ではない。
でも、陽子は東京に憧れを抱いていた。
徹は4日間の予定で、民宿に滞在した。
陽子は夜になると、徹が泊る部屋にやってきた。
民宿は8部屋だった。
初日は4人連れの会社員のグループがスキーで泊り、夜は麻雀をしていた。
徹が湯沢越後駅前の商店街で、陽子と出会った時、彼女は宿泊客に頼まれ、酒屋で日本酒を買って帰る時だった。
その時、徹は陽子に声を掛けなければ、陽子が住む民宿に宿泊することはなかっただろう。
これも不思議な縁だった。

追憶は気まぐれだった。

徹と由紀は越後湯沢の「雪まつり」会場へ向かっていた。

由紀は敏感に徹の<心の漂泊>に気付いているようだった。
「心が、何処かへ行ってみたいね」由紀は身を寄せるようにした。
<徹の心を離さな>という由紀の強い意志が腕と押しつける胸の膨らみから伝わってきた。

 



犯行少年が再犯で逮捕、女子高生コンクリ殺人事件の凄惨さ

2019年02月06日 18時06分09秒 | 社会・文化・政治・経済

「なんだコラァ!」「てめえ、この野郎!」。日曜日の夕方、静かな住宅地に怒声が響いた。続けざまにバンッバンッと車のボンネットを激しく殴る音がして、2人の大人が駐車場で取っ組み合いを始める。馬乗りになった男がナイフを振り下ろすと、相手が首を押さえ、アスファルトがみるみる鮮血に染まった。

 8月19日、埼玉県川口市で、32才男性の首を刃渡り8cmの折り畳み式ナイフで刺したとして、45才の男が殺人未遂容疑で逮捕された。

「駐車トラブルになって、逮捕された男が先に因縁をつけたみたいです。刺した後はそそくさと逃げていきました。首の後ろを刺されたかたは血だらけで、かけつけた救急隊員に“あと5mmずれていたら死んでいたぞ”と言われていました」(近所の住民)

 それだけなら、素行の悪い男がカッとなって犯した暴力事件。だが逮捕された男の名前が全国紙で報じられると、一部の捜査関係者の脳裏におぞましい記憶がよみがえった。

 男の名は、川口市の無職、湊伸治。彼は、約30年前に日本中を震撼させた「東京・綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件」の犯行グループの1人である──。

◆「もう殺してよ!」と泣き叫ぶと、少年らは笑い転げた

 検察をして、「わが国の犯罪史上においても、稀にみる重大かつ凶悪な犯罪」と言わしめた事件だった。

 事件発生は1988年11月25日午後8時半頃。アルバイト先から埼玉県三郷市の自宅へと帰宅途中だった女子高生(当時17才)が突然、拉致された。

 犯行グループの主犯格の少年A(当時18才)は、中学の後輩のB(当時17才)とC(当時15才)、D(当時16才)と共に、たまり場だった東京都足立区綾瀬の住居2階に少女を連れ込んだ。この家はCが両親と同居する自宅だった。

 以降、少女は約40日間の監禁生活で、筆舌に尽くしがたい残虐行為の数々を受けることになる。監禁後、少年らは少女の着衣をはぎ取って輪姦し、たばこやシンナーを無理やり吸わせた。抵抗すると罰として陰毛をカミソリで剃り、さまざまな異物を性器に押し込んだ。

 12月上旬、少女が隙を見て110番通報を試みると暴行がエスカレートした。少年BとCが少女の顔面を殴り、Aが手足をライターで焼いた。激痛と熱さに彼女が「もう殺してよ!」と泣き叫ぶと、少年らは笑い転げた。

 やけどした手足が膿みただれて異臭をはなつと、階下の家人に気づかれないようトイレの使用を禁じて飲料用の紙パックに排尿させ、尿が布団にこぼれるとリンチした。暴行で目の位置がどこかわからないほど腫れ上がった少女の顔を見ても、少年らは「おまえ、でけえ顔になったな」とニヤつくだけだった。

12月下旬になると1日に牛乳1本しか与えず、少女は心身とも極度の衰弱状態に陥った。同居するCの両親は少女の存在に気づいていたが、息子たちの暴力を恐れて何も手を打たなかった。

 少女が短すぎる人生を終えたのは、1989年1月4日。前日に賭け麻雀で大敗したAは腹いせのため3人を誘い、ぐったりする少女に殴る蹴るの暴行を加えた。さらにロウソクに火をつけて少女の顔にロウをたらし、約1.6kgの鉄アレイを腹に落とした。

 その日、2時間にわたり凄惨なリンチを受けた少女は横たわったまま息を引き取った。翌日、少年らは遺体を盗んだドラム缶に詰め込んでセメントを流し入れ、東京都江東区の埋め立て地に遺棄した。

 昭和から平成になって3か月足らずの同年3月、別の婦女暴行容疑で逮捕されたAの自白によって遺体が発見され、事件は明るみに出た。

 裁判の結果、Aが懲役20年、Bが懲役5年以上10年以下、Cが懲役5年以上9年以下、Dが懲役5年以上7年以下で量刑が確定した。この少年Cが、冒頭の事件を起こした湊である。

 17才の少女の尊厳と人生を奪った大罪に対し、最大で懲役20年は軽すぎるとの声が出る一方、少年の社会復帰を助ける少年法の理念から、判決を支持する声もあった。

※女性セブン2018年9月13日号

12月下旬になると1日に牛乳1本しか与えず、少女は心身とも極度の衰弱状態に陥った。同居するCの両親は少女の存在に気づいていたが、息子たちの暴力を恐れて何も手を打たなかった。

 少女が短すぎる人生を終えたのは、1989年1月4日。前日に賭け麻雀で大敗したAは腹いせのため3人を誘い、ぐったりする少女に殴る蹴るの暴行を加えた。さらにロウソクに火をつけて少女の顔にロウをたらし、約1.6kgの鉄アレイを腹に落とした。

 その日、2時間にわたり凄惨なリンチを受けた少女は横たわったまま息を引き取った。翌日、少年らは遺体を盗んだドラム缶に詰め込んでセメントを流し入れ、東京都江東区の埋め立て地に遺棄した。

 昭和から平成になって3か月足らずの同年3月、別の婦女暴行容疑で逮捕されたAの自白によって遺体が発見され、事件は明るみに出た。

 裁判の結果、Aが懲役20年、Bが懲役5年以上10年以下、Cが懲役5年以上9年以下、Dが懲役5年以上7年以下で量刑が確定した。この少年Cが、冒頭の事件を起こした湊である。

 17才の少女の尊厳と人生を奪った大罪に対し、最大で懲役20年は軽すぎるとの声が出る一方、少年の社会復帰を助ける少年法の理念から、判決を支持する声もあった。

※女性セブン2018年9月13日号

東京都足立区綾瀬の住居2階に少女を連れ込んだ。

この家はCが両親と同居する自宅だった。



女子高生 コンクリート殺人事件とは

2019年02月06日 18時02分43秒 | 社会・文化・政治・経済

1988年11月25日、18歳Aは埼玉県三郷市内で当時17歳の女子高生をわいせつ目的で拉致、ホテルに連れ込み強姦した。その後、A、17歳B、16歳C、17歳Dの4人で東京都足立区綾瀬のCの自宅に女子高生を監禁。同28日、17歳E、16歳Fも加わり、6人で女子高生を集団で強姦。

その後もCの家の部屋で監禁、強姦、傷害など虐待行為が続いた。

 1989年1月4日(監禁41日目)、A、B、C、Dの4人は、女子高生をリンチし死亡させた。翌5日、遺体の処理に困った少年達は、遺体を毛布に包み旅行鞄に入れて家から搬出。車に乗せ、近くの工場から盗んだドラム缶に鞄ごと入れ、コンクリートを流し込んだ。当初、ドラム缶を海に遺棄するつもりであったが、到着した江東区若洲の空き地にそのまま遺棄した。

同年1月23日、警視庁綾瀬署は、足立区内で当時19歳のホステスをホテルに連れ込み乱暴した疑いがあるとして、AとBを強姦容疑で逮捕した。
同年3月、余罪の捜査過程でAが自供し本件が露見。4月1日、別の強姦事件で拘置されていたCを本件の容疑で再逮捕。D、E、F、G(Cの兄)も逮捕した。

 東京家裁は、A、B、C、Dの4人について刑事処分相当として検察官送致(逆送)。
E、F、Gの3人については少年院送致とした。
東京地検はA、B、C、Dの4人を殺人、監禁、強姦などの罪で起訴した。
989 07/31 第一審 東京地裁 初公判
1990 05/21 第一審 東京地裁 論告求刑公判
検察側は主犯格の被告Aに対して無期懲役、被告Bに懲役13年、被告Cと被告Dに懲役5年以上10年以下の不定期刑を求刑
07/19 第一審 東京地裁 判決公判
東京地裁は被告Aに懲役17年を、被告Bに懲役5年以上10年以下、被告Cに懲役4年以上6年以下、被告Dに懲役3年以上4年以下の不定期刑をそれぞれ言い渡し
検察側は刑が軽過ぎるとして東京高裁へ控訴
1991 07/12 控訴審 東京高裁(柳瀬隆次裁判長) 判決公判 判決文
東京高裁は、被告A、C、Dについて、一審判決を破棄し、被告Aに懲役20年を、被告Cに懲役5年以上9年以下、被告Dに懲役5年以上7年以下の不定期刑をそれぞれ言い渡し。被告Bについては、控訴を棄却
A18歳 刑事処分
(逆送)求刑無期懲役 懲役17年 一審破棄 懲役20年
B17歳 求刑懲役13年 懲役5年以上 10年以下 控訴棄却
C16歳 求刑懲役5年以上10年以下 懲役4年以上6年以下 一審破棄 懲役5年以上9年以下
D17歳 懲役3年以上6年以下 一審破棄 懲役5年以上7年以下
E17歳 保護処分   少年院送致
F16歳         少年院送致
G17歳        少年院送致 


無期懲役刑は〈「実質的に終身刑」〉

2019年02月06日 17時19分24秒 | 社会・文化・政治・経済

無期懲役と聞けば、字面とは裏腹に10数年ほどで出所できるイメージがあり、実際、刑法上では10年を過ぎれば仮釈放の資格が与えられることになっている。
 しかし実際は、2014年末現在で収容されている無期懲役囚1842人のうち、〈27人が40年から50年、12人は実に50年以上にわたって服役を続けている〉。
2005年から14年の間に54人が仮釈放されるも、〈平均収容期間は27年2カ月(05年)から31年4カ月(14年)と長期化〉、そして同期間の獄中死は154人に上る。
元刑務官は、無期懲役刑を〈「実質的に終身刑」〉と語っている。

無期懲役と聞けば、字面とは裏腹に10数年ほどで出所できるイメージがあり、実際、刑法上では10年を過ぎれば仮釈放の資格が与えられることになっている。
 しかし実際は、14年末現在で収容されている無期懲役囚1842人のうち、〈27人が40年から50年、12人は実に50年以上にわたって服役を続けている〉。
2005年から14年の間に54人が仮釈放されるも、〈平均収容期間は27年2カ月(05年)から31年4カ月(14年)と長期化〉、そして同期間の獄中死は154人に上る。
元刑務官は、無期懲役刑を〈「実質的に終身刑」〉と語っている。
無期刑が確定し、刑が執行されてから60年経過していると、刑執行時に仮に20歳代でも80歳代になっています。
生存している可能性より獄死になる可能性の方が高くなりますので、3回目の審理で不許可の場合は入れてありません。
無期懲役刑を受刑した受刑者の中で仮釈放審理を受け、その結果、仮釈放が許可された者の年ごとの平均在所年数です。

 あくまで悔悟の気持ちがあり、更生の意欲があり、再犯の恐れがなく、社会感情が仮釈放を許し、受刑態度が良いなど、仮釈放審理の際の諸条件を満たさなければ仮釈放は許可されないため、この年数を務め上げれば必ず仮釈放されるという目安の年数ではありません。
2016年 1815人 仮釈放7人 割合0・4%  31年9月
罪責が重い無期刑は、このように50年経過しても仮釈放にならない場合もありますし、獄死するまで出れない場合もあります。あくまで、仮釈放の可能性があると言うだけのことで、仮釈放になるとも限りません。

 よって、罪責が重い場合には、死刑だけでなく無期刑も厳刑となりますし、死刑の可能性があるような事件では、仮に死刑を回避して無期になったとしても、被告の残りの人生の殆どは塀の中になってしまいます。

 無期刑がこれほど重い刑でもあるということを知らない方もいると思いますし、光市の被告のように死刑を回避して無期になった際、短期の受刑をすれば仮釈放で出れるように勘違いしてる方も世の中にはみえると思います。

 

 


「綾瀬コンクリ殺人」元少年の“殺人未遂”犯行

2019年02月06日 17時01分17秒 | 社会・文化・政治・経済

“一生償っていく”から28年――被害者語る

社会 週刊新潮 2018年9月6日号掲載
わが国犯罪史上においても稀に見る重大かつ凶悪な犯罪――。

公判の際、検察がそう表現した綾瀬「女子高生コンクリ詰め殺人」の元少年・湊伸治(45)が先頃、殺人未遂容疑でまたしても逮捕された。
東京都足立区綾瀬で起こった「女子高生コンクリ詰め殺人事件」の被害者、古田順子さん(当時17)が40日以上に亘って監禁された上、絶命したのは1989年1月4日のことである。その日、当時16歳だった湊伸治容疑者ら犯人4人が彼女に振るった暴力行為は、吐き気を催すほどひどいものだった。
 監禁現場となったのは、湊容疑者が両親らと暮らしていた、綾瀬にある一軒家の2階。ちなみに、湊容疑者の両親は共に共産党員であった。
 拉致されて以来、繰り返し輪姦され、殴られ、ろくに食べ物を与えられていなかった順子さんは、1月4日にはすでに衰弱しきっていた。虫の息。

そう言ってもいい。湊容疑者ら4人はその日の朝、サウナが開店するまでの間、彼女をいじめて時間を潰すことにした。
「おい、あれやれよ」
 準主犯格の少年は湊容疑者にそう言い、小泉今日子の「なんてったってアイドル」をかけた。

歌詞の中の「イエーイ」に合わせてわき腹にパンチを入れる。彼女が口を歪めて苦悶するのを見て、準主犯格の少年が言った。
「この顔がいいんですよね」
曲が終わってからも皆で殴り続け、顔にロウソクを垂らし、尿を飲ませた。準主犯格の少年と湊容疑者は彼女を真ん中に立たせ、幾度となく回し蹴りを見舞う。彼女が崩れ落ちると、無理やり立たせて、再び回し蹴り……。蹴られた勢いでステレオにぶつかり、全身をブルブルと痙攣させ始めた彼女。
「仮病だ、このやろう」
そう怒鳴ったのは湊容疑者で、それを契機として暴力はますますエスカレートした。
主犯格の少年らは、返り血が付着しないよう拳をビニール袋で覆って、彼女の顔面や腹部を殴っていたが、それに飽き足らず、キックボクシングの練習に使う鉄球付きの鉄棒を持ち出してきた。その鉄球部分で彼女の腹や太ももを殴打した上、ライターのオイルをかけて火を付けた。ぐったりした彼女はとぎれとぎれの声で、「苦しいです」と漏らすのがやっとだった。
 瀕死の彼女を置き去りにしたままサウナに出掛けた彼らが再び部屋に戻ってきたのは翌日午後。主犯格の少年は彼女の顔にタバコの煙を近づけ、手でその体を押した。すでに死後硬直が始まっていた。絶望の中で一人、彼女は死んだのだ。
 湊容疑者らは彼女の遺体をドラム缶に入れ、コンクリートを流し込んで固めた上で都内の埋立地に遺棄した。
「今思えば、(被害者を)人間だと思っていなかったというか、その頃は、人間とか、そういうのも考えていなかった」
 後の公判での湊容疑者の言葉である。一審の最終意見陳述では、しおらしい態度でこう述べてみせた。
「古田さんや世の中の皆さんに大変迷惑をかけ申し訳なく思っている。自分はまだまだ未熟だが、しっかり反省して一生償っていく」
 それから28年――。
 少年法に守られた彼の更生が単なる「理想」に過ぎなかったことを、湊容疑者は自らの行為によって証明してみせたのである。

「綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人の“元少年”が、今度は殺人未遂で逮捕されていた!」


“もっと大物だ”

「警察に事情を聴かれた時、僕は“あいつ、シャブでもやっていたんでしょう?”って聞いたんですよ。

すると、刑事は“そんなレベルの男じゃない。

もっと大物だ”と言う。犯人の名前は刑事から教えてもらっていたので、スマホで調べたら『綾瀬コンクリ事件』の犯人だと分かって……。さすがにぞっとしました」
特集「新聞・テレビが報じない『少年法』の敗北『綾瀬 女子高生コンクリ詰め殺人』の元少年が『殺人未遂』で逮捕された!」


8月21日、本誌(「週刊新潮」)はネット版のオリジナル記事として「デイリー新潮」でそう報じた。

この“元少年”こそが湊容疑者で、被害者は32歳の会社員男性。現場は、埼玉県川口市内のアパート前の駐車場だ。湊容疑者と被害者はいずれも、このアパートの別棟の住人だった。
「事件があったのは8月19日の午後5時半前。被害者は湊容疑者に警棒で殴られた上、首をナイフで刺された。警棒は3段の伸縮式で全長41センチ。ナイフは折りたたみ式で刃渡り8センチ。事件直後、湊容疑者は自宅にいるところを緊急逮捕された」(捜査関係者)
 被害男性本人が述懐する。
「あの日は日曜日で、後輩たちと一緒に車でバーベキューに出掛け、夕方、帰ってきました。そして、バーベキューの機材をアパートに運ぶため、空いていた駐車スペースに車を停めようとした時、目の前にある別の駐車スペースの車の中にいた男がこちらに向かってきて、ごちゃごちゃ因縁をつけてきたのです」
 それが湊容疑者だった。坊主頭の彼の恰好は、黄色いシャツに白のハーフパンツ。
「身長は160センチくらい。ガタイは良かった。面識はありません。何を言っているのかよく分からない、危ない雰囲気があった。

シャブでもやっていそうな、オラついた感じ。ちなみに、僕らが一時的に停めようとした駐車スペースはそいつとは全然関係のないスペースだったのですが、以前から、そこの借主はそいつに因縁をつけられて困っていたようです。ただ、危なそうな男だから無視して逃げていた、と」(同)
 因縁をつけてきた湊容疑者に対し、被害男性は「何だよ」と言葉を返した。

すると、「ワーッと僕のところにやってきて、4、5発くらい殴られました」(同)
 助手席に座っていた後輩が車を飛び出して止めに入ると、湊容疑者はその後輩にも殴りかかったという。
「後輩にケガをさせたらまずいと思って僕も車を飛び出たのですが、そいつは突然、ズボンの中から警棒を取り出し、力いっぱい僕めがけて振り下ろした。

昔ヤンチャをしていたこともあってケンカには慣れていたので、とっさにかがんでよけることは出来たのですが、警棒の先が肩をかすめて傷を負ってしまった」(同)
 被害男性が反撃に出たのは、その後である。
「ヤツの頭を腕で固めて首を締め上げると、足をバタつかせてもがいていた。その隙に後輩が警棒を取り上げました。もう決着が付いたと思ってヤツを離すと、また後輩に挑もうとしてきたのですが、それを振り払うようにして車に乗り込み、発車した時のことでした。ヤツがまた運転席の僕めがけて飛びかかってきたのです」(同)
 一瞬、何が起こったのか分からなかった。しばらくして、後輩が慌てふためきながらこう叫んだ。“血が出ています!”──。
「一瞬の隙を突かれただけだったので深手を負わずにすみましたが、首の後ろから血がドボドボと溢れ出てきた。後輩がTシャツで止血してくれ、その段階でこれはもう警察に通報したほうが良いと判断したのです。医者は“あと5ミリずれてたら死んでいたよ”と言っていたそうです」
 被害男性はそう語る。
「警察に事情を聴かれた時、僕は“あいつ、シャブでもやっていたんでしょう?”って聞いたんですよ。すると、刑事は“そんなレベルの男じゃない。もっと大物だ”と言う。犯人の名前は刑事から教えてもらっていたので、スマホで調べたら『綾瀬コンクリ事件』の犯人だと分かって……。さすがにぞっとしました」
特集「新聞・テレビが報じない『少年法』の敗北『綾瀬 女子高生コンクリ詰め殺人』の元少年が『殺人未遂』で逮捕された!」より


茨城女子大生殺人事件 “30万円トラブル”

2019年02月06日 16時45分32秒 | 社会・文化・政治・経済

 新聞テレビが報じない廣瀬容疑者と被害者の間の

2/5(火) 17:00配信

昨年から音信不通になっていた菊池捺未さんの遺体が、茨城県神栖市の空き地から見つかったのは1月31日のことだった。警視庁は死体遺棄容疑で廣瀬晃一容疑者を逮捕。マスコミ各社はこぞって事件を報じている。が、そこには新聞もテレビも報じない“闇”があった。

音信が途絶えた昨年11月20日、菊池さんは東京・足立区の綾瀬駅から電車を乗り継ぎ、JR鹿島線の鹿島神宮駅を訪れている。そこからタクシーに乗り、午後6時ごろ、コンビニで降車。別のコンビニに移動し廣瀬容疑者と落ち合うと、目隠しをつけて400メートルほど離れた容疑者のアパートへ乗用車で向かっている。

「7時ごろ、菊池さんはまた廣瀬のクルマに乗せられて、今度は目隠しなしに数キロ離れた畑まで連れていかれ、そこで置き去りにされてしまいます。ところが彼女は、そこから廣瀬のアパートまで歩いて戻ってきているんです」(捜査関係者)

 その際、近所の住民に“記憶を頼りにここまで戻ってきたけど、アパートの場所がわかりません”と相談してもいた。こうして廣瀬容疑者宅に戻った菊池さんだったが、再びクルマに乗り込んだ後の位置情報は、遺体発見現場で途切れたままになっていた。

 菊池さんと廣瀬容疑者は、海外の通信アプリを通じて知り合ったという。

「菊池さんは廣瀬から事前に、会うことの対価として一定金額の提示を受けていたようです。彼女はお金を受けとれると見込んで、片道の交通費しか持たずに神栖まできた」(同)

 ところが“約束”通り部屋で2人きりですごしたにもかかわらず、お金は受けとれなかったうえ、体よく畑でクルマから降ろされてしまった。アパートへ戻ったのは、その“抗議”のためだったとされる。

「結局、お金を払わなかったのか、金額が少なかったかでもめた。怒った菊池さんが、(廣瀬の)写真を撮って“SNSで拡散してやる”と言って騒ぎはじめ……」(同)

 そして悲劇は起こった。廣瀬容疑者が菊池さんに提示していた金額は、十数万円だったとも、あるいは30万円だったともいわれる。

 2月6日発売の週刊新潮で、事件について詳しく報じる。

「週刊新潮」2019年2月14日号 掲載


2歳娘に性的暴行か、父親を再逮捕

2019年02月06日 16時38分23秒 | 社会・文化・政治・経済

 “暴行死”で起訴も保釈され無罪主張

2/6(水) 11:40 サンテレビジョン

配信

大阪市東淀川区で、当時2歳の娘に暴行を加えて死亡させたとして起訴されている父親が、娘に性的暴行などを加えていたとして再逮捕されました。

 強制性交等傷害などの疑いで再逮捕されたのは、大阪府寝屋川市の職業不詳・今西貴大容疑者(30)です。警察によりますと、今西容疑者はおととし11月、大阪市東淀川区の当時の自宅などで2歳だった娘の左脚を骨折させるなどの傷害を負わせたほか、おととし12月には性的暴行を加えた疑いがもたれています。

 Q.殴ったりしていないですか?
 「してない」(今西貴大容疑者・去年11月)
 Q.蹴ったりもしていない?
 「ないない」

 今西容疑者は、おととし12月に娘の頭に暴行を加えて死亡させたとして、すでに起訴されていますが、去年12月に保釈された際には、無罪を主張していました。

 「すごく愛情をかけて育てていたのに、お前がやったんやろって言われるのはすごく悔しいです」(今西貴大容疑者・去年12月)

 今西容疑者は警察の取り調べに対し、「一切心当たりはありません」と容疑を否認しています。

MBSニュース

 

藤井聡太七段、ヒューリック杯棋聖戦

2019年02月06日 16時23分39秒 | 社会・文化・政治・経済

2次予選決勝は3月11日に

2/6(水) 14:55産経新聞 配信

将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が進出した、産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第90期ヒューリック杯棋聖戦」2次予選ブロック別決勝が、3月11日午前10時から、大阪市福島区の関西将棋会館で行われることが6日、決まった。


 対戦相手は、今月20日に対局が行われる久保利明王将(43)と斎藤慎太郎王座(25)との勝者。久保王将が勝てば、藤井七段とは公式戦初対局。斎藤王座とは、藤井七段はこれまで2戦し、2敗している。2次予選の持ち時間は各3時間。

 2次予選ブロック別決勝の勝者は、決勝トーナメントに進出する。シード棋士を含む16人が戦い、優勝者は豊島将之棋聖(28)=王位=への挑戦権を得る。


将棋の基礎知識

2019年02月06日 16時12分50秒 | 社会・文化・政治・経済

プロ棋界

ここからは、将棋界についてご案内いたします。
プロの世界には、現役・引退あわせて約200名の棋士がおります。
現在は男性しかおりませんが、女性でも棋士になることは可能です。
また、それと別に、女性のみで構成された女流棋士という制度もございます。

棋士になるには、奨励会という棋士養成機関に入ります。
奨励会には一定以下の年齢で、プロ棋士の推薦を受けた人のみが受験できます。
奨励会は6級から三段まであり、成績によって、6級→5級・・・1級→初段→二段→三段と上っていきます。
三段になると、年に2回の三段リーグを行い、原則としてそこでの上位2名が四段となります。
四段から正式なプロ棋士となります。
プロ棋士になりますと、各プロ棋戦に出ることができます。
プロ棋戦は8つのタイトル戦と7つの公式棋戦があります。

順位戦


A級 11名
B級1組 11名
B級2組 25名
C級1組 37名
C級2組 50名


将棋順位戦の仕組み

A級
通常は10名が所属して総当たりでリーグ戦が行われ、トップになった者が、名人への挑戦権を手にします。
一方、下位2名になると、B級1組へ降級となります。
10名なので通常は1年間で9戦行われますが、残り2局は全員が同日に一斉に対局します。
特に、誰かがブッチギリで勝ち続け(負け続け)ない限りは、最終日は「名人挑戦者」「B級1組への降級者2名」が決まるので、とても盛り上がります。
B級1組
11名で総当たりリーグ戦が行われ、上位2名がA級へ昇級し、下位2名がB級2組へ降級します。
B級2組
上位2名がB級1組へ昇級し、下位5名に降級点が付きます。
降級点が2回付くと、C級1組へ降級します。
逆にいうと、2回成績不振にならない限りは、B級2組を維持できます。
現時点で降級点を1持っている棋士は、今期新たに付いた人を含め6名在籍しています。

 C級1組
上位2名がB級2組へ昇級し、下位7名に降級点が付きます。
降級点が2回付くと、C級1組へ降級します。
B級2組と同じように、成績不振が累積2期で降級します。
現時点で降級点1を持っているのは、8棋士在籍しています。

C級2組
藤井聡太四段(現七段)が、昇級・五段昇段を決めたリーグとして有名です。
プロ棋士(四段)になると、所属するリーグで、在籍棋士数も一番多くなっています。
そのためか、上位3名がC級1組へ昇級します。
降級点は下位10名に付きますが、降級点が3になると、順位戦の枠外(フリークラス)へ転出します。
現時点で降級点が付いている棋士数は、以下の通りです。
降級点1:16名
降級点2:2名

 


所有者不明土地の対策

2019年02月06日 15時39分21秒 | 社会・文化・政治・経済
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www.cas.go.jp/jp/seisaku/.../dai2/schedule01.pdf

所有者不明土地等問題 対策推進のための工程表. 共有地の. 管理等. 課題等. 2018 年. 2019年. 2020年. 登記制度・土地所有権の在り方等に関する検討. 土地所有に関する基本制度の見直し. 土地所有者情報を円滑に把握する仕組み. 検討の方向性を明示.

所有者不明土地の対策

所有者不明の土地、解消へ一歩 政府が対策案
放棄制度は難航も

2018/6/1 日本経済新聞

政府は1日、所有者が分からない土地の解消に向けた対策案をまとめた。実態を把握するための地籍整備を加速するほか、相続登記の義務化、登記官の権限強化などを打ち出し、解消に向けて一歩前進する。ただ焦点となる所有者に土地放棄を認める仕組みは今後の具体的な制度づくりが難航することも予想される。


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対策は主に国土交通省と法務省の関連法改正を軸に、20年までに具体化を進める。増田寛也元総務相らの研究会の試算では、所有者不明土地は2016年時点で約410万ヘクタールある。九州本土よりも大きい計算になるが、正確な面積と所在地は把握されていない。

政府は国土調査法を改正し、土地の所有者や面積などを記す地籍の整備を急ぐ。客観的な資料などがあれば所有者の立ち会いなしで地籍を確定できる制度の条件を緩和する。衛星写真や民間の測量結果なども活用する。

所有者の氏名や住所が正確に登記されていない土地については、登記官に所有者を特定する調査権限を与える方針だ。登記と戸籍の情報を連携させ、所有者を調べるシステムを構築。自治体が把握できる所有者の死亡情報と国が管理する登記情報を結び付け、誰が現在の所有者なのか迅速に調べられるようにする。

政府案では、土地所有者の責任についても焦点を当てた。現在は任意となっている相続登記の義務化を検討。その上で、土地基本法を改正し「所有者の責務」を明記する方向で議論を進める。具体的にどのような責務を課すかは、今年度以降の審議会で詰める。

所有者が土地所有権を放棄する制度も検討する。ただ放棄された土地を誰が管理するのか、管理する費用を誰が負担するのかなどを巡って調整が難航することが予想される。自民党が5月23日に開いた特命委員会では「税収減につながる」「放棄し放題になる」などと懸念する声が出た。

政府は当面の対応策の方向性を示したが、高齢化の進展に伴って所有者が分からない土地は今後も爆発的に増える見通しだ。増田元総務相らの試算では、対策を講じないままだと、40年にこうした土地の面積は北海道本島(約780万ヘクタール)の規模に迫り、経済損失額は累計約6兆円になる。

一連の対策を着実に実行したとしても、問題を抜本的に解決するには不足感は否めない。土地に対する需要が大きく違う都市部や過疎地の実情に合わせた、きめ細かな政策も必要となる。増田元総務相は「既存制度の延長線上の施策ではなく、現代版の検地制度のような抜本的な集中対策が必要になるだろう」と指摘している。

 


触れ合うえる<場>をつくる

2019年02月06日 12時22分54秒 | 社会・文化・政治・経済

「人は人の中で磨かれる」
「言葉で教えられる」
「実際の姿をもって教えられる」
これほど、胸に響くものはない。
自信が持てず、人前で話すことが苦手な人も、人と気軽に対話ができるようになる。
触れ合うえる<場>をつくることに力を注ぐ。

「人のために」という精神を、地域で発揮していく。


日本の美術館は充実している

2019年02月06日 12時05分36秒 | 社会・文化・政治・経済

美の散歩道(プロムナード)

日本の美術館は充実したため、国内での世界の名作をたどる旅も可能となった。
小規模な館を含めれば、美術館は1100館近い。
欧米の平均を大きく超える水準で、世界最高のアメリカの2000館に次ぐ。
ヨーロッパで最も多いドイツが約600館で、日本はその2倍に近い。
また、美術館の内容の多彩さも世界に比類がない。
印象派の絵画から日本・東洋美術、浮世絵、工芸、書道や現代美術に至るまで、あらゆる分野に及ぶ。
運営も、国公立から私立までさまざま。
立地も、都心からリゾート地まで多様。
1980~90年代の「美術館建設ブーム」は、東京一極集中した文化・芸術を日本各地に拡散し、美術館は各地域の「美の発信」となった。
日本各地で見られる西洋絵画の傑作は、日本の豊かさの証明でもある。
帝京大学教授 岡部昌幸さん(群馬県立近代美術館 館長)


【平成の事件】志布志・選挙買収冤罪 虚偽の自白なぜ?

2019年02月06日 11時52分11秒 | 社会・文化・政治・経済

 無罪確定も「まだ犯罪呼ばわり」
2/6(水) 10:01配信 西日本新聞
【平成の事件】志布志・選挙買収冤罪 虚偽の自白なぜ? 無罪確定も「まだ犯罪呼ばわり」
無罪判決を受け、喜び合う元被告や支援者たち=2007年2月、鹿児島市の鹿児島地裁
 「平成」が間もなく終わろうとしている。テクノロジーの進化で暮らしが豊かになり、多様な価値観が受け入れられるようになった一方で、数々の事件が起きた時代でもあった。九州では2003年(平成15年)の鹿児島県議選をめぐる冤罪事件で、多くの人が人生を狂わされた。この事件は私たちに何を残したのか。当時取材した西日本新聞の記者が、再び現地を歩いた。
警察が壊した生活は、元に戻っただろうか-。そんなことを考えながら、かつて取材で通った山道を10年ぶりに車で登った。向かった先は鹿児島県志布志市・懐(ふところ)。「志布志事件」と呼ばれる選挙買収冤罪(えんざい)事件の舞台になった集落だ。

 2003年。わずか6世帯の集落で、全ての家から、逮捕されたり起訴されたりした人が出た。過酷な取り調べによる自白の強要で体に異常を来し、救急車で運ばれた人や自殺しようとした住民もいる。「犯罪者」のレッテルを貼られて勤め先を解雇され、子どもや親類、友人に絶縁された。

 「一度狂わされた人生は、簡単には戻らん」。07年3月の無罪判決確定後も、住民は口々に訴え続けた。

 陽の当たる山の中腹に、家々が寄り添うように建つ。懐集落のたたずまいは、今も変わらず穏やかだ。

 藤山忠(すなお)さん(70)宅を訪ねた。藤山さんは03年4月17日から任意の取り調べを受け、虚偽の自白を強要された。数万円を受け取った容疑で同年5月13日に逮捕。最終的に4回に分けて計26万円をもらったとして起訴された。勾留は186日に及んだ。

 逮捕前だけで140時間の聴取。取調官は机をたたき、いすを蹴飛ばして「他ん衆(ほかんし=他の住民)はみんな認めたど」とうそを告げ、「おまえも認めたら交通違反と同じ罰金で済む」と迫った。「今にも殴られる勢いじゃった」

 妻成美さん(68)も03年6月25日に逮捕され、4カ月半勾留された。「まさに拷問。取調官の大声が怖いのよ」

 藤山さんは会社を辞めずに済んだが、無罪確定後も取り調べが頭に浮かび不眠に悩んだ。成美さんは2人組の男性を見ると、集落を張り込んだ刑事を思い出して動悸(どうき)がする日が続いた。
「まだ犯罪者呼ばわりするのか」
 10年前と同様、居間で取材に応じてくれた2人。藤山さんは5年前に定年退職し、今は農業をしながら暮らす。「冤罪の“後遺症”はもうない。集落の人の暮らしも元通りになったよ」と成美さん。だが夫婦は2日前、買い物をしている時、見知らぬ年配の女性に「警察に捕まった人よね」と声をかけられた。「まだ犯罪者呼ばわりするのかと頭に来てねえ」。藤山さんの声がうわずった。

 志布志事件では起訴された13人のうち、藤山さんら6人がいったん買収を認めた。やっていない罪をなぜ認めてしまうのだろう。

 藤山さんは「買収の会合は何回あったか」と取調官に聞かれた。答えようがなく、当てずっぽうに「2回」と答えると「違う」と怒られた。「4回でしょうか」と言うと「その通り」-。警察の描く筋書き通りに「自白」した。「密室で朝から晩まで連日責め立てられると、頭がぼうっとしてどうでもよくなる」

 今年8月11日、裁判で住民を支援した市民による冤罪をテーマにしたシンポジウムがあった。市内の会場をのぞくと、殺人事件で再審無罪が確定した「布川事件」の桜井昌司さん(71)と、「足利事件」の菅家利和さん(71)がいた。

 2人はともに、捜査段階で虚偽の自白をしている。シンポの後、単刀直入に「なぜ認めたのですか」と聞いた。2人の答えは藤山さんと同じだった。「怒鳴られ続けてあきらめの境地になった。あの心理は体験した者しか分からない」

 近年、昭和に起きた事件をめぐって裁判のやり直し請求が相次いでいる。九州では松橋事件(熊本)で服役した男性の再審開始が決まり、大崎事件(鹿児島)についても最高裁が審理している。だが平成に入っても、村木厚子・元厚生労働事務次官を犯人に仕立てた大阪地検特捜部の証拠改ざん、大阪市の小6女児焼死事件をはじめ、冤罪被害は続いている。こうした反省から、16年に成立した刑事司法改革関連法では、取り調べの一部可視化などを義務付けられた。先進国の日本で、なぜ冤罪被害が続くのか。
「真実の叫びに聞く耳を」
 否認を続け不起訴になった川畑幸夫さん(72)の家に寄り、久しぶりに庭の石碑を見せてもらった。大きく刻んだ「真実」の文字。川畑さんは志布志事件に関連する取り調べで、父親や孫の名前を書いた紙を踏まされる「踏み字」を強要された。不起訴になったが、住民の刑事裁判が続いていた05年、「裁判官に真実に気付いてほしい」との思いで碑を建てた。

 碑の文字をなでながら、川畑さんは語った。「どの冤罪も取調官が相手の言い分を聞かなかったことで起きた。警察、検察、そして社会が真実の叫びに聞く耳を持つ。冤罪を防ぐ第一歩だ」

連載「平成の事件」
 この記事は、西日本新聞とYahoo!ニュースの共同企画による連載記事です。「平成」という時代が終わる節目に、事件を通して社会がどのように変わったかを探ります。2月4日から6日まで、計3本を公開します。記事・写真は2018年9月16日時点のものです。

 


アインシュタイン150の言葉

2019年02月06日 11時21分14秒 | 社会・文化・政治・経済
 

「大切なのは、疑問を持ち続けつこと」
「好奇心は、それ自体に存在理由がある」
アインシュタイン150の言葉

商品の説明

内容紹介

サッカー日本代表 本田圭祐選手が母校・星稜サッカー部の後輩たちに贈った一冊です! 

20世紀最大の物理学者アインシュタインは、人間に対する観察眼も超天才的だった。
「どうして自分を責めるんだ?他人がちゃんと責めてくれるんだから、いいじゃないか」
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出版社からのコメント

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他者との絆を大切に

2019年02月06日 11時12分42秒 | 社会・文化・政治・経済

芸術は人間性の発露・表現であり、武力や暴力など、外圧的な力で人間を封じ込める<野蛮>の対極にある。

高齢化社会にあって「思いやりのネットワーク」の大切さを痛感する。

人間関係の希薄化が危惧される昨今。
<生きる気力>を失っている高齢者もいる。
誰も置き去りにしない心で寄り添う。

横のつながりが弱ければ、取り残される人も出てくる。
だからこそ、他者との絆を大切にしていきたい。