虐待・性被害・いじめ等を受けた子どもが再び傷つかないために。
こどものためのワンストップセンターを 虐待・性虐待等を受けた子どもを支える助成事業継続のため、マンスリーサポーターを募っています 。
私たち神奈川子ども支援センターつなっぐは、虐待・性虐待等を受けた子どものためのワンストップセンター(日本に2番目にできたCAC ”Child Advocacy Center”)です。
被害を受けた子どもが「聞き取り」、「診察」、「こころのケア」をワンストップで受けられるように対応するNPOです。
場合により司法手続きや生活支援まで必要とする支援を受けられるような活動をしています。司法関係者/医師など多職種が連携するからこそできる支援を、多くの子どもたちに届けることを目指しています。
私たちは、性被害や虐待を受けた子どもたちが自分自身を大切にする「普通の生活」を送れる未来を実現するため、活動しています。
現在、つなっぐの主な活動資金となっているのは会員の年会費、寄付、神奈川県からの助成金などです。しかし、その助成金は2022年度で終了予定です。
助成金の終了を見据え、助成金に代わる経済基盤を持つことで、既存の事業を継続し、より安定したものにしたい。そんな想いで、マンスリーサポーター募集キャンペーンの実施に至りました。
また、2021年度末までには100人の方に寄付者になっていただき、寄付金控除の効く認定NPO法人化をすることでより多くの方にご支援して頂ける団体となることを目指しております。
わたしたちの活動を日頃からご支援くださっているみなさま、一緒に子どものためのワンストップセンターを創っていって頂けないでしょうか?
つなっぐが取り組むこと
子どもたちが被害を話すことは大きな負担となります。司法面接では、出来るだけ負担を少なくするよう、また、誘導的な聞き取りにならないように、研修を受けたスタッフが聞き取ります。多くの場合、子ども病院で行います(つなっぐ事務所で行う場合もあります)。
子ども病院で、そのまま診察を受けることもできます。その際、頭から足先まで全身の診察(系統的全身診察)をします。その後必要に応じて、心のケアに繋ぎます。
被害発覚直後の聞き取りが終わった後も、裁判が進む中で子どもたちは何度も被害について語ることを求められることがあります。時には裁判所での証言をする必要があり、大きな負担となっています。
そんなときに、子どもたちが安心して話したいことを話せるように、また話したくないことを話さないでいられるための支援をしています。
また、話す前の苦しみも、話した後の苦しみも、そのあとの人生への影響を一緒に乗り越えるサポートを様々な手段で行います。つなっぐはそれが「一緒に乗り越える」ことだと考えています。
被害を受ける環境を離れ、安定した衣食住を得られたところでつなっぐの支援がおわるわけではありません。子どもたちが一日でも早く「自分自身を大切にする生活」を送るため、つなっぐはどんな小さなことでもサポートしています。
子どもたちに必要な支援を正しく届けるためには、様々な場面で子どもたちに関わる大人が知識を持つことが必要だと考えています。子どもたちを支える大人たちが、正しく学び・つながるサポートをしています。
代表理事・田上幸治あいさつ
児童虐待の特徴を一言で表すと、被害を受けるのが子どもということです。
社会にはパワーハラもあれば、セクハラもあります。しかしながら、大人はそのような被害をあった時には、同僚や友人に相談することも可能ですし、そのような職場を辞めることも可能かもしれません。
しかし、子どもは自分の被害を他人に相談することは難しいですし、家庭を飛び出すこともできません。
身体的虐待を受けて、どこかに痣があれば、「その痣はどうしたの?」となりますし、ネグレクトで体重が減ってくれば、学校や幼稚園、保育園で、「どうしたの?」となります。
一方、性虐待では身体症状が現れるわけではありません。それ故、遷延化、深刻化、心の傷が大きくなってから発見されることが多いです。
被害児が勇気を絞って被害を開示した場合でも大きな問題があります。
学校で開示すれば先生から根掘り葉掘り聞かれ、児童相談所でも聞かれ、病院でも聞かれ、不必要な診察があり、警察・検察でも聞かれ、裁判所でも聞かれる。開示したものの、心の傷は深まるばかりです。
度重なる辛い体験を話すことが無いように、代表のインタービューアーが聴き取りを行うForensic Interview(司法面接)が欧米では行われます。
また、この司法面接、全身診察、心のケアを子どもの優しい環境で、ワンストップで対応するのがChildren’s Advocacy Center(CAC)です。CACは、虐待対応の困難さから、1985年米国で設立し、全米に広がっていきました。現在、米国には924か所のCACが存在します(2021年8月4日時点)。
日本で二番目にできたCACが『つなっぐ』です。CACの活動とともに啓発活動や関わる人の人材育成をしています。
皆様のご支援をお願いします。つながろう子ども達の未来のために。
つなっぐ関わる方々からの応援メッセージ
つなっぐでは、様々な分野で活躍するメンバーが活動しています。今回は、つなっぐの理事4名に応援メッセージを頂きました。
奥山 眞紀子さん
(一般社団法人日本子ども虐待防止学会理事長)
つなっぐは虐待や被害で辛い思いをしている子どもや若者の声を大切にするために、多職種の専門家と非専門家も集まり、支援をするシステムを構築している団体です。
被害を受けた子どもが自分の声を発するのは大変なことです。医師が身体の声を聴いたり、司法面接で事実を語れるように支援したり、不安を軽減して司法などの緊張する場面でも自分の声を届けられるように付き添い犬を用いたり、と様々な対応をしています。
一人一人の傷ついたお子さんに丁寧に、その声を聴かせてもらえるように活動していますが、そんな支援を必要としているお子さんは数多くいます。このようなワンストップでの、子どもを中心とした支援ができるだけ多くの子どもに届くように、つなっぐの活動が広がっていくことを期待しています。皆様の暖かい応援を宜しくお願いいたします。
酒井 邦彦さん(TMI総合法律事務所 元広島高等検察庁検事長)
パラリンピックはオリンピック以上の感動を与えてくれました。
それは,とてもつらい障害を乗り越えて限界に挑戦するアスリートの心と体の強さが心に響くからだと思います。しかし,身体の障害以上につらいのは,虐待などで傷つけられた心の障害で,外からみても分からないだけにより深刻だと思います。
「つなっぐ」は,そのような子どもたちが,被害から逃れ,心を回復し,再び社会に飛び立てるよう,寄り添い,伴走する仲間たちの集まりです。
最近では,段差の解消やエレベーターの設置などのユニバーサルデザインによって,障害者も街に出やすくなってきていますが,「つなっぐ」は,そのような目に見えるもの以上に大切な「心のバリア」を取り除くためのユニバーサルデザインを目指して頑張っています。子どもたちが人生のメダルを取れるように。
皆様も是非応援ください。
田村正博さん(元警察大学校長、弁護士)
虐待被害、性被害、いじめ被害を受けた子どもたちが、おおぜいいます。
子どもたちを守るために真剣に活動している大人たちもおおぜいいます。
でも、日本では、大人たちは、医療機関、児童相談所、警察、検察、教育・保育施設、弁護士などに分かれています。
子どもを中心に、大人たちがタッグをくんで、つながるための仕組みが日本にも絶対に必要です。
「つなっぐ」は、1人ひとりの子どもを大切にして寄り添い、様々なところにつなぐ活動をしています。
傷ついた子どもたちから信頼され、異なった使命を有する多くの機関から信頼されなければ、つなぐ活動はできません。
「つなっぐ」の活動は、誰もができることではありません。
でも、「つなっぐ」を応援し、支援することは、誰もができることです。あなたも「傷ついた子どもたち」のために行動する大人の1人になってください。
「つなっぐ」に応援、支援をお願いします。
吉田 尚子さん(日本動物病院協会 理事 NPO CANBE 理事 獣医師)
私は動物の専門家ですが、子どもが大好きで、10年ほど前からNPOの犬セラピー活動で小児病棟を訪問して以来、この社会では、近親者に裏切られ、虐げられた凄まじい状況下の子ども達が存在することを実感しました。
そしてそういう子どもを救おうと日々奮闘する、法律、小児医療、研究分野などの皆様に加えていただきました。
さまざまな研究や検討を重ね、最適な状況で、適性のある犬が子どもに付き添うことで、そのストレスを驚くほど軽減することがわかり、組織として多職種連携でとりくみを実現できてきましたが、全国展開を見据え、さらなるサポートを必要としています。
子ども達は暴力や被害から逃れた後も、肉体的、精神的トラウマや対人関係をうまく築くまで、想像を超える試練、治療と長期間のさまざまなサポートが必要となります。
そのことを知って頂き、おひとりおひとりが可能なご支援からお願いできれば幸いです。
共有していただける周囲の方にもぜひSNSなどを通じ、拡散していただければ大変うれしく思います。
このNPO法人神奈川子ども支援センターつなっぐという団体は子どもを助けたいという思いを、実際に改善していくことのできる各分野の専門家集団です。
被害にあった子ども達に、なんとか手を差し伸べたい、と心を痛めている皆様の想いを、しっかりと形と力にすることができると思います。どうか皆様のご理解と温かいサポートをよろしくお願いします。
寄付金の使い途
寄付者へのお礼・報告・特典
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年に1回ニュースレターにて活動報告の配信
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メルマガにて研修のお知らせ等の情報提供(不定期)
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