澤宮 優 (著)
日本にしか存在しない職業、打撃投手。イチロー、松井秀喜、清原和博、王貞治、長嶋茂雄……プロ野球に輝く大打者の記録、そしてチームの栄光。
全ては彼らと共につくられた!!喝采なきマウンドに立つ、男達のドラマ。
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
精神科医も、患者と症状、患者と家族、患者と社会などの間にたつ調整役のようなものだし、打撃投手の生き方から学べることも多いかもしれない。そう思って本書を読んでみたら、「学ぶ」なんて硬いものではなく、ひたすら楽しい読書になった。
多くの打撃投手の生き様だけでなく、王・長嶋といった往年のスター選手の逸話もたくさん出てくる。それを読んで、彼らが野球のプレーだけでなく、人間的にも素晴らしい人だったのだと知った。王や長嶋が引退して何十年たった今でも、熱いファンがいるのも頷ける。
野球ファンでなくても楽しんで読めるお勧めの本。
試合に備えて対戦投手の得意球を打ちたいとします。
打者は打撃投手に「この球種を投げてくれ」と指定されます。
現役時代にコントロールが良かった投手がつくことが多い「ポスト」の一つです。
球団職員の一種ですからね。
裏方ですがやりがいはありますよね。
今日も阪神は危ないなあ。
岩崎君は初回から変化球が高めに抜けていますねえ。
投手コーチが素材をいじくりすぎです。
読んでいて、一流のバッターは打撃投手によって育てられると感じた。
総じて、バッターに「気持ちよく打撃の練習」させる「使命」を感じるのである。
プロ野球に身を投じて、さまざまな形で打撃投手になっていった「なりあい」を
取材をとおして読み取れる。
それぞれが打撃投手として人生の価値を見いだしているようだ。
読み出したら一気に読める。
それぞれの人生の生き方をも読める。
今の時代、一読したい読み物だ。
打撃投手の役割は?
打撃練習の際に意図的に打者に打たせる球を投げるのが打撃投手の役割である。
ピッチングマシンと異なり、実際の人間が投じる生きた球を打つことはより実戦的な練習となるため、プロ・アマを問わず打撃投手は需要がある。
投球はマウンドから行う場合もあれば、より打者に近い位置から投げる場合もある。
打撃投手 プロ野球チームを支える縁の下の力持ち。 日本で生まれた「打たせる」 プロフェッショナル. 数億円もの年俸を稼ぐスター選手たちが、しのぎを削るプロ野球。