利根輪太郎の競輪人間学 迷いが出た

2023年02月19日 17時25分56秒 | 未来予測研究会の掲示板

FⅡ 取手競輪 常磐カップ・Sしおさい鹿島杯

3日目(2月19日)

8レース

並び予想 6-1 2-5 7-3 4(単騎)

レース評

初日特選シードの滝本が最終日に敗者戦とは何とも寂しいものがあるが、最終日は奮起し1勝。地元コンビにも意地がある。

1番人気7-3(3・6倍)

3-7 7-3の3連単で勝負と思うが、1番人気は買わない信条なので、投票用紙にが、3-5 7-5 3-2 2-3の2車単を記入する。

だが、迷いが出てきたのだ。

6レースが3-1-2

7レースが3-1-5

8レース?

1レース3-7-2なので、もう一度3-7が出るのでは?と

出目作戦では、同じ目が出ることに拘っている。

そこで、3-7-2 3-7-5 3-7-1の車券で勝負する。

悔やまれる皮肉な結果であった。

結果

3-5 6,710円(23番人気)

3-5-4 2万8,760円(100番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 3 松本 卓也   11.7    
2 5 木村 貴宏 1車輪 11.8    
3 4 成田 直喜 1/4車輪 11.5      
4 7 滝本 泰行 タイヤ差 12.0   SB  
5 1 谷津田 将吾 1/2車身 11.6      
× 6 2 舘 真成 3/4車身 12.0      
  7 6 宮本 龍一 1/2車輪 11.8  

 

10レース

並び予想 1-6 5(単騎)7-2 3-4

レース評

松本はタテ脚もさることながら位置取りもしっかりとした機動型。総合力を評価して完全Vに期待。相手は好調加藤や中野。

 

1番人気5-1(3.7倍)

5-1-3 5-1-7 5-3-1 5-3-7の3連単で勝負する。

この日は、3番が絡む日だった。

そこで、3-5-1 3-5-7の3連単を抑えた。

だが、3番が強い日なので、1-3と3-1をどうするか?と思いつく。

1-3-5 3-1-5投票用紙の記入して、急いで投票窓口まで行くところだったのだ。

だが、5の軸は固いはず、5番を抜きにして投票すべきかどうか?と迷う。

迷っている間に、投票が締め切られてしまう。

結果

1-3 2,510円(8番人気)

1-3-5 4,550円(15番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 加藤 将武   11.6 SB  
× 2 3 中野 光太郎 1車輪 11.3    
3 5 松本 秀之慎 1/2車輪 11.3      
  4 2 太田 良政 7車身 12.2      
5 7 矢部 駿人 2車身 12.4      
6 6 戸邉 裕将 1/2車輪 12.3      
7 4 水木 裕聡 2車身 12.1
 



選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 加藤 将武   11.6 SB  
× 2 3 中野 光太郎 1車輪 11.3    
3 5 松本 秀之慎 1/2車輪 11.3      
  4 2 太田 良政 7車身 12.2      
5 7 矢部 駿人 2車身 12.4      
6 6 戸邉 裕将 1/2車輪 12.3      
7 4 水木 裕聡 2車身 12.1

男性中心企業の終焉

2023年02月19日 10時22分23秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
政府は2003年から、政治家や企業の経営層・管理職など
指導的立場における女性の比率を30%にする
「202030(にーまるにーまるさんまる)」という目標を掲げていたが、
2020年になってもその目標は一向に達成されず、あっさりと達成時期は
「2020年代のできるだけ早い時期に」と延期された。

ジェンダーギャップが解消するどころか、
日本企業に根強く残るのはなぜか?
なぜ他国と比較して日本の女性登用はこれほどに進まないのか。
グローバル企業を目指す中で、業界の中での生き残りをかけて、
そしてコロナ禍でのリモートワーク普及の追い風を受けて――
本気で変わり始めた日本型企業。

メルカリ、NTTコミュニケーションズ、富士通、丸紅、キリン、城崎温泉の豊岡市――。
「失われたジェンダー30年」を取り戻そうとする
奮闘と変化の過程を、自身の取材を交え、豊富な取材で描き出す。
 

浜田 敬子(1966年10月29日 - )
1989年、上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、朝日新聞社に入社。

新聞記者として各支局を渡り歩き週刊朝日編集部、自身の念願であったというAERA編集部へ1999年に配属され、2004年に副編集長、2013年に編集長代理、2014年に女性初のAERA編集長に就任。

2016年5月からは朝日新聞社総合プロデュース室プロデューサーへ就任する。2017年には朝日新聞社を退社し、4月より株式会社メディアジーンが運営するオンライン経済メディア「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長に就任。

 
 
 
浜田敬子さんの言説には説得力がある。
それは自分が通ってきた道だから。
失敗も反省も悔恨も
すべてをひっくるめて俎上に載せて
考え行動した集大成だと思う。
日本に欠けたものは多いが
これからは女性が中心となって
成長していくことが必要だと感じた。
 
 
 
本書には、企業が組織運営から商品開発まで幅広く社会のニーズに応え、収益を上げていくには避けて通れない女性活用の人事施策やサポート内容が具体的にわかりやすく紹介されています。
これから女性を今以上に活用したいと本気で考えている企業の経営者や人事担当者は、自社ならどうすればよいか考えるにあたって、本書の具体例を参考にできると思います。
一方で、なぜ21世紀も1/4を迎えようとする今でも、こうした書籍が人気にならなければいけないのか、この国の政治家や企業経営者はよく反省をしていただきたいと感じました。

本書の前半に、「いきなり女性輝け」のエピソードが出ていますが、典型的な保守政治家である当時の首相が突然この「女性輝け」を打ち出した前週に何があったのかには触れられていませんでした。
何があったのか? 実は、IMF総会が日本で開催されたのです。
総会後、ラガルド総裁(当時)は、低迷する日本経済を活性化するために「女性の社会進出・活用が重要」と発表しました。
人材育成業界で働き続けていた私は、ニュースでラガルド総裁の意見を聴いて「ホントにそうだ」と思いました。
しかし、次週に首相が打ち出した「女性輝け」発言を素直に喜べなかったことを今も覚えています。
思えば、成立当時の「均等法」は当時の野党の反対で罰則規定がつけられず、たんに外圧と社会保障費の財源確保が大きく影響していました。
新しい「女性輝け」発言は、女性が働きやすくなる施策が空洞状態でした。
長らくこの国では、男女差なく働きたい私たち女性が軽視され続けてきたように感じます。

なぜなのか?
本書の原稿の大半は元首相暗殺の後に書かれたでしょうから、今ならまた観点や切り口がちがうのではないかと個人的に知りたい気持ちがあります。
もちろん1カルト組織に責任を全て求めるつもりはありません。

私は40数年働き続けて今はリタイアした「均等法」前夜世代であり、会社員を辞めてからは30年以上個人事業者でした。その間、著者や今の現役世代の何倍も悔しい思いをしています。
ですから、まずは働き盛りや若い世代がいきいきと自分の能力を発揮できる企業組織が増え、いずれ全ての人がこの国に生まれて良かったと実感しながら暮らすようになることを願ってやみません。

ぜひ、次は「男性中心社会の終焉」をテーマにお願いします。
 
 
著者の浜田敬子さんとは、先日も生放送で一緒に出演したなど、何度もお話を伺ってきましたが、まさに彼女の集大成的な良書だと思いました。

男性の経営者や管理職はもちろん、若手にも女性にも読んで欲しいです。
ダイバーシティ、WLB、女性活躍、働き方改革に関心ある人には、教科書的な内容でもあります。

そして本文の最後が、「上司世代の意識をどう変えていくか。上司世代の変革は社会の変革にも通じる」でした。イクボスの必要性が締めの言葉だったのが、嬉しかったです。

私が印象に残った言葉は↓↓

マッチョな働き方では持続的成長が難しい。男性ばかりの組織では成長は止まる。

「保護」から「配慮」そして「戦力」へ。両立支援の制度が性別役割分業の意識を強化してしまった。

ライフイベント前に「勝ち癖」をつける。「自信過小」はむしろいいリーダーになれる。

最後の壁は夫の家事育児進出。育休は家事育児の当事者意識を植え付ける。

ケアする男性の重要性、女性の経済的自立と地位向上には不可欠であるのと同時に、男性の職業機会が広がる、「ケアする男」を新しい男のあり方に。
 
 
 
「男性中心企業の終焉」浜田敬子(文春新書)
刺激的なタイトルの本ですが、内容はごく真っ当な本でした。
森発言から始まり、女性の働き方を論じた本です。
男性中心の社会、日本がいかに遅れているかも確かにそうなのですが、
この問題は世界共通の課題だったのです。日本だけの課題ではなく。
ただ、世界はその課題に既に対処法を行なっているのに対し
日本は取り残されている。
改めて、そのことを自覚させられたようにも思いました。
私が働く病院は、職員の半分以上、4分の3近くが女性
女性の管理職も3割を超えます。
しかし、その一方、経営層のほとんどは男性医師、しかも50、60、70代が占めるところがほとんどです。
「働き方改革」の例外となった長時間労働が当たり前の「医師」。
さらに、高収入であるため医師の妻は専業主婦も多い
(一方、女性医師も多いが)。
昭和の体質が色濃く残りやすい。
変わっていかなければならない事業体なんですよね。
女性だけでなく、男性も読むべき本だと思いました。
 
 

未だに男尊女卑の風土が残り、ジェンダー平等が進まない日本の企業風土。
 その原因はどこにあるのか、女性の社会進出を活性化させるにはどうしたらいいのかを本書は論じている。
 また、女性の登用に積極的に取り組んでいる企業や地方自治体のケースも紹介し、職場における真の「男女平等」の実現を図る方法を模索している。
 これは男性方に読んでもらいたい本である。一昔前と比べれば、男性の家事・育児参加も進んだが、今でも男性の深層心理に「本来、育児や家事は女の役割」という呪縛にとらえられていないかを良く考え直すきっかけになると思う。
 本当の意味で女性の社会進出が進む世の中の実現に光を当てるための道標となる一冊である
 
 

すべての男性に読んでほしいです。そして特に、いま20代30代の女性に、諸先輩方の努力によって現在の「以前よりかなり進歩した」職場環境がどのようにして築かれてきたのか、変遷と歴史、葛藤について知ってほしいなと思います。

僕自身、「接待、タバコ、ゴルフ」 全てやらない上に、日本の男性中心の価値観や働き方についてゆけなかったため、米国に移住したのですが、そのときに自分は「日本社会からの脱落者」だと感じていました。しかしこの本を読んで、自分は「日本の男性中心社会からの脱落者」だったのだと気づきました。

米国生活の中で自分に染みついた「日本の男性中心企業」の行動習慣を見直す機会が30代で訪れたことは今となっては幸運だったと思いますが、女性に指摘されないと分からないことが今でも多々あり、本書からも多くの気づきがありました。

先日も米国の女性の同僚から、英語で"Hi, guys" は、現在では”Hi, folks” と言うのだと指摘をもらいました。性別問わずに使っていると思っていたのですが。。テクノロジーだけでなく、ダイバーシティ&インクルージョンの進化のスピードも目覚ましいです。

自信を持って自分の意見を世に問う女性の数が増え、目に触れる機会が増えて当たり前になることを目指すことで、性別を意識しなくてよい仕事の世界を築くことに貢献してゆきたいと自分も思いました。とりあえず5冊、自分の教え子にこの本を送りました。
 
 
 

 
 
 
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あくまでも行動である

2023年02月19日 09時57分30秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼苦難に負けない不屈の一念が、限界の壁を破る。

▼人に会う勇気が、自分の歴史を変える。

座していては、事態は開けない。

あくまでも行動である。

会って語り合う勇気は必要だ。

▼同じ言葉でも、発する人間の誠意で誠意で重みも変わる。

▼周囲の人に心を尽くす日々の小さな行動の中にも自信の一念の真価が現れる。

▼一人の人間の中に多様性をつくるといことが、これからの世の中にどれだけ大切かを考えた方がいい。

 

 


歴史とは何か

2023年02月19日 09時49分31秒 | 社会・文化・政治・経済
 
E.H.カー (著), 近藤 和彦 (翻訳)
 
「過去は現在の光に照らされて初めて知覚できるようになり、現在は過去の光に照らされて初めて十分理解できるようになるのです」。歴史学への最良の入門書を全面新訳。未完に終わった第二版への序文、自叙伝、丁寧な訳注や解説などを加える。達意の訳文によって、知的刺激と笑いに満ちた名講義が、いま鮮やかによみがえる。

■目次
はじめに(R.W.デイヴィス)
第二版への序文

第一講 歴史家とその事実
第二講 社会と個人
第三講 歴史・科学・倫理
第四講 歴史における因果連関
第五講 進歩としての歴史
第六講 地平の広がり

E.H.カー文書より――第二版のための草稿(R.W.デイヴィス)
自叙伝
補註
訳者解説
略年譜
索引
 

出版社からのコメント

歴史は現在と過去のあいだの対話である――。この有名なフレーズで知られる本書は、E. H. カーが1961年にケインブリッジ大学でおこなった6回の講義がもとになっている。事実と解釈、歴史と科学、歴史における因果連関、歴史と客観性、進歩としての歴史など、歴史を考えるうえで最も重要なテーマが盛り込まれており、歴史学の最良の入門書、20世紀の古典であるといってよい。
カーは、生前に第2版を準備していたが、序文のみに終わった。本書は、これまで清水幾太郎氏の翻訳で親しまれてきた初版の本文を新たに訳出し、第2版への序文、残されたメモから未完の第2版の内容を復元したR. W. デイヴィスによる論考、晩年のカーによる自叙伝、略年譜などを加えたものである。訳者による懇切な訳註と解説が、理解を手助けしてくれるだろう。
本書には、歴史と歴史学をめぐる印象深いフレーズがふんだんに盛り込まれている。

「歴史家の解釈とは別に、歴史的事実のかたい芯が客観的に独立して存在するといった信念は、途方もない誤謬です。ですが、根絶するのがじつに難しい誤謬です。」
「過去は現在の光に照らされて初めて知覚できるようになり、現在は過去の光に照らされて初めて十分に理解できるようになるのです。」
「本気の歴史家であれば、すべての価値観は歴史的に制約されていると認識していますので、自分の価値観が歴史をこえた客観性を有するなどとは申しません。自身の信念、みずからの判断基準といったものは歴史の一部分であり、人間の行動の他の局面と同様に、歴史的研究の対象となりえます。」
「ちょうど無限の事実の大海原からその目的にかなうものを選択するのと同じように、歴史家は数多の因果の連鎖から歴史的に意義あることを、それだけを抽出します。」
「歴史家にとって進歩の終点はいまだ未完成です。それはまだはるかに遠い極にあり、それを指し示す星は、わたしたちが歩を先に進めてようやく視界に入ってくるのです。だからといってその重要性は減じるわけではなく、方位磁石(コンパス)は価値ある、じつに不可欠の道案内です。」

知的刺激とニュアンスに富み、笑いに満ちあふれた名講義が、達意の訳文と訳註によって、鮮やかによみがえる。

著者について

E. H. カー(E. H. Carr)
1892年生まれ。イギリスの歴史家・国際政治学者。
ケインブリッジ大学卒業後、20年間の外務省勤務を経て、ウェールズ大学教授。第二次世界大戦中には、ザ・タイムズ紙の社説を執筆。
1955年よりケインブリッジ大学トリニティ学寮上級フェロー(終身)としてライフワークの『ソヴィエト=ロシアの歴史』(全10巻)に取り組む。
『危機の二十年――理想と現実』(岩波文庫)、『ロシア革命』(岩波現代文庫)をはじめ著書多数。

近藤和彦(こんどう かずひこ)
1947年生まれ。東京大学文学部西洋史学専修課程卒業。
名古屋大学助教授、東京大学大学院教授、立正大学教授を経て、現在、東京大学名誉教授、王立歴史学会フェロー。
専攻は、イギリス近世・近代史。著書に『民のモラル』(山川出版社、ちくま学芸文庫)、『文明の表象 英国』(山川出版社)、『イギリス史10講』(岩波新書)、『近世ヨーロッパ』(山川出版社・世界史リブレット)ほか多数。訳書に、トムスン/デイヴィス/ギンズブルグ他『歴史家たち』(編訳、名古屋大学出版会)ほか。
 
 
 
すでに25,000部も売れたそうで、この分野の本は、せいぜい5,000部どまりで、驚異的な数字だそうです。日本の教養人もなかなかのものです、しかし私のように世界史の知識がないと、正直かなりつらい中身です。頑張って読んでいます。教訓や格言は盛り沢山で、パフォーマンスはよい本です。
 
 

E・H・カーの『歴史とは何か』については清水幾太郎訳(岩波新書)のものがすでに存在する。
なので清水訳と今回の近藤訳を比較していく。

本文の読みやすさについて。
・清水訳が良い

理由は単純で、近藤訳のしばしば入る[笑]という表現が著しく読了感を損ねる点である。
たとえば近藤訳のp.4には以下のような記述がある。
「しかしながら、一九五〇年代の文章ならすべてかならず意味が通ると信じるほどに先端的ではないのです[笑]」

これが清水訳ではこうだった。
「しかし、何によらず、一九五〇年代に書かれたものはみな意味があるという見方を信じるところまでは私もまだ進んでおりません」

近藤は清水の訳に本作でも言及しており、
その意味で清水に誤訳があったなら、近藤が直している可能性が高い。
しかし、意味の忠実さを求めるなら原文を読むべきで、
訳文として求める「一定程度のわかりやすさ」なら清水訳でも困ることはあまりない。
それよりはページによっては1ページ内に[笑]が4つも書く近藤訳の方が大変読みにくい。

注釈の読みやすさ
・近藤訳が良い
清水訳では注釈は巻末にまとまっており、
わざわざ読もうとしない限り目に入らない。
これに対して近藤訳では注釈の内容がほぼ必ず同じページにあり、
「わざわざ読む」という手間無しに読み通すことができる。
注釈の内容も原注だけでなく、近藤の足したと思われる注釈、
それこそ2022年のウクライナ情勢にまで軽く触れたものがある。
また、より重要なのはE・H・カーの間違いを指摘する注釈である。
『歴史とは何か』は歴史学を志すものならどのような形であれ大いに重視する文献だが、
カーを崇拝せずに済む、という意味ではこの注釈は重要である。

資料としての充実具合
・近藤訳が良い

清水訳では新書ということもあり、『歴史とは何か』の本文の訳のみを収録している。
これに対し、近藤訳ではR・W・デイヴィスによる「E・H・カー文章の解説」がある。
これはE・H・カーが『歴史とは何か』の次回作を構想し、
しかし執筆が間に合わなかったカーの資料を解説するという野心的な試みである。
更にカーの自叙伝など、「本を読むための資料」にも事欠かない。
この意味で近藤訳は価値がある。

総評:読者層によって勧める訳が異なる

初学者、大学生
・清水訳
本文が素直で、また単純に文字数が少ないのは最初にふれる上で、
読書のハードルを下げることができる。
E・H・カーの『歴史とは何か』に最初にふれるなら、清水訳が今でもおすすめである。

院生、歴史研究者、清水訳読破者
・近藤訳に目を通すべき
清水訳の良い所は文字数が少ない所であり、欠点は文字数が少ないことである。
文字数が少ないということは読みやすいが、情報量が少ないということでもある。
すでに清水訳を読破した人には近藤訳の追加部分や、
本文を改めて読んで『歴史とは何か』への考えを深めてもらいたい。
真剣に歴史学をやるつもりなら、近藤訳を新品で買うのは高くないどころか安いと言える。
 
 

カーの講演の息遣い、何より緊張感あふれる対話性が、新訳で初めてよく理解できました。古今東西の様々な歴史家の歴史論を批判的に吟味する姿勢は、ユーモアあふれるアイロニーを基調としながら、その歴史家の主張の最も大切なところを見つめながら乗り越えようとする(まさに目の前の山脈は最も高いところで越える)知的姿勢を堅持しています。
 また、自分の立論をさまざまな観点からたえず練り直し、鍛えていく自己内対話が、本書の全編に一貫しています。よって、今まで読んだときには、ゆるやかな配列に思われた六つの講義が、きわめて緊密な構成になっていることにも気づかされました。

 清水幾太郎の旧訳を読んだときに、おそらく私を含む多くの人は、「何となくいいことを言っていると思うが、実は何を言いたいのかがわからない」という茫漠たる感触を抱くしかなかったものが、新訳でクリアな読後感をもつことができました。確かに清水は、「まえがき」でも述べているようにカーの平易な言葉遣いを平易な日本語に置き換えるように努めています。しかしそれは柔らかそうな表現ではあるけれども、理解可能な日本語ではありません。ピッチャーの投げたボールを、キャッチャーとして受け止めきれていないのです。
 それに対してたとえば、旧訳が「魚が魚屋の店先で手に入るように、歴史家にとっては、事実は文書や碑文などのうちで手に入れることが出来る」としたものを、新訳では「事実は、歴史家が文書や碑文などから見つけてくる。魚屋の台に並んだ魚みたいなものですね。」と訳しています。もちろんカーは、事実とはそのようなものではないと続けます。イメージの喚起力の差は決定的に違います。
 あるいは、清水が繰り返し(環境に対する)「支配力」と訳していたmasterについて、新訳では「制御力」という日本語をあてることで、カーの思考が今も切実なものとして私たちの眼前によみがえってきました。『歴史とは何か』の立論を利用するならば、カーの立ち位置とカーをとりまく歴史的・社会的環境を深く理解してきた訳者だからこそ、なしうることのできた翻訳であると思いました。

 繰り返し引用されてきた、歴史とは「現在と過去のあいだの対話」という立論にしても、新訳を読むと力点が、歴史家と事実のあいだの「相互作用の絶えまないプロセス」と、現在と過去の「終わりのない」対話という、歴史を探究していくときの苦労の多いプロセス自体に置かれていることがよくわかります。歴史家の仕事が進んでいくときの「繊細で無意識かもしれない変化」を大切にするまなざしと言えます。
 そしてカーは、歴史とは「過去の事象とようやく姿を現しつつある未来の目的のあいだの対話」であると結論づけています。その意味で歴史における客観性は、未来において検証されていくものということになります。

 カーが本書で説いた、自分たちが歴史に向き合う時の終わることのない対話(現在と過去との対話)と、そのときの未来展望との交錯と絶えざる検証(未来と過去との対話)の重要性は不変だと思います。この「対話」(プロセスの重視)のいとなみは、歴史家だけでなく、歴史教育とか、社会のなかでも大切にされるべきものであると受け止めました。
 
講演内容なので、口語的に表現されています。
そして翻訳されているので、直裁的な表現ではありません。
この2点から少々読みづらさを覚えました。

やっぱり論文(論理立てて書かれ構築された文章)のほうがかなり読みやすいものだと再認識させてくれた。
講義が面白いかと言って、それを書き起こしたところで、もてはやされるほどの名著にはなり得ないでしょう。
 
 
 

ストレス耐性

2023年02月19日 09時37分49秒 | その気になる言葉

HRBrain 人事をやさしく学ぶメディアHR大学

ストレス耐性が低いというのは、人間的に未熟であるというだけで、人間性が歪んでいるわけではありません。

だから切り捨てるのはよくない。

事実、そうやって支援して、成長できた若者の多くは、「会社のお陰でこんな元気になりました」とすごく感謝して、忠誠心が芽生え、会社に貢献できる社員になります。

ストレス耐性とは、「ストレスや負荷がかかった時に、その人がどれだけ耐えられる力があるのか」ということです。ここでは、ストレス耐性が注目されている背景と、6つの要素を解説します。 

 ストレス耐性とは、ストレスに対して適応し処理できるか、また、どの程度耐えられるかといったレベルのことを意味します。一般的に「ストレス耐性が高い・低い」と表現します。

ストレスの原因をストレッサーと呼びます。同じストレッサーでも人によっては受け止め方が違うのが、ストレス耐性の特徴です。

またストレスの負荷が大きく、長期化すると、「思い悩んでしまう」というように精神面で症状が出る場合と、眠れないなどという身体面に症状が出ることがあります。このように、同じストレッサーでも人によってさまざまな反応を引き起こすことが分かっています。

厚生労働省によると、精神障害による労災の補償決定件数は、令和元年度の1,586件から令和2年度の1,906件に増加しています。

また、支給決定件数も509件から608件に増加傾向を示しています。労災認定される自殺などがニュースになったことから、近年ストレス耐性という言葉が注目されるようになりました。

また離職理由に職場のストレスをあげる若者が多く、企業としても改善に取り組む事案となっていると思われます。

ストレス耐性6つの要素

ストレス耐性を決める要素は6つあるといわれています。

職場をとりまく環境では多様なストレッサーが存在するため、すべてのストレッサーを排除することはできません。しかし以下の共通するポイントをすでに持っている場合は、そのポイントを強化することで、ストレス耐性を高めることができるでしょう。

1.キャパシティ(容量

キャパシティ(容量)とは、ストレスを受け止める精神的容量のことです。
キャパシティが大きい場合は、許容範囲が大きいということなので、ストレス反応が出にくくなります。

逆にキャパシティが小さく、ストレスを受け止める容量が小さい人の場合は、他のひとにとっては取るに足りないようなこともストレスとして捉え、心身にトラブルを起こしやすくなります。  

2.処理

処理とは、ストレスを処理する能力のことです。ストレスの原因であるストレッサーそのものを排除したり、小さくしたりすることができるかといった処理能力のことを指します。

例えば、商品の納品が遅れるという連絡を受けたとします。その事実でパニックにならずに、すぐに上司に報告し、他に納品できる業者を探す、クライアントへ納品期日の変更依頼をかける、など冷静に対応できるかという行動の差を指します。

筆者の場合、過去の職場で極端にストレスに弱い同僚がいたのですが、何かトラブルがあるとパニックになって、周りに大きな声で当たってしまう人がいました。上司の指示で、トラブルを感じたらまずは深呼吸をする、何かあればすぐに上司のところにいく、という指導をしたことでだいぶ改善されたのを覚えています。ストレスを処理できる力というのは、ストレス耐性の大きな要素だと実感しました。 

3.感知

ストレスを感じ取る能力のことです。同じアクシデントが起こっても、人によってはそれをストレスとして感知するか、しないかということです。

例えば、電車が遅れて遅刻しそうだとします。会社に遅刻連絡を入れて「遅延証明書」を取得すれば大丈夫、と遅刻をストレスに感じない人もいれば、遅刻したことで業務が遅れる事にイライラし、終日ストレスに感じる人もいます。同じ事象でもストレスと考えてしまうか、仕方がないと気持ちを切り替えてストレスに感じないで済むかで、ストレス耐性に大きな差が出ます。

4.経験

ストレスを受けたあとに積み上がる経験値のことです。同じような問題を繰り返し経験すると、処理をする能力が高まり、徐々にストレッサーにも慣れて、ストレスを感じにくくなります。例えば、接客がまったく初めての場合、初日は緊張しても徐々に慣れて、1年経つ頃には店舗に立つこと自体に緊張はしなくなるでしょう。筆者に鍼灸師の友人がいるのですが、女優がくるような高級店で働いています。美容鍼をはじめたばかりのころは、顧客の顔へ鍼を刺す手が震えそうになったそうです。それが今では目を瞑っていても刺せる、と言っていました。

5.回避

ストレスを回避する能力のことで、もともとの性格で大きく差が出ます。いつでも笑って過ごせるタイプは、ストレスを回避する能力が高いといえます。
さらにこの回避能力は、自律神経系や内分泌系、免疫系の安定とも関連性があります。疲れていると、小さなことにイライラして怒りっぽくなるということは、誰でも経験があるのではないでしょうか。それと同じで心身が健康で安定していれば、比例してストレスを感じにくく、逆に疲労がたまっていると、誰しもストレスを感じやすくなります。ストレスを回避する能力は、生まれ持った性格に加え、仕事量も大きく作用すると言えます。 

6.転換

ストレスを良い方向に捉え直し、転換する能力です。自分にかかったストレスの原因を、ポジティブな考え方に置き換えることができる人は、ストレス耐性があると考えられます。

筆者もかつて、同じミスをした部下2人に同じように指摘したことがあります。
ひとりは次回ミスをしないように、と前向きに捉え、すぐに業務に戻ることができました。しかしもうひとりはミスしたことを悔やみ、いつまでも謝罪をしているという事がありました。後者は自分のミスを受け止め、それによりひとつ経験値があがったと前向きに転換する力が低かったと言えます。

ストレス耐性高い人・低い人の特徴

ストレス耐性を観測するポイントがいくつかあります。しかし一見するとストレスに強い人の要素に見えるものでも、度を超すと低い人の特徴になるものがあります。

ここでは、ストレス耐性が高い人と低い人には、それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。 

ストレス耐性の高い人の特徴

ストレス耐性の高い人には、以下の4つの特徴があります。

・ポジティブな考え方

ストレス耐性が高い人は、不利な状況でもチャンスと考え、ミスをしたり上司に指摘を受けたりしても前向きに考えます。「これを今後に生かそう」という考え方なため、間違いを次に活かしていくことができるのです。

よくある例え話で、コップに半分残った水を見てどう捉えるかで、その人の性格が分かるといいます。半分も残っていると考えるならポジティブ、半分しか残っていないと考えるならネガティブな思考の持ち主と言えます。

・楽観的

楽観的というのも、ストレス耐性が高い人の特徴のひとつです。楽観的でマイペースな人は、人に合わせすぎて自分の意見を押さえつけたり、周囲に合わせるために無理して行動したりしません。周囲の意見を気にしすぎたり、物事のすべてに反応したりするわけではないため、ストレスが溜まりにくいといえます。

・自己肯定感が高い

自己肯定感の高い人はありのままの自分を受け入れ、他人から責めを受けたとき、必要以上に自分で自分を追い込みません。こういった人は、他人から自分はどう見られているかという、他人からの評価をあまり気にしていないともいえます。他人の評価を気にしすぎない、自分や自分の価値観に自信がある人とも言えます。 

・集中力が高い

集中力が高い人は「今、すべきこと」に注力できるため、余計なことを考える隙がありません。作業に没頭している間はそのほかのことは気にならなくなり、悩む余地がないという状況です。また集中力が高いと作業効率が高く、生活や仕事も充実しやすくなり、よい循環が生まれやすくなります。

ストレス耐性の低い人の特徴

・生真面目 

真面目な人は責任感が強く、何事もきちんと取り組み、コツコツと実績を積み上げることができます。しかし度を超えた生真面目な人は責任感を必要以上に溜め込み、小さなミスも許せなくなります。

また自分が真面目でルールを守っているため、他人にも厳しく完璧を求めてしまいがちです。結果を追い求めるあまり、他人に頼ることを避けてしまう傾向もあり、妥協できない側面もあります。このため、トラブルがあっても自分だけで抱えてしまう傾向があります。 

・協調性が高すぎる

協調性が高い人は、周りの状況や他人に合わせて行動できます。臨機応変な対応で、仕事場でも馴染みやすく、普通はストレス耐性が強いと思われます。しかし協調性が高すぎる場合は、常に周りの目を気にし、気配りをしすぎるために神経をすり減らす傾向があります。

また「真面目な人」とも同じですが、自分がしていることを他人ができていないことに、ストレスを感じる人もいます。

筆者の同僚でも、自分ができている気遣いを他の同僚ができていないことが、常に気になって仕方がないと話していました。

・大人しい

大人しい人というのは、自分の気持ちや状況を相手に説明することが苦手な人のことです。気が弱いとも言い換えられますが、優しい人が多く、相手が困っていると必要以上に仕事を引き受けてしまう事があります。また無理を押し付けられた場合でも、自分の状況を説明できず、断らずに抱えてしまいがちです。

常にオーバーワークが続き、突然倒れてしまうこともあるため、要注意です。 

・思い悩む

ネガティブ思考とも言えますが、小さなことでも悩んでしまう人は、気持ちを切り替えることが苦手で、セルフマネジメントが苦手なケースが多いようです。

仕事上の小さな失敗を、いつまでも悩み続けてほかの仕事が手につかなかったり、一日中そのことを悔やんでいたりします。

また上司やクライアントに言われた一言を、いつまでも引きずる傾向があります。ひとつの失敗だけでなく、過去の出来事全般を悔やみ、自信まで無くしてしまいます。

 

 

 

 

 

 


移民を受け入れ促進する

2023年02月19日 09時09分11秒 | 社会・文化・政治・経済

▼どの職業もそうだが、努力を怠ると急速に能力は衰え古くなる。

日本経済が長い間停滞したのは、「生産性」の成長率が落ちたからだ。

生産性を大きく左右する要因は、無形資産と技能の蓄積だ。

無形資産:物的な実態の存在しない資産。例えば特許や商標権や著作権などといった知的資産、従業員の持つ技術や能力などの 。

1980年代や90年代初めごろには米英の大学に、企業や官庁から派遣された日本人留学生が多数いた。

ところが、いまはそうした留学生はほとんどいない。

▼持続的成長を促すには、人、モノ、金とアイデアが日本と海外を活発に行き来しなくてはいけない。

移民を受け入れ促進することは、持続的成長を促すだけでなく、少子高齢化に対する切り札になると思う。

清滝信宏米プリンストン大教授

日本経済学者プリンストン大学教授。専門はマクロ経済学大阪府出身

ニューケインジアンであり、マクロ経済学ミクロ的基礎付け英語版を行っている。経済に対する小さなショックが生産性低下の循環を引き起こすメカニズムを示した「清滝=ムーアモデル英語版」を構築したことで知られており、トムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞するなど、ノーベル経済学賞の有力な候補の一人として注目されている


アベノマスク

2023年02月19日 09時01分32秒 | その気になる言葉

アベノマスクは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下に2020年4月から日本で配布されたガーゼ製布マスクの俗称

急激な需要の増大で発生した不織布マスク不足の解消を目的として、安倍政権が約260億円をかけて全世帯に2枚ずつ配布した

配布された布マスクが、安倍首相の経済政策アベノミクスになぞらえて(語音転換)アベノマスクと呼ばれるようになり、海外メディアでも取り上げられた

費用[編集]

政府は2020年6月の時点で、契約額が総額260億円(調達に184億円、配送費として76億円)に達したと発表した。1枚あたりの単価は公開されていない

配布後[編集]

2021年10月に報道された会計検査院の調査によると、政府が調達した布マスク全体の3割近い8300万枚が配りきれないまま倉庫に保管されていることが確認された(この保管分の平均単価は約140円で、総額は115億円相当だった)。2020年8月から2021年3月にかけての保管費用が、約6億円にのぼることも判明している

また2021年12月21日、内閣総理大臣岸田文雄は国会答弁において、この保管分の検品を実施した際、約15%となる1100万枚が不良品と判明し、さらにこうした検品費用として、約20億9,200万円の追加支出が発生していることを明らかにした[23]

そして岸田首相は同日の会見で、すでに高性能マスクが十分に備蓄されるようになっているとして、希望者に配布するなどしたうえで、これらの在庫分を年度内にすべて廃棄する方針を表明した。この廃棄処分の費用は約6,000万円に上ると報道された[27]

2022年3月18日、参議院予算委員会の質疑で、田島麻衣子参議院議員が、アベノマスクなどの布マスク約53万枚の行方がわからなくなっていると指摘した。会計検査院は予算委員会で、厚労省は約2億8741万枚を調達し、昨年3月末までに約2億415万枚を配布したことを資料で確認したと説明。調達数から配布枚数を差し引くと、約8326万枚が在庫となるところ、厚労省の在庫はこれより約53万枚少なかったと述べた。後藤茂之厚生労働大臣は事実関係を認め、陳謝した

反応

布マスク配布の方針自体には一定の評価の声が聞かれた一方で、後述のとおり広く市販されていた不織布マスクよりもサイズが一回り小さいと受け止める声が出たことや、また配布されたマスクに虫や髪の毛などの異物混入が多数報告されたこと、さらに当初目標とした全戸配布に時間がかかり、配布が終了したころにはすでに市中での一般販売が回復し始めていたことなどから、厳しい批判の声が相次ぐこととなった(肯定・批判など布マスク配布に対して上がった声の例は後述の「評価」節を参照)。

 


ミクスとは?

2023年02月19日 08時43分51秒 | その気になる言葉

大胆な金融政策
機動的な財政政策
成長戦略

日本はバブル崩壊後、金融危機となり、1999年に「ゼロ金利政策」を撃ちだした。

また、2001年には、国債を大量に購入し市場にお金を流す「量的緩和政策」に踏み切った。

植田和男元東大教授の経験と発想が日銀をけん引した。

その後、速水優日銀総裁の下、日銀は金利の引き上げに踏み切ろうとしたが、これに反対票を投じたのが植田審議委員だった。