映画 殺人の疑惑

2023年10月16日 22時56分35秒 | 社会・文化・政治・経済
 
10月15日、午前6時からCSテレビのザ・シネマで観た。
殺人の疑惑||洋画専門チャンネル ザ・シネマ
殺人の疑惑||洋画専門チャンネル ザ・シネマ
殺人の疑惑||洋画専門チャンネル ザ・シネマ

公訴時効成立前に、自分の父親が重大犯罪の犯人ではないかという疑惑を抱いた女性が、真実を追い求める姿を描いたサスペンス。クク・ドンソク監督が、韓国三大未解決事件の1つ“イ・ヒョンホ君誘拐殺人事件”にインスパイアされて作り上げた。出演は「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジン、「箪笥 たんす」のキム・ガプス。

「殺人の疑惑」のストーリー

15年前、韓国全土に衝撃を与えた“ハン・チェジン君誘拐殺人事件”。
公訴時効を目前に控えて、一般に公開された犯人の肉声を耳にしたダウン(ソン・イェジン)は、そこに馴染み深い父親スンマン(キム・ガプス)の存在を感じてしまう。
そんなはずはないと思いながらも、心にわき上がった疑惑を拭いきれず、父親の過去を調べ始めるダウン。
知れば知るほど自分の知らない事実が明らかになり、父親への疑いはさらに深まってゆく。
男手ひとつで懸命に育ててくれた最愛の父親に向けられた疑 その先には思いもよらない残酷な結末が待ち受けてい
スタッフ
監督 クク・ドンソク
脚本 クク・ドンソク
製作 パク・チョンピョ
イ・ジフン
クォン・テホ
撮影 イ・ジョンイン
美術 キム・ユジョン
音楽 パク・キホン
照明 カン・テヒ
チョン・ヨンミン
武術 ホン・ウィジョン
キャスト 役名
出演 ソン・イェジン チョン・ダウン
キム・ガプス チョン・スンマン
カン・シニル ハン・サンス
イム・ヒョンジュン シム・ジュニョン
イ・ギュハン キム・ジェギョン
キム・グァンギュ チャン・ソクチュン刑事
ハ・ギョンミン ソン・グァンミン刑事
チェ・ウンソク キム刑事
キム・ホスン ミン刑事
ユ・テソン 同僚刑事

「殺人の疑惑」のスペック

基本情報
ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 韓国
製作年 2013
公開年月日 2014年11月8日
上映時間 95分
配給 CJ Entertainment Japan
レイティング 不明
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 5.1ch
コピーライト (C)2013 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
韓国映画「殺人の疑惑」原題:공범 | 自由人の戯言
韓国映画「殺人の疑惑」原題:공범 | 自由人の戯言
韓国映画「殺人の疑惑」原題:공범 | 自由人の戯言
 
ameblo.jp
殺人の疑惑 - YouTube
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実話『殺人の疑惑』ソン・イェジン(韓国映画)サスペンス ...
実話『殺人の疑惑』ソン・イェジン(韓国映画)サスペンス ...
実話『殺人の疑惑』ソン・イェジン(韓国映画)サスペンス ...
 
韓国映画】殺人の疑惑 | *もりきんの毎日*
韓国映画】殺人の疑惑 | *もりきんの毎日*
 

映画 1987、ある闘いの真実』

2023年10月16日 22時43分19秒 | 社会・文化・政治・経済

1987、ある闘いの真実』(いちきゅうはちなな、あるたたかいのしんじつ、原題:1987)は、2017年公開の韓国映画1987年1月14日学生運動朴鍾哲拷問致死事件から6月民主抗争に至る大韓民国(韓国)の民主化闘争を描く[5]

韓国では2017年12月27日に公開され、1か月余りで観客動員数700万人を超えた[6]2018年8月29日時点で、上映スクリーン数1299、観客動員数723万1830人、興行収入5237万9028アメリカ合衆国ドルに達した[2]

 
あらすじ

1987年1月、チョン・ドファン大統領による軍事政権下にあった韓国の警察署内で、ソウル大学生パク・ジョンチョルが死亡する。警察所長パク・チョウォンは直ちに火葬するよう命じるが、死因に疑問を持ったソウル地検のチェ・ファンは遺体の解剖を命じた。警察は拷問の疑惑を否定するが、司法解剖の結果は「拷問による窒息死」とされ、チェ検事はその資料を秘かに新聞社に提供し事実が明るみになる。パク所長ら当局は世間の批判をかわそうと、拷問の実行者以外の2名の刑事を逮捕し、刑を軽くする約束で収監した。

収監された刑務所には、民主化運動家のイ・ブヨンが収監されていて、内通者の看守ハン・ビョンヨンと協力しながら、刑務所内の情報を民主化活動家キム・ジョンナムに秘密裡に流していた。そして、ビョンヨンの姪のヨニはその橋渡しを手伝っていた。ある日ヨニは、学生デモと機動隊のせめぎ合いに巻き込まれてしまうが、大学生活動家のイ・ハニョルに助けられ彼に淡い恋心を抱く。その頃、獄中のイ・ブヨンは拷問事件の重要情報を入手し、ビョンヨンを通じてジョンナムに渡そうとするが、ビョンヨンはジョンナムに接触する前に逮捕され過酷な拷問を受けてしまう。

しかし、姪のヨニは叔父が所持するその情報を家で見つけ、ハニョルの助けを得て教会に潜伏していたジョンナムに渡し、更に民主化運動の大物であるキム・スンワン神父に託される。情報を入手したスンワン神父はミサの場で、拷問致死事件関係者の名前と、隠蔽工作など事件の真相を明らかにし、それら全てが報道されてパク所長ら関係者全員が逮捕された。

この事件解明を機に民主化運動は更に加熱するが、その矢先、デモに参加していたハニョルが機動隊の催涙弾を受けて重体に陥る。それを新聞で知ったヨニは思わず街に飛び出し、民主化運動の市民の輪に自ら加わり、バスの上から拳を振り上げるのだった。

キャスト

朴処源(パク・チョウォン) 所長
演 - キム・ユンソク
内務部治安本部対共捜査所長。脱北者
崔桓朝鮮語版(チェ・ファン)検事
演 - ハ・ジョンウ
ソウル地検公安部長。
ハン・ビョンヨン
演 - ユ・ヘジン
刑務所看守
ヨニ
演 - キム・テリ、日本語吹替 - 
延世大学新入生。ハン・ビョンヨンの姪。
李韓烈(イ・ハニョル)
演 - カン・ドンウォン、日本語吹替 
延世大学生。
朴鍾哲(パク・ジョンチョル)
演 - ヨ・ジング、日本語吹替 
ソウル大学生。警察による拷問で死亡。
キム・ジョンナム(김정남)
演 - ソル・ギョング、日本語吹替 
民主化運動家。民主化運動で指名手配され、逃亡中。
趙漢慶(チョ・ハンギョン)
演 - パク・ヒスン朝鮮語版
対共捜査所班長。
尹相参(ユン・サンサム)
演 - イ・ヒジュン
東亜日報社会部記者。
李富栄朝鮮語版(イ・ブヨン)
演 - キム・ウィソン
東亜日報記者。5・3仁川事態で逮捕され、収監中。
金勝勲朝鮮語版
演 - チョン・インギ朝鮮語版
神父、民主化運動家、カトリック正義具現全国司祭団代表。
姜玟昌(カン・ミンチャン)
演 - ウ・ヒョン朝鮮語版
内務部治安本部長。
張世東(チャン・セドン)
演 - ムン・ソングン
国家安全企画部長。当時の韓国大統領・全斗煥の最側近で、数々の政治工作に関与した。

※上記の登場人物のうち、ハン・ビョンヨンは実在の複数の人物を組み合わせたキャラクター、ヨニは架空の人物、その他は実在の人物である。

スタッフ

  • 監督:チャン・ジュナン
  • 脚本:キム・ギョンチャン
  • 脚色:キム・ギョンチャン、イ・ウジョン、チャン・ジュナン
  • 制作:イ・ウジョン
  • プロデューサー:チャン・ヨンファン
  • 助監督:キム・スンハン、キム・ミンソン
  • 撮影:キム・ウヒョン(C.G.K)
  • 照明:キム・スンギュ
  • 同時録音:チョン・グァンホ
  • 美術:ハン・アルム
  • 衣装:チェ・ギョンファ、イ・ウニ
  • メイク:ファン・ヒョング、キム・チョンジャ
  • 武術:パク・ヨンシク、チョン・ソンホ
  • 特殊効果:パク・ヨソプ
  • 特殊メイク:クァク・テヨン、ファン・ヒョギュン
  • 編集:ヤン・ジンモ
  • 音楽:キム・テソン
  • サウンド:キム・ソクウォン
  • 視覚効果:ホン・ジョンホ
  • デジタル色補正:カン・サンウ
  • 製作会社:友情フィルム、映画社ヨンドゥ
  • 提供・配給:CJエンタテインメント
  • 字幕翻訳:小寺由香
  • 吹替翻訳:田辺佳子
  • 吹替演出:市来満

受賞

2017年度

  • 第39回青龍映画賞:最優秀作品賞
  • 第39回青龍映画賞:主演男優賞(キム・ユンソク
  • 第39回青龍映画賞:撮影照明賞(キム・ウヒョン、キム・スンギュ)
  • 第54回百想芸術大賞:映画部門 大賞
  • 第54回百想芸術大賞:シナリオ賞(キム・ギョンチャン
  • 第54回百想芸術大賞:映画部門 男性最優秀演技賞(キム・ユンソク)
  • 第54回百想芸術大賞:映画部門 男性助演賞(パク・ヒスン
  • 第55回大鐘賞:企画賞(イ・ウジョン)
  • 第55回大鐘賞:監督賞(チャン・ジュナン
  • 第27回釜日映画賞:撮影賞(キム・ウヒョン)
  • 第38回韓国映画評論家協会賞:最優秀作品賞
  • 第38回韓国映画評論家協会賞:ヨンピョン11選
  • 第38回黄金映画賞:最優秀作品賞
  • 第38回黄金撮影賞:監督賞(チャン・ジュナン)
  • 第38回黄金撮影賞:最優秀主演男優賞(キム・ユンソク)
  • 第18回ディレクターズ・カット・アワード:今年の監督賞(チャン・ジュナン)
  • 第18回ディレクターズ・カット・アワード:今年の脚本賞(キム・ギョンチャン)
  • 第18回ディレクターズ・カット・アワード:今年の特別言及
  • 第9回今年の映画賞:作品賞
  • 第9回今年の映画賞:監督賞(チャン・ジュナン)
  • 第5回韓国映画制作者協会賞:最優秀作品賞
  • 題5回韓国映画制作者協会賞:脚本賞(キム・ギョンチャン)
  • 第20回ウーディネ極東映画祭:観客賞(チャン・ジュナン)
  • 第20回ウーディネ極東映画祭:ブラックドラゴン観客賞(チャン・ジュナン)
  • 第17回ニューヨーク・アジア映画祭:アジアスター賞(キム・ユンソク)
  • 第13回パリ韓国映画祭:長編映画部門 作品賞

3.5韓国は民主主義を勝ち得たのかな

2021年1月17日
 
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映画の内容よりも、キムユンソクが所長をやっていたことを、見終わってから紹介文で知りました!すごいわ、演技って。ワンドゥギの先生だなんて、ちっとも気づきませんでした。

最も近い隣国なのに、最も遠いとはよくいったもので、おとなりさんでこんなことが起きていたなんて、少しも知りませんでした。そもそもつい最近まで、ソウルまで東京からほんの二時間くらいで行けることすら知らなかったし、歴史なんて言わずもがな。中国は大国の隣国として、歴史も古代から現代までしっかり習うのに、韓国って南北朝鮮に別れてることくらいしか頭にさなかったな。
それで、このようにして勝ち得た大統領直接選挙制や、一応の民主主義だけど、最近の報道で知る限り、歴史歪曲は度を越しているし、かつて大統領であった人は、誰一人としてまともな最期を迎えていない、この国を、こうした運動を支えた人々は、どう感じているのかな。
<


映画 太陽がいっぱい

2023年10月16日 10時41分56秒 | その気になる言葉



10月14日午前3時45分からCSテレビのザ・シネマで観た。
これで、3度目かもしれないが、感動を新たにした。
太陽がいっぱい監督脚本原作製作出演者音楽撮影編集製作会社配給公開上映時間製作国言語配給収入
Plein Soleil

ルネ・クレマン
ポール・ジェゴフ
ルネ・クレマン
パトリシア・ハイスミス
ロベール・アキム
レイモン・アキム
アラン・ドロン
マリー・ラフォレ
モーリス・ロネ
ニーノ・ロータ
アンリ・ドカエ
フランソワーズ・ジャヴェ
ロベール・エ・レイモン・アキム
パリタリア 他
 ティタヌス
 新外映配給
 1960年3月10日
 1960年6月11日
118分
 フランス
 イタリア
フランス語
イタリア語
英語
1億2441万円[1] 
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『太陽がいっぱい』(たいようがいっぱい、原題:Plein Soleil)は、1960年のフランス・イタリアの犯罪映画。パトリシア・ハイスミスの小説『太陽がいっぱい』(旧名『リプリー』)を原作とした、ピカレスク・サスペンス作品[2]。
ルネ・クレマン監督の代表作の一つ。音楽はニーノ・ロータで主題曲は有名になった。主な出演者はアラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ[3]。この作品はアラン・ドロンがフランスだけでなく、世界的なスターになるきっかけとなった作品である[注 1]。

解説[編集]

ルネ・クレマン監督は『鉄路の斗い』(1945年)で第1回カンヌ国際映画祭・国際審査員賞および監督賞を受賞し、その後『海の牙』(1946年)、『禁じられた遊び』(1952年)、『居酒屋』(1956年)など、社会性の強い作品を撮り続けてきた。
1959年2月、ミシェル・ボワロン監督・アラン・ドロン主演の『お嬢さん、お手やわらかに!』が公開。クレマンは同作品を見て、ドロンに主役のオファーを出したという[4]。
同年8月3日から10月22日にかけて、イタリアのナポリ県、イスキア島、プローチダ島、ローマなどで撮影が行われた[5]。
撮影が行われていた頃、日本では情報は伝わっており、同年9月22日発売の『ヒッチコック・マガジン』11月号に掲載された秦早穂子、双葉十三郎、中原弓彦らによる鼎談において「パトリシア・ハイスミスの『太陽のただ中』」という言葉ですでに語られていた[6]。新外映で買付を担当していた秦は同年秋にフランスへ戻った。そして音楽もセリフも入っていない10分ほどのラッシュを見て「断然買いたい」と思ったという。しかし会社の役員の反対を受け、別の配給会社が先に買い付けを決定した。結局、新外映が配給することになると、秦は「太陽のただ中」などという文学的なタイトルはやめようと主張し、「太陽がいっぱい」となった[7][8]。
1960年3月10日、フランスで公開された。同年6月11日、日本で公開された。
1999年にマット・デイモン主演で、映画『リプリー』が公開された。これは本作の再映画化だが、原作により忠実に映画化されている。しかし後半の展開が微妙に違っている[9]。

あらすじ[編集]

アラン・ドロン、マリー・ラフォレエルノ・クリサ、アラン・ドロン
ローマの街角のオープンカフェで話をする青年が二人。アメリカから来た大富豪の息子フィリップと貧しく孤独な青年トム・リプリー(フランス語・イタリア語風の発音は「リプレー」)[注 2]。
フィリップには婚約者のパリ娘マルジュがおり、イタリアではナポリに近い漁村モンジベッロにマルジュと過ごすための愛の巣を所有している。その近くのマリーナには立派なセーリング・クルーザー(船内泊もできるセーリング・ヨット)も所有し、それに「マルジュ(号)」[注 3]と名づけてもいる。マルジュは画家フラ・アンジェリコについての記事を執筆中である。フィリップはマルジュの傍にいるためにイタリアで遊んで過ごしている、というわけであった。そして自由奔放なフィリップは、今回はマルジュをほったらかしにして、トムと二人きりで飛行艇に乗りローマに遊びに来たのだった。たとえばフィリップとトムは、街頭で視覚障害者と出くわすと「その白い杖(視覚障害者用の杖)を俺に売れ。帰りのタクシー代があれば杖はいらないだろう。」などと傲慢なことを言って、2万リラも払ってそれを買い取ってしまったり、たまたま出会った歩行者の中年女性を盲人のふりをして誘惑し一緒に馬車でローマの街を乗りまわしてその途中でその女性にキスしまくったり、と自由奔放な行動をして楽しむ。
フィリップはトムを見下している。父親からフィリップをアメリカに連れ戻すよう依頼を受け、連れ戻せば報酬として5000ドルもらえる約束でアメリカから来たトムではあったが、フィリップのほうはイタリアで自由奔放な暮らしを続けようとするばかりで、全く帰国する気はなく謝礼金を受け取ることが出来ないトムは手持ちの金がなくなってしまい、フィリップの金のおこぼれをあてにして彼と行動を共にせざるを得なくなる。フィリップに言われれば買い物や調理やハガキの代筆をするなど、まるで都合の良い「使い走り」のように扱われるようになってしまっており、「資産を持つ者と持たざる者」の境遇のあまりの相違を見せつけられるばかりで、実は内心嫉妬心や怒りにさいなまれている。
ローマで遊んだフィリップとトムは、マルジュに会いにモンジベッロの家に戻った。マルジュは以前から、フィリップが自分を大切にしていない、馬鹿にしている、と感じ、苛立ちを感じるようになっていた。放置され電話すらしてもらえなかったマルジュは、突然戻った二人をふくれ顔で迎えるが、フィリップときたら「ローマに行って 一杯飲んできただけだ! 何が不満だ!」などと傲慢なことを言い、強引にソファに抑え込むようにしてマルジュを抱きしめ、口づけすることでマルジュの言葉を封じこめ、さらに(トムの目の前で)マルジュの身体への愛撫まで始めて、自分の行動や態度については一切謝りもせずうやむやにするばかり。トム自身だけでなく婚約者マルジュに対してまで表す傍若無人な態度に、トムの怒りと嫉妬は増すばかりだった。フィリップとマルジュが男女の情を交わしている間、自分の居場所が無いように感じたトムは、隣室のウォークイン・クローゼットに入り込み、戯れにフィリップの(金持ちらしい、いかにも高価そうな)衣類を身につけ、もうすっかり耳が覚えてしまったフィリップの口調の真似をしてみる。
フィリップはマルジュと二人きりになるために、トムに操舵(=針路、進行方向を保つなどの目的で舵を操作すること)を促し甲板上に行かせ、船室内でマルジュと二人きりになると、「トムをヨットから追い出して下船させれば、僕らは以前のように二人きりになれる。」とマルジュにささやく(だがそれをトムは船室から甲板へと開く天窓の隙間から聞いてしまう)。フィリップは、トムをヨット備え付けの上陸用の小ボートに強引に乗せ、それをロープでヨットのはるか後方にひかせることでトムを隔離しようとするが、あいにくとフィリップが船室内に戻った直後にそのロープは切れてしまい、トムは海上に漂うボートに取り残され、フィリップとマルジュがそれに気付かず情事に没頭する長い時間、炎天下の海上で(飲み水も全く無く)日干し状態にされるという屈辱を味わう。情事の後、船室から甲板上に出たフィリップは、ロープが切れてしまっておりトムを乗せたボートはどこにも見えなくなっていることに気付き、あわてて舵を切り、来た航程を引き返すが、かなりの時間をかけて戻りやっとボートとその中に横たわるトムを見つけた時には、トムは太陽に焼かれ息も絶え絶えになっていた。マルジュは一応トムのことを親切に介抱するが、トムに「悪くとってほしくないけれど、タオルミナについたら一人で帰国して欲しいの。分かるでしょ?」とも言う。(トムは、もしそんな展開になったら、当初期待していた報酬の5000ドルを得ることも、空想するようになったフィリップの財産を奪う計画も不可能になり、無一文のまま放りだされる状況になる、と予見する)。その後もタオルミナに向かうヨットで、フィリップがマルジュを愛撫しつつ甘美な時間をすごしつづける一方で、トムのほうは「のけもの」扱いにされ、陽にさらされる甲板上に独りで置かれる。
フィリップはトムの持ち物の中に、フィリップの銀行口座の入出金が分かる明細書が隠してあることに気付く。実はトムが自分の財産を狙っているのだと気付き、このままでは財産目的で自分は殺されると推理した。フィリップは自分の推理・直観を確かめるために、あえて普通の会話のように「ボートで死にそうになった時、僕に殺意を抱いただろ?」と訊く。するとトムは「僕はもっと以前から殺意を抱いているよ」とサラリと答える。そして二人はまるで他人事のように会話を続ける。「だから僕の口座明細を持っているのか? 僕を殺し、金持ちになるつもりか?」とフィリップ。「その通りさ。へぇ、お見通しなんだね。」とトム。「実現は難しいぞ。露見して逮捕されるぞ。」とフィリップ。「大丈夫。僕は想像力が豊かだからね」とトム。
トムはタオルミナで無一文で放り出されるという窮地に陥ることを避ける為フィリップとマルジュの間を裂くという手を思いつき、ローマの中年女性のイヤリングをフィリップの服のポケットに入れる細工を前の晩にしていた。トムの策略にはまり、イヤリングに気付いたマルジュはフィリップが特定の女性と交際しはじめていると思いこみ、苛立ち、ささいなきっかけでフィリップと言い争い状態になり、フィリップはマルジュが執筆中の大切な原稿を海へと放り捨ててしまい二人は決裂した。マルジュは下船を決意して最寄りの漁港でヨットを降りてしまう。
フィリップとトムはヨットでモンジベッロへの帰路につく。だが、マルジュが下船し周りには目撃者が全くいない海という場所で二人きりとなりフィリップ殺害計画が実行段階に入る。
マルジュの下船により中断した二人のきわどい会話が再開する。フィリップ「二人きりになれたから、落ち着いたな。さっきの話の続きができるな。さて、君は僕を殺すのだとして...その次に 一体どうするんだ?」。トム「君を埋めて、偽サインで金を受け取る。」フィリップ「サインはマネできても手紙の偽造はできないぞ」。トム「(筆跡については)君のタイプライターが(このヨットの中に)あるし[注 4]、文体のほうはマネるのは簡単さ」。それを聞いて焦るフィリップ。
フィリップは殺害計画を思いとどまらせるために、トムにいくらか金を渡すことで彼を追いつめている無銭状態から抜け出させる手を思いつく。そのため賭けポーカーをすることをトムに持ちかけ甲板上のテーブルでそれを始める。やがて、トムが持っている懐中時計が正午(真昼間)をベルの音で告げた[注 5]。フィリップは2500ドル賭け、八百長でわざと負けトムが2500ドル勝ったことにしようとする。だが、トムはその八百長を見抜き、2500ドルなんて「はしたがね」だ、5000ドルでも少ない、あくまで全財産いただく、(だからフィリップの八百長を受け入れるような安易な取引はしない)このゲームは君の勝ちだと言いフィリップが渡そうとする2500ドルを自分から返上する宣言をする。フィリップが八百長する際わざと落としたカードを拾おうとした時、トムは隠し持っていたナイフでフィリップの心臓をグサリと刺す。「マルジュ!」とうめいて絶命し倒れるフィリップ。トムはすかさずフィリップの死体を帆布で覆い隠す。そして周囲を見回すと人影は全く見えない。トムは死体を重石がわりの碇と一緒に帆布でくるみロープで結わえて海に捨てた。
港に戻った後トムはあらかじめの計画どおり、フィリップになりすまして彼の財産を手に入れるための手を着々と打ち始める。フィリップのパスポートの偽造には、公印の凹凸を粘土で型どりすることでニセの公印を作り、それを自らの写真に押すことで見事に差し替える。フィリップのサインをそっくり真似るため、スライド映写機を手に入れ彼のパスポートの筆跡を拡大して壁に貼った紙に映写し、筆跡の映像を何度も繰り返しなぞって練習し、見事にフィリップと完全に同一のサインをできるようになる。さらに彼の声色も真似てフィリップになりすまし、電話越しで婚約者のマルジュすら騙すことにすら成功する。マルジュがフィリップに会いたがれば、フィリップのタイプライターでつれない文面の手紙を作成しマルジュに手渡し、フィリップに女ができたから会いたがらなくなったのだ、と思わせることにも成功する。トムはこの種の才気と才能に溢れているのだ。
トムは船の仲介業者のところに行き、フィリップになりすましてヨットの売却手続きを進める。ところがフィリップの友人で金持ちで遊び人のフレディが、やはり船を所有していて、同一の仲介業者と取引があり、そこでニセのフィリップ(=トム)の最新の滞在先住所を聞き出し、フィリップに会うつもりでトムが潜伏している住居へ突然現れる。トムはとっさに機転をきかせフィリップは昼食に行った、僕は挨拶に寄ったところだ、と言って誤魔化すが、お手伝いの女性がトムの顔を見て「フィリップ」と呼んだことで、トムがフィリップになりすましていることがフレディに露見、追求するために部屋に戻ってきたフレディを、追いつめられたトムは置物で撲殺する。フィリップ殺害の場合と異なり、このフレディ殺害は事前の計画も何もない。トムは殺人を一件犯した結果、さらにもう一件の別の殺人まで犯すことになってしまったのだ。夜になってからフレディを泥酔した酔っ払いであるかのように装い、苦労して抱きかかえてフレディの車へ運び、その死体を捨てにゆく。発覚しやすい場所を選び死体を捨てる際に「君を殺したのはフィリップさ、僕じゃない」と、まるで自分に言い聞かせるようにつぶやく。このフレディ殺しで警察が動き、トムが滞在中の部屋にも警察が迫るが、きわどいところで機転をきかせ屋根伝いに逃走に成功する。
フィリップが行方不明となり警察はフィリップと行動を共にしていたトムの身辺調査を始めた。トムはフィリップがフレディを殺しどこかに潜伏しているかのように見せるための手を打つ。様々な嘘や小細工を用いて、刑事にそう信じさせる。警察の手先の女に尾行された時も敢えて偽情報を聞かせ、フィリップがまだ生きていてモンジベッロに戻ったと信じさせる。またかねてからの計画通り、偽造パスポートと偽造サインで銀行で1000万リラの預金(実際にはその半額くらいしか預金はなかった)を引き出すことにも成功する。
一方トムは着実にマルジュの心を自分に向けさせる手を打つ。マルジュを自分に取り込んでおいてからトムはフィリップの母宛に「母さん僕は死を選びます。すべての財産を愛するマルジュに贈ります。あなたの息子フィリップより。」という手紙(遺言状)を偽造しポストに投函した。引き出しておいた現金は(結局マルジュに渡り、さらには自分のものとなるように)モンジベッロの部屋に残した。フィリップの遺書とフィリップの口座から引き出された遺産が見つかったことで、それまでトムになにか裏があると疑い周囲をかぎまわっていた刑事も、ついにフィリップこそがフレディ殺害の真犯人で、姿を隠したかあるいは自殺した、と認識を改め、トムを重要な容疑者だとは見なさなくなりローマから離れることも許可した。
マルジュはフィリップが死んだと思い心を閉ざし、モンジベッロの部屋の鍵をかけ、引きこもってもうかれこれ2週間誰とも会わずにいた。トムはそれでも巧みに隙を見つけて部屋にもぐりこみマルジュの心を操りはじめ、フィリップは君を愛していなかったと言い、自分もアメリカへ帰るとほのめかし寂しさにつけこみ巧みに口説く。トムと寝たマルジュは心を許した。
マルジュはトムと日々を重ねるうちに次第に前向きになった。遺言状で贈られたフィリップのヨットも売却することにした。ヨットの仲介業者によってマルジュからヨットの次のオーナーへの引き渡しがおこなわれる日、トムとマルジュはイスキアのビーチで泳ぐ。フィリップの父親と仲介業者も到着して、マルジュはヨットの引き渡しにともなう簡単な検査に立ち会うためにマリーナに向かう。トムは引き渡しの立ち会いはマルジュにまかせビーチに残り、ビーチチェアに手足を伸ばして寝そべり太陽の光を浴び自分のまばゆい未来に酔っているような表情でまどろむ。トムの様子に売店のウエイトレスが気を使い近寄り、「気分はどう?」と語りかけると「気分はいいよ。太陽が照りつけてるからこんな感じなのさ。人生で最高の気分さ。最高の飲み物を持ってきてくれ。最高のを。」と語り、自分が成し遂げた完全犯罪に酔いしれる。
トムが人生最高の気分を味わっている最中、マリーナではヨットを簡易検査するために一旦陸に引き揚げる作業が進み、船体が船台とともに陸上に上がると、それに続いて船尾のスクリューに絡みついた一本のロープに引っ張られるようにして海中から、黒なった帆布の塊が現れ隙間から腐敗した人の手が飛び出していることに気づく。死体に気付いたマルジュの悲痛な叫び声がマリーナに響きわたった。トムはそんなことは露知らず、ビーチで美酒に酔いしれている。やがて厳しい表情をした刑事たちが売店にやってきて、ウェイトレスにトムを呼ぶように言う。「シニョール・リプレー。テレーフォノ!(リプレーさん、お電話ですよ!)」。それを聞いたトムは笑顔で売店へと歩いていった。後には、陽光溢れる浜と青い海が広がるのみだった。

キャスト[編集]

役名俳優日本語吹替TBS版フジテレビ版日本テレビ版テレビ朝日版テレビ東京版スター・チャンネル版
トム・リプリーアラン・ドロン石立鉄男野沢那智松橋登野沢那智中村悠一
フィリップ・グリンリーフモーリス・ロネ堀勝之祐中尾彬有川博池田秀一鈴村健一
マルジュ・デュヴァルマリー・ラフォレ斉藤昭子上田みゆき二宮さよ子榊原良子岡寛恵遠藤綾
リコルディエルノ・クリサ村越伊知郎西山連木村元中田浩二堀内賢雄てらそままさき
オブライエンフランク・ラティモア
村越伊知郎宮田光平林尚三稲葉実咲野俊介
フレディ・マイルズビル・カーンズ加茂喜久村瀬正彦東野英心飯塚昭三谷口節三宅健太
ジャンナ夫人アヴェ・ニンキ麻生美代子遠藤晴槇美阿里市川千恵子竹口安芸子磯辺万沙子
ボルディーニネリオ・ベルナルディ
加藤正之吉沢久嘉阪脩大塚周夫玉野井直樹
ウエイトレスリリー・ロマネリ麻生美代子
中村たつ巴菁子竹口安芸子久行敬子
ボリスニコラス・ペトロフ嶋俊介仲木隆司岸野一彦幹本雄之奥田啓人関雄
ポポヴァ夫人エルヴィーレ・ポペスコ川路夏子寺島信子楠田薫高村章子翠準子久保田民絵
イングリッドジャクリーン・ドカエ[注 6]

高橋ひろ子上山則子勝田晶子佐伯美由紀
警部補リオネッロ・ザンキ[注 6]


池田勝広瀬正志間宮康弘
フレディの連れの女性ロミー・シュナイダー[注 6]
恵比寿まさ子信沢三恵子上山則子植竹香菜北西純子
ウェイタールネ・クレマン[注 6]
上田敏也
村松康雄藤本譲田原正治
その他N/A
島木綿子
清川元夢
北川国彦
仲木隆司
石森達幸
巴菁子
原浩
半田昌子
中島喜美栄
若本紀昭
阪脩
田口昂
清水秀生
鈴置洋孝
伊藤克
上田敏也
杉元直樹
千田光男
宗矢樹頼
中博史
あべそういち
各務立基
長谷川敦央
  • TBS版 - 初放映1969年4月4日『金曜ロードショー[注 7]』※正味約101分
    • ポニー発売の「名作洋画劇場」と記されたVHSに収録。
  • フジテレビ版 - 初放映1972年10月6日『ゴールデン洋画劇場』※正味約93分
    • スペシャル・エディションDVD、4Kリストア版DVD・BDに収録。
  • 日本テレビ版 - 初放映1977年1月12日『水曜ロードショー』※正味約94分
  • テレビ朝日版 - 初放映1984年9月2日『日曜洋画劇場』※正味約97分
    • 4Kリストア版DVD・BDに収録。
  • テレビ東京版 - 初放映2008年7月20日『夏の名作シネマスペシャル』※正味約94分
  • スター・チャンネル版 - 初放映2016年4月16日 スターチャンネル3[11] ※ノーカット放送

スタッフ[編集]

  • 監督 - ルネ・クレマン
  • 脚本 - ポール・ジェゴフ、ルネ・クレマン
  • 原作 - パトリシア・ハイスミス
  • 製作 - ロベール・アキム、レイモン・アキム
  • 撮影 - アンリ・ドカエ
  • 編集 - フランソワーズ・ジャヴェ
  • 音楽 - ニーノ・ロータ



歩みをとめるな―何が起ころうと

2023年10月16日 09時37分53秒 | その気になる言葉
▼悩みと戦うこそ同苦できることがある。
寄り添う人がいる。
共に蘇生のドラマを!

▼「さあ、出発しよう!悪戦苦闘を突き抜け!」
「でかけよう、偉大な仲間たちを求めて、そして彼らのひとりとなるために、彼らも今この道を進んでいる」
「今から後わたしは幸運を求めない、このわたし自身が幸運なのだ」
「さらに勇気を、わたしの兄弟、姉妹よ、歩みをとめるな―なにがおころうと」
詩人・ウォルト・ホイットマンの詩は民衆を鼓舞し、希望へと導く灯火となっていった。
▼ホイットマンの詩集「草の葉」
「最も非凡な機知と英知に富んだ作品だと思います」
「あなたの自由、勇敢な思想にたいして、心からの喜びを送ます」思想家・エマソンが手紙で称賛した。

▼「正義 健康 自尊は不可抗な力をもって困難を排除して将来を開拓する」
「おお、強敵を相手に苦闘し、不屈の敵に立ち向かい、何にびとの助力を借りずは、その敵と四つに組んで、おのれの性根を試してみたい」
「僕は、納得のいく結果がでるまでは、挑戦、挑戦、そしてさらに挑戦する。そのうえで、必要なら、一からやりなおすのだ」
「大事なこと、それは今、ここにある人生であり、」ここにいる人々だ。そうだ!それが今、何よりたいせつなことだ」

人間の平等をうたい、その詩を全てにささげたホイットマン。

▼「さあ、出発しよう!悪戦苦闘をを突き抜けて!決められた決勝点は取り消すことができないのだ」

▼宇宙は、森羅万象はすべてが前進しています。私たちも前進するしかありません。座していては後退です。朗らかな前進こそ勝利です。生き生きと前進する人が勝者です。その意味で毎日が主発なのです。

▼人生の決勝点は取り消すことができない。
人生は持続の生き方にこそある。
そして、当面の課題、戦いに全力でぶつかり、今を勝つことだ。
それによって、自分の苦悩を一つ一つ乗り越え、自身の境涯を開いていくことができる。
社会での活動は、自分の幸福になり、人生を勝利するためにある。
苦労した分、すべて自分の幸福につながるのである。


心理的安全性

2023年10月16日 09時31分46秒 | その気になる言葉
心理的安全性とは、組織・チームのメンバーが自分の意見や疑問を伝えることに不安や恐怖を抱かない心理状態のことで、Googleがチームの生産性を高めるうえで最も重要な要素であると発表したことで一躍有名になりました。
 
ここでの自分の意見や疑問とは、「上司やメンバーと異なる意見を述べる」「懸念を伝える」「初歩的な質問をする」「的外れかもしれない意見を言う」「自分の失敗や力不足を伝える」などのチャレンジングなコミュニケーションを指します。
 
チャレンジング=相手から不快に思われたり、無能やネガティブだと思われたりする可能性がある、という意味です。
 
「心理的安全性がある=仲が良い、自然体の自分でいられる」といった形で表現されることもありますが、心理的安全性の本質は上記のようにチャレンジングなコミュニケーションを不安なくできることです。
 
心理的安全性が高い状態になれば、チームのパフォーマンスや生産性が高まるほか、仕事をとおしたスキルアップや成長、自主性・主体性が高まりやすくなるなど個人のメリットも期待できます。
心理的安全性とは?Googleが実践する生産性の高め方と測定方法を解説

 
心理的安全性が高いとは「仲がいい組織」のこと?
心理的安全性を理解するうえでは、日本企業に多い「仲がいい“だけ”のチーム」や「優しい“だけ”のチーム」との違いを理解することが非常に大切です。
 
まず、仲がいいだけのチームの場合、“仲良し”という関係維持が目的になってしまい、率直な意見交換や厳しい指摘などのリスクある行動ができない傾向があります。また、優しいチームにおいても、ほかのメンバーとの衝突や関係が壊れることを恐れるため、相手のために本音でフィードバックをすることも控えがちになってしまいます。
 
これは心理的安全性の高いチームで起こる状態とは正反対です。心理的安全性の高いチームでは、「仲がいい」や「優しい」が壊れることへの恐れやジレンマなく、チームのビジョンや目標を達成するために、相手を信頼して率直なコミュニケーションが行なわれます。

苦難を力に成長していくのが若者

2023年10月16日 08時41分14秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼自分がまず希望の星として輝く。 友人たちは、その勝利の希望の姿をみて、同じような勝利を勝ち取りたいと前向きな気持ちとなる。 ▼利他の精神が地域に広がる。 自他共の幸福を開く対話が期待される。 ▼苦難を力に成長していくのが若者―詩人・タゴール ▼人は、幾つになっても成長できる。 変化もしていける。 ▼現代社会の病根―体内時計が狂い、生活の質が低下することだ。 睡眠時間が不規則だと、精神疾患をも起こす結果となる。 ▼複雑な社会の中に、現実の生活の中に、みずみずし知恵の波を起こしていく。 ▼およそ7、8年、ないし10年で「機勢」は変転し、「人心が一変する」勝海舟 ▼一人一人が負けない生命力を発揮して、希望の前進を。 ▼不安や閉塞感が漂う現代にあって、温かな励ましという「万の力」を、内外を問わず 広げていくことは、社会の蘇生にもつながる。 ▼世界平和の実現に何が必要か。 それは文化交流である。 ▼宗教・哲学は元来、人間の生命を開拓し、平和の文化を花咲かせるいくためのものである。 ▼宗教・哲学は、つまり、平和、文化にどれだけ貢献し、寄与できるかが、実は極めて重要な問題になってゆくのだ。 ▼結論を言えば、争いを食い止め、民衆の心を平和の方向へ昇華ゆく偉大な潮流は、文化しかないのだ。


創作 もてない男

2023年10月16日 00時05分11秒 | 創作欄

「あなたと、私は不釣り合いよ」女から宣告するように言明された前田仁は自身の身に今更ながら幻滅する。

「こんな美人と親しくなれて、俺はついてきた」と仁が歓喜したのは3か月前だった。

彼は幼児期に義父から度々激しい虐待を受けていた。

それなのに、母親は息子をほとんどかばうことはなかったのだ。

義父はプロレスのような技を小学生の仁に加える。

捻じ曲げられた足は、元には戻らなかった。

仁は後遺症を引きずっていたので、その無様な歩行がいじめの対象となる。

母親は、義父が愛人への殺人未遂逮捕されで服役してから、新たな男と同棲する。

バーを経営していた母親は、放埓であり男に対して開放的だった。

つまり、浮気性であり、相手の男にとっても好都合な女だったのだろう。

彼女との出会いは、障害施設のボランティアに来ていた佐藤恵美との縁からだった。

彼女とは、佐藤恵美の妹の博美であり、足が不自由だった。

「妹は、男性に縁が遠いので、何とかしてあげたいの」姉としての情愛だった。

私も女性に縁がなかったので、佐藤恵美の好意を有難く受け止めた。

足の不自由な同士の初デートは、秋の日光だった。

二人は北千住駅で待ち合わせをして、東武線で日光へ向かった。

酒好きの私は日本酒を売店で買う。

「あなたは、何を飲みますか?」

「私はアルコールがだめなので、コーヒーを」

もてない男の旅の始まりだった。