偶然、行きのバス(午後2時40分)で出会った人に、帰りのバス(午後5時)でも同席した。
「1-9を2万円買ったんだ。八百長だな」と脇本選手のレース運びを批判する。
「そう、あの走りは、納得できない」と利根輪太郎もうなずく。
愚痴でしかない、多くの競輪ファンたちの声を代弁するのだ。
競輪には絶対はないのだから、競輪ファンたちも策がないといも言えるだろう。
GⅠ 平塚競輪 日本選手権競輪
最終日(5月7日)
11レース
並び予想 1-9 5-2-6 4(単騎) 7-3-8
レース評
脇本の準決の走りを見てしまえば連覇が妥当。番手の古性は差し込めればダービー初V。別線勢は打倒・脇本へ策を講じたい。
輪太郎は、1-3 3-1 1-4 4-1の3連単で勝負していた。
1番人気 1-9(2・9倍)
1-9 9-1で決まったらしょうがない、と腹を括る。
だが、結果は縦目の4-3となる。
それにしても、山口 拳矢選手の快挙であった。
結果 4-3 4,640円(17番人気) 4-3-2 2万640円(69番人気)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 山口 拳矢 | 11.6 | 差 | ||||
× | 2 | 3 | 清水 裕友 | 1/8車輪 | 11.9 | 捲 | ||
注 | 3 | 2 | 佐藤 慎太郎 | 1/2車身 | 11.5 | |||
▲ | 4 | 8 | 香川 雄介 | 1/8車輪 | 11.8 | |||
○ | 5 | 9 | 古性 優作 | 1/2車輪 | 11.0 | |||
△ | 6 | 5 | 新山 響平 | 1車身 | 11.7 | |||
◎ | 7 | 1 | 脇本 雄太 | 3/4車身 | 11.3 | |||
8 | 6 | 和田 圭 | 4車身 | 11.9 | ||||
9 | 7 | 犬伏 湧也 | 大差 | B |
戦い終わって
前を取ったのは脇本雄太。以下古性優作―新山響平―佐藤慎太郎―和田圭―犬伏湧也―清水裕友―山口拳矢の順で周回を重ねる。赤板前、脇本が車間空けて牽制し、犬伏が赤板過ぎに出て思い切り仕掛け、車間空けて新山が、さらに後方に脇本が続く形となった。バックでは新山が捲りに出るも、清水が番手から発進。切り替えた佐藤が中を伸びてくるも、その外を山口が突き抜けてダービー王となった。
「レースはあの並びになった時点で犬伏君が主導権を握るのかなと。そのラインの後ろからという感じでした。もう後ろの様子はわからず、前だけを見ていました。二コーナーでは行けたと思ったのですが、清水さんが出て行ったのが見えたので、かぶる前には行こうと。意外と感触が良かったので良い所から踏めたけど、慎太郎さんにブロックもらってスリップした感じだったので。でも距離も短かったしとりあえずもう一回踏んでと。抜いた感触はあったけどビジョンを見て自分が(映像に)抜かれていたので、そこで確信した感じです。自分が特別を勝ったという衝撃が大きくて、感情が追いついていないです。(今後は)もちろん他の特別もそうですが、グランプリ確定したのでそこを目標に。次は(5月18日からの玉野)F1だけどレースを走りながら調子を維持できたら良いなと思っています」。
二着に入ったのは犬伏の番手から出た清水。悔しいレースとなった。「(犬伏が)あれだけ行ってくれたのに申し訳ない。頑張ってくれて強かったけど正直直線で一杯。パコりました。影が見えなくて最後の最後にやられた。去年の事を思えば変化もあったし緊張もした。GⅠの決勝で中四国の後輩と連係して勝ちきれずに期待に応えられなかったのは悔しいです」。
三着は切り替えて突っ込んだ佐藤。存在感を見せ付けるレースだった。「清水が強かったし、犬伏もカカってた。それに新山君も勝ちに行くレースをしたからね。脇本君を意識したうえで。想定通りの展開にはなったんですけど、弱かったですね。あのコースなら脚があったら優勝まであった。最後は脚力の問題。ぎりぎりの状態で余裕無く戦っている感じ。101%の力で戦っているので。もう時間もそんなに残されていないし、残された時間を集中していくしか。でも力を出し切れなかった悔しさじゃなく、出し切った上での悔しさなので。次のモチベーションにはなりますね」。