CSテレビのザ・シネで観た。これで2度目であるが、感慨を新たにした。 『レッド・スネイク』(英語: Sisters in Arms、フランス語: Sœurs d'armes)は、カロリーヌ・フレストが脚本・監督を務めた、歴史的な出来事に基づいたフランスの戦争ドラマ映画。この映画は2019年10月に公開された。
あらすじ
ケンザとヤエルは、クルド軍と一緒に戦うためにシリアに行く2人の若いフランス人女性である。そこで彼らは、ヤズィーディーの生存者であるザラに出会う。
異なる文化で生まれたが、深く団結した女性戦士たちは、過去の傷を癒し、現在の強さ、特に敵に刺激を与える恐れを見い出す。 3人の若い女性は次第に仲を深め、真の戦友となっていく。
- ザラ - ディラン・グウィン
- 司令官 - アミラ・カサール
- ケンザ - カメリア・ジョルダナ
- ヤエル - エスター・ガレル
- マザー・サン - マヤ・サンサ
- スナイプ - ナンナ・ブロンデル
- 有志連合のエージェント - パスカル・グレゴリー
- クルダ夫人 - ヌーシュ・スカウゲン
- アル・ブリターニ - マーク・ライダー
- 司令官 - コルクマズ・アルスラン
私は戦う――彼女たちと共に IS が突然、イラク西部の少数派ヤジディ教徒の村を襲った。
ザラは父親を殺され、弟と生き別れ、自身は性奴隷として IS のメンバーに売られてしまう。
クルド人を支援している連合軍に様々な国の女性だけで構成される特殊部隊「蛇の旅団」があった。
IS は古い言い伝えから女性に殺されると天国に行けないと信じているので、女性だけの部隊は恐れられていたのだ。
IS のメンバーの元から逃げ出し、「蛇の旅団」に救われたザラは武器を取ることを選び、部隊に加わり兵士になるための厳しい訓練を受ける。訓練を終え、コードネームを「レッド・スネイク」としたザラは、“姉妹たち”と共に前線へと赴く。
果た してザラは無事に弟を救うことができるのか!?
【賛否両論チェック】
賛:“戦時下での女性の苦悩”を正面から描いているので、その不条理さや、それでも戦い続ける彼女達の逞しさなど、思わず考えさせられる部分が多い。
否:アクションシーンはさほどないものの、暴力シーンや殺害シーン等、目を覆いたくなるような描写が多い。
過激派組織に捕まり、性奴隷として売られてしまったヒロインを助けた、女性だけの特殊部隊。
やがてそこへと加わった彼女が、復讐へと身を投じていく姿が、何ともいえない重苦しい切なさと共に描かれていくのが印象的です。
また、アクションシーンはそれほど多くないものの、女性に暴力をふるうシーンや、非情な殺害シーン等、思わず目を覆いたくなるような描写も多数あります。
決して軽い気持ちで観られる内容ではありませんが、「戦火の中での女性の苦悩」という重いテーマを描いた作品です。目を背けてはいけない戦争の現実を、是非ご覧になってみて下さい。
ヤジディ教の村に住む19歳のザラ。ISに捕らえられた先で別れた弟を探し出す為、女性のみで編成された特殊部隊「蛇の旅団」に加入し闘う物語。
父親は殺され、家族はバラバラに捕らわれる。自身はゲス野郎に買われ、性暴行を繰り返され…悲しすぎる。
序盤は、まだ出会わないザラと特殊部隊のシーンを交互に見せる展開。絶望の中にいるザラと、なんなら爽やかにすら見える女性特殊部隊の訓練シーンの対比が印象的。
中盤以降、部隊へ加入してからの展開は、強い女性部隊の活躍がアツい。
どうやらISでは女性に殺害されると天国に行けない(⁉)みたいな考えがあるらしく、蛇の旅団は恐れられている存在だそう。
「男が殺してくれるなら」との懇願。彼らからすれば、死ぬに決まった状況でも、相手が男性なら・・・というのが救いになるのだろうか。狂信的な思想はやはり恐ろしい。