ウクライナ情勢

2023年02月25日 08時26分03秒 | 社会・文化・政治・経済

最終更新

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって2月24日で1年。戦況の変化がわかる地図や最新ニュースはこちらから。侵攻の背景や影響も詳しく解説します。

戦況地図

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ウクライナ戦況地図
 
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから、24日で1年となります。

ロシア軍は、当面は東部ドネツク州とルハンシク州の完全掌握をねらって大規模な攻撃を行っています。プーチン大統領は23日、核弾頭が搭載できる新型の大陸間弾道ミサイルを実戦配備するとして核戦力を誇示。欧米との全面的な戦いの構図になっているとして軍事侵軍事侵攻を継続する姿勢を強めています。
一方、ウクライナ軍は欧米側から供与された兵器を駆使しながら反撃。23日には、ロシア軍がこの1年で約8500回ミサイル攻撃や空爆を行い、1100回無人機による攻撃を繰り返したと発表しました。

ゼレンスキー大統領は占領された領土の奪還を果たすまで停戦に応じない構えで、この春以降、大規模な反転攻勢に乗り出す考えとみられます。
停戦は見通せず、戦闘が一層長期化するのは避けられない情勢です。

戦況解説記事はこちらから

▼市民の死者 少なくとも8006人 うち子ども438人(国連・2月15日時点)
▼ヨーロッパに滞在しているウクライナ難民 808万7952人(UNHCR・2月21日現在)

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虐殺や略奪を繰り返すロシア軍。

何の罪をない民間人を標的にすることは、戦争の実態である。

市民が撮影した多くの映像は、ロシア軍による戦争犯罪の証拠になっているいる。

原子力発所をロシア軍が占拠した。

科学技術や発明などが悪と善の両方の目的に使われる構図。

ミサイル攻撃により、犠牲は増大した。

まさに非人道的兵器の使用である。

ITの進化によって生まれた「新たな戦争」の現実。

 


天体の回転について

2023年02月25日 08時14分18秒 | その気になる言葉
 
 
コペルニクス自身のつけた表題は『回転論』だったが、校正にあたったオジアンダーか版元が『天球回転論』に変えてしまった。
コペルニクスは惑星は天球という透明な殻に固定されていると考えていたから、『天球回転論』でも間違ってはいない。岩波文庫の矢島祐利訳は『天体の回転について』になっているが、天体の回転にするのは無理である。
 

天球の回転について』(てんきゅうのかいてんについて、ラテン語Nicolai Copernici Torinensis De revolutionibus orbium coelestium, Libri VI英語訳: On the Revolutions of the Heavenly Spheres by Nicolaus Copernicus of Torin 6 Books)は、1543年に出版されたニコラウス・コペルニクス地動説を主張した著書である。

1512年から行われた第5ラテラン公会議においては、教会暦の改良についても議論された。

このとき意見を求められたものの、1年の長さと月の運動の知識が不十分であったため問題の解決ができなかったことを認識したコペルニクスが、太陽系の構造を根本から考えなおしたものである。

1539年にゲオルク・レティクスがコペルニクスの弟子となりコペルニクスの手稿を読み、レクティスの天文学の師のヨハネス・シェーナーに概要を送り、1540年に Narratioとして出版された。

Narratioの評判とレクティスの強い勧めにより『天球の回転について』の出版にコペルニクスは同意し、彼の死の直前に出版された。

『天球の回転について』の内容目次

第1巻

  1. 宇宙は球形なること
  2. 地もまた球形なること
  3. 地は水とともにいかにして球をなすか
  4. 天体の運動は一様で円いこと、あるいは円運動の合成なること
  5. 円運動は地球にもあてはまるか、またその場所
  6. 地球の大きさに較べて天の無限なること
  7. なぜ、古代人は地球が不動で宇宙の中心であると考えたか
  8. 前章の理由の不十分なこと、および反論
  9. 地球にいろいろの運動を与えうるか、また宇宙の中心について
  10. 天体の軌道の順序
  11. 地球の三様の運動の証明
  12. 円の弦の長さについて
  13. 平面三角形の辺と角について
  14. 球面三角形について

第2巻

  1. 種々の円とその名称
  2. 黄道の傾斜、回帰の距離およびそれらの定め方
  3. 赤道、黄道、子午線の交点に対応する弧および角ならびにそれらによって赤緯、赤経を定めること
  4. 十二宮の真中を通る円の外にあるが、緯度と経度のわかっている星の赤緯、赤経の定め方、およびそれが黄道のどの点で空を2つにきるか
  5. 水平の断面
  6. 南中の影の差異はいかなるものか
  7. 最も長い日、星の出の緯度、球の傾きはいかにして定まるか、およびその他の差違
  8. 時間および昼夜の分かち
  9. 12宮の傾き、ある原点に関し、それの定め方、および、どの宮が空を2分するか
  10. 黄道と地平線との傾斜
  11. 表の使用について
  12. 水平面の両極を通り黄道に交わる楕円の角および周
  13. 星の出および入
  14. 星の位置の研究および恒星の正しい記述

第3巻

  1. 分点および二至の予見
  2. 変化する分点の歳差を打ち立てた観測の歴史
  3. 分点および黄道の傾きを証明する諸仮説
  4. 秤動はどうして円運動でできるのか
  5. 分点および傾きの予見の不規則なことの比較的の証明
  6. 分点の移動および黄道の変化の規則的な運動
  7. 分点の規則的な移動と見かけのそれとどちらが大きいか
  8. それらの運動の特別な差異とその現し方
  9. 歳差に関する現わし方の検査と修正
  10. 分点と黄道の部分のうちどちらが大きい違いか
  11. 分点の一定の運動とアノマリー
  12. 春分点移動と傾斜変化の計算
  13. 太陽年の長さと違い
  14. 地球の中心の公転の規則的と平均の運動
  15. 太陽の運動のみかけの不規則性を証明する役立つ諸原理
  16. 太陽のみかけの不規則性について
  17. 太陽の第一の、すなわち年周不規則ならびに特殊の差異
  18. 経度における規則的運動の検査について
  19. 太陽の運動が一様なる時の年中の場所および歳首を前もって定めることについて
  20. 地球からの距離の変化のために太陽の運動に伴う第2の、すなわち二重の違いについて
  21. 太陽の不規則の第二の違いの大きさは何程か
  22. 太陽の遠地点の規則的な運動および違った運動はいかにして説明されるのか
  23. 太陽のアノマリの補正およびその場所を前もって定めることについて
  24. 一様性とみかけの差異の正しい現わし
  25. 太陽のみかけの計算について
  26. 自然日と違う昼夜の長さ

第4巻

第5巻

  1. 惑星の回転と平均の運動について
  2. 古代の人の意見に従ったこれらの天体のみかけの一様性の証明
  3. 地球の運動による見かけの不等の一般的証明
  4. なぜ惑星の固有の運動は不等に見えるか
  5. 土星の運動の証明
  6. 夕方土星の近くに見える最近観測された3つの星について
  7. 土星の運動の調べについて
  8. 土星の位置の決定について
  9. 年毎に地球の起動から遠ざかる土星の摂動について、また地球からのその距離は何程か
  10. 木星の運動の証明
  11. 夕方木星の近くに見える最近観測された3つの星について
  12. 木星の一様な運動の証明
  13. 木星の位置の決定について
  14. 土星の摂動および地球公転の軌道に対するその高度の研究
  15. 惑星火星について
  16. 明け方火星の近くに見える最近観測された3つの星について
  17. 火星の運動の証明
  18. 火星の位置の決定について
  19. 火星の軌道の大きさおよび地球の年周きどうについてその見積もり
  20. 惑星金星について
  21. 地球の軌道と金星のそれの比は何程であるか
  22. 金星の2つの運動について
  23. 金星の運動の調べについて
  24. 金星のアノマリの位置について
  25. 水星について
  26. 水星の近地点、遠地点について
  27. 水星の離心率の大きさは何程か、またその軌道の対称はどうであるか
  28. 水星の離角はなぜ近地点に生じるそれより六角形の一辺より大きくみえるか
  29. 金星の平均の運動の調べについて
  30. 最近観測された水星の運動について
  31. 水星の位置を前もって決定することについて
  32. 遠ざかりおよび近よりのもう一つの説明について
  33. 五つの惑星のプロスタフェレスの表
  34. 五つの惑星の位置と経度においていかに計算するか
  35. 五つの惑星の留および逆行について
  36. 逆行の時と位置をいかに識別するか

第6巻

  1. 五つの惑星の緯度における逆行を主題とする一般的叙述
  2. 惑星が緯度において動く円の仮説
  3. 土星、木星、火星の軌道の大きさは何程であるか
  4. これらの三つの惑星のある一般的な他の経度の現し方について
  5. 金星および水星の経度について
  6. 金星および水星の近地点および遠地点におけるそれらの軌道の傾きによるそれらの緯度における第二の通過について
  7. 金星と水星の傾きの角は何程であるか
  8. 偏差とよぶ金星および水星の緯度における第三の状況について
  9. 五つの惑星の緯度の計算について
 
 
 
いろいろな逸話は有名ですが、肝心の中身は見たことがありませんでした。
改めて読んでみたくなりまして、購入しました。
読んでみると、当時の著者の想いが感じられる様でした。
自分の説に対する絶対の自信とそれを発表した時の反動と様々な反発に対する配慮がそのまま残ってる感じがしました。
とても面白く読ませていただきました。
 
コペルニクスが、「惑星が太陽を回る」証拠を、小学生でもわかるように解説していたことが確認できた。
(高名な天文学者が、「コペルニクスは地動説の具体的な証拠を挙げていなかった」ことの反証を見つけた。
 
 

"最も聖なる父よ。或る人々は天体の回転についての書のなかで私が地球に運動を唱えていることを聞きますならば、さような意見をいただいている私は直ちに罰せられなければならないと言って騒ぎ出すであろうことを私はよく存じています"1543年発刊の本書は地動説を唱えて天文学を革命した近代科学の出発点的一冊。

個人的には、仕方がないとは言え日増しに同調圧力が強まってくる現在、発表当時【キリスト教的に大多数で常識とされた天動説】に非難される事を充分に承知で異論を唱えた本書に勝手な共感を感じて手にとりました。

さて、そんな本書は著者の自筆原稿をもとに、全六巻のうち第一巻の部分訳として、当時は【医術と密接に結びついていた占星術で需要があった】天文学の書として、プトレマイオスの宇宙論の誤りを指摘しつつ、地動説が古代ギリシャのピタゴラス派でも提唱されていたとして、自説を展開していくわけですが。思った以上に【丁寧かつアカデミックな文章】に、勝手に過激なイメージを先入観として持っていたことから驚かされました。

また、本書は本文60ページに対して【同じくらいの分量の解説がついていて】中世学問の多くがアリストテレスに従って解説することばかりになっていた事や、著者以前の宇宙論の展開についても説明されていて、天文学は専門でない私にとっては【知識の補完的に】とても助かりました。そして本書からケプラーの法則やガリレオ・ガリレオ裁判に繋がっていくのだな。と知の文脈連鎖に思いを馳せたり。

大多数の意見とは違っても『それでも』と発言する勇気をもらいたい人、あるいは天文学好きな方へオススメ。
 
 
 
 

コペルニクス「回転について」

2023年02月25日 07時55分42秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼一つ一つの具体的な対話を積み重ねながら、平和の方向へ、友好の方向へ、文化と人間性の方向へ、流れをつくる。

たとえ、今は小さくとも、「流れ」さえあれば、必ず、青年が続いてくれる。

地道な対話で社会に信頼の友情を広げていく。

▼真実と誠実の対話で、愛する天地に幸福の種をまき、平和の花を爛漫と咲かせる。

▼コペルニクス「回転について」―地動説は、人類の思想、思考における大改革に多大な影響を与えた。

▼人々の心に巣くっていた古い「常識」が打ち破られ、新しい「常識」が生き生きと語られ始めるとき、時代は変わり、世界が変わる・

▼生命尊厳の哲理を確信を込めて語り、時代精神に高め、地域を、世界を変えていく。

そのための対話へ、まず自分から一歩を踏み出すのだ。

▼人間の精神的結合の為のただ一つの手段は言葉―トルストイ

▼不可能を可能にするのは、負けじ魂と団結だ。