その理由として純石鹸成分の含有量の違いが挙げられます。
純石鹸成分(脂肪酸カリウムや脂肪酸ナトリウム)は液体石鹸よりも固形石鹸の方が多く含まれ、洗浄力の差となって現れます。
そのため、頑固な汚れを落とす時などには固形石鹸の方が向いていると言えます。
液体石鹸は「脂肪酸カリウム」という成分で、固形石鹸は「脂肪酸ナトリウム」という成分でできています。
脂肪酸カリウムは別名カリ石鹸とも呼ばれ、油脂を水酸化カリウムで煮る事により脂肪酸カリウムとなります。
脂肪酸ナトリウムは動植物の油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で煮る事により脂肪酸ナトリウムとなります。
こうしてできたものを石鹸素地といい、これらを主成分として石鹸はできています。
液体石鹸の主成分である脂肪酸カリウムは水に溶けやすいという性質を持つため液体石鹸に使用されています。
しかし液体石鹸に含まれる脂肪酸カリウム(純石鹸)は製品の30%程しかないため固形石鹸に比べると洗浄力が落ちてしまいます。
脂肪酸カリウムが少ないのは増やしすぎてしまうと凝固してしまうからです。
一方固形石鹸は主成分である脂肪酸ナトリウムに炭酸塩や香料などの添加物を加えるのみで非常に順石鹸の割合が高いと言えます。
この二つの主成分の違いがありますが実は成分の違いによる肌への影響はあまり違いはありません。
では何が違うのかと言いますと「形状」にあります。
固形石鹸は「固形」であるため、徐々にしか水に溶けません。徐々に溶けるので自然と適量を使用する事になります。
しかし液体石鹸はノズルをプッシュするだけで出てくる上に、簡単に泡立ちますので必要以上に使いすぎてしまい、その結果皮脂や脂質を取りすぎてしまうのです。
固形石鹸は液体石鹸と比較すると、洗浄力が優れている
その理由として純石鹸成分の含有量の違いが挙げられます。純。石鹸成分(脂肪酸カリウムや脂肪酸ナトリウム)は液体石鹸よりも固形石鹸の方が多く含まれ、洗浄力の差となって現れます。
そのため、頑固な汚れを落とす時などには固形石鹸の方が向いていると言えます。
肌にも優しいのに洗浄力も高いというのは非常に魅力的な点ですね!
純石鹸とは、石鹸分を98%以上含んでいるものを指します。無添加石鹸と呼ばれるのがこのタイプで、合成物質を含んでいません。98%となっていますが、残りの2%ほどは製造上含まれてしまった油脂分などですから、添加物ではありません。敏感肌の方はなるべく純石鹸を選んだ方がいいでしょう。
化粧石鹸は洗顔石鹸としても販売されている石鹸で、93%以上が石鹸分です。残りの7%には添加物を含みますが、必ずしも肌に刺激となるわけではなく、天然成分が含まれていることもあります。ただし合成成分が含まれているものももちろんありますので、洗顔用に選ぶ場合は合成成分を含んでいないタイプを選ぶといいですね。
薬用石鹸:薬事法に基づいた医薬部外品で、ニキビ予防など特定の効果を求める方に
薬用石鹸は薬事法に基づいて薬用成分を配合してある石鹸です。主なものでは殺菌成分を含んだニキビ予防石鹸などがあり、医薬部外品として扱われています。顔や体のニキビ予防に使いたい方は、純石鹸や化粧石鹸よりも、こちらのタイプの方がいいでしょう。
洗顔用には、合成成分表示のある化粧品を選ぶ
石鹸は化粧品として扱われているものに限り、合成成分の表示が義務付けられています。そのため、成分表を確認した際に配合成分が全て表記してあるものは本来の石鹸と言えるものです。
しかし中には合成成分の表示がない石鹸もあり、これらは雑貨商品として扱われていますので、化粧品とは扱いが異なります。洗顔用として選ぶ際は雑貨扱いになっている石鹸を選ばないようにしましょう。
鹸化法にはさらに、純度の高い石鹸が作れる鹸化塩析法・洗浄力や保湿力が調整しやすい焚き込み法・冷製法があります。中和法も泡立ちや洗浄力を調整しやすい製造方法。練りは、溶けにくく型崩れしにくい枠練り法と、見た目が美しい機械練り法があります。
よって、高純度なら鹸化塩析法、洗浄力や泡立ちの良さなら焚き込み法・冷製法・中和法を選ぶと良いでしょう。枠練りはしっとりした洗い上がりで、しっとり感を好む方に最適。機械練りはコスパに優れているので気兼ねなく使いたい方に向いています。