人間主義経済×SDGs: これから経済学を学ぶ人たちへ

2023年10月23日 21時35分48秒 | 社会・文化・政治・経済

各地で発生する大雨。山火事などの深刻化は、地球温暖化が影響している。

つまり、その原因は人間の活動に起因する。

今年の夏は、記録的な猛暑だった。

地球温暖化がなければ、起こらなかった猛暑さった。

集中豪雨による線状降水帯の発生数も、温暖化で約1・5倍に増えたとされる。

危機的な状況にもかかわらず、なぜ気候変動対策が進まないのか。

「環境保全を優先すると、経済的利益が損なわれる」という懸念も挙げられている。

 

資本主義と社会主義を止揚する「人間主義経済」をどう構想し、具現化するか──経済学と人間主義そしてSDGsをつなぐという困難な課題に挑む、創価大学経済学部のスタッフによる専門16科目についての論考を集成。

「行動経済学」「マクロ経済学」「金融論」「ファイナンス」「データサイエンス」「農業経済学」「労働経済学」「日本経済史」「西洋経済史」「環境経済論」「気候変動の経済学」「社会貢献と経済学」「国際開発協力論」「アフリカ経済論」、そして「人間主義経済」と、多様な視点から展開される「経済学へのいざない by 創大経済学部」である。

 

馬場善久(ばば・よしひさ) 創価大学経済学部卒。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)博士課程修了。博士(経済学)。創価大学経済学部講師、助教授を経て教授。創価大学教務部長、副学長、学長を経て、創価大学顧問。専門分野は計量経済学。

神立孝一(かんだち・こういち) 創価大学経済学部卒業。創価大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(経済学)。英国マンチェスター大学客員研究員、国立国文学研究資料館史料館客員教授などを経て、創価大学副学長・経済学部教授。専門は日本経済史。

高木 功(たかぎ・いさお) 創価大学経済学部卒業。創価大学大学院博士課程単位取得満期退学。タイ・チュラロンコン大学大学院留学。創価大学平和問題研究所員、アジア研究所員、シンガポール東南アジア研究センター客員研究員、米国ハーバード大学JFKスクールポスドク研究員、フィリピン・デ・ラ・サール大学ユーチェンコ・センター客員研究員を経て、創価大学経済学部長・教授。専門は、開発途上経済論、HWB研究、人間主義経済学の基礎研究。

 

 
今年、後期高齢者になったが、この年になっても 「お金」のことを口に出すのは憚れる。この本を読んで経済のことが 初めて人間にとって 人間らしく活きる糧として 大学に行って専門知識として学ぶのではなく
日常生活のなかに切っても切れないものと 分かっているのに 改めてもっと興味を持つべきである。と背中を押してくれたのが「人間主義経済×SDGs」の本でした。よりよい社会を作って行くためにはもっと早い時期に教育の現場で携わって欲しいです。
 
 
読みやすい文章で、内容がわかりやすかった。
今の時代における経済は、どのようにすることが大切か、よくわかった。
 
 
リカレント教育、学び直しに良い本だと思いましたし、これから経済学を学びたい人に打って付けの本だと感じました。

 
まっさらな状態で人間主義をどう考えるかわかりやすかったです。
 

素直に分かりやすい。また、文章が誠実丁寧。このような先生方に教えて頂く学生さんは、幸せだと思う。私は半世紀早く生まれてしまった。羨ましくも有り。
 
 

 


<絶対に達成してみせる>と意気込むことだ

2023年10月23日 11時41分49秒 | その気になる言葉

▼ただ支持されて動いていたのでは、未来の開拓はない。

「前進を阻んでいるのは何か」

「時代、社会の何か」を読み取り、積極的に、絶えず挑戦を重ねていくなかにこそ、新たな創造の道がある。

▼まず、行動だ。考え過ぎるとどうしても後ろ向きとなるものだ。

やってみて、失敗の先に成功があるものだ。

▼最も大切な心はとは、人に尽くす心だ。

▼どんな立場でんもかまわない。

自分自身に勝つことだ。

▼人に褒めれれば、慢心を起こすものだ。

そして、悪口を言われると落ち込んでしまう。

誰しも経験することだ。

大切なのは一時的な利害や評判に左右されない自身を確立することだ。

▼変化が著しい現代社会。

複雑に行き交う情報や、自身の感情の浮き沈みに流されてしまえば、進めべき道を見誤ってしまう。

▼臆病であったり、いざという時に不信を起こしてしまう。

それでは、悩みに沈むばかりとなる。

大きな目標や課題に対して<絶対に達成してみせる>と意気込むことだ。


生命を大切にする社会を実現することだ

2023年10月23日 11時20分04秒 | その気になる言葉

▼崇高な目的に生きることで大きな力が生まれる。

▼現実社会は複雑であるからこそ、確かな生命観、哲学・指針が求められる。

▼何歳になっても、新しい出会いを求め、友人をつくっていくことだ。

友が増えれば、社会・世界が広がり、未来も広がる。

▼「何時もの人」ではなく「新しい人」が居てこそ、新しい拡大運動も可能となる。

▼食は文化、食は命。

食べることをいいかげに社会は、おかしくなる。

食品のロスの削減を進め、生命を大切にする社会を実現することだ。


創作 今は亡きナオちゃん 1)

2023年10月23日 08時49分18秒 | 創作欄

「ナオちゃんはね、全裸でこの公園の芝生に倒れていたのね」

「ええ、何時のことですか?」私は驚いて聞く。

「あなたって不思議な人ね。なぜ、こんなことまで、ナオちゃんは話してしまうのかしら・・・」

「大山さんには、過去に異常な性の体験があるのでは、ないかな?そんな気がするんだ」数日まえに他社の記者で大学の先輩でもあ森勝彦が言っていた。

私はこの時、大山尚子の過去を感じ取ることになる。

元薬剤師であり、今は同僚の記者の尚子は「ナオちゃんはね・・・」と何時も言葉切り出すのだ。

25歳なに、小娘のような甘えんぼであったのだ。

尚子は、中小企業であるが社長の一人娘であるが、父親が再婚したことを契機に家を出て一人住まいとなる。

青山の老夫婦の大きな屋敷の離れで、道際の別棟一間4畳半の下宿生活となる。

隣の部屋には、京橋の銀行に勤める藤間千絵が住んでいた。

「時ちゃん、藤間さんを好きになったら、福島県の郡山の出て、純朴な人よ。ナオちゃんを好きになってはダメよ」

尚子は私の瞳を覗き見る。

「初めは、ナオちゃん、あなたのこと、いい人いだと思えなかったの。それが、あなたの誕生を日聞いて、不思議な気持ちなったの」

「なぜです?」

「あなたの誕生日は6月6日、ママが亡くなった日が6月5日よ。あなたはママの生まれかわりかもしれないの。

だからママのように、ナオちゃんはあなたに甘えていたいの。いいわね」

私は、尚子の甘えの源泉を知るのだ。

「会いたいから、ナオちゃんの部屋に来て」当然の電話だった。

私は取材先の渋谷の日本薬学会の会館から、青山へ向かった。

日曜日で、尚子の隣の部屋の住民である藤間さんも部屋に居た。

3人でビールで乾杯をした。

「時ちゃん、タバコタ買ってきてね」

実は、タバコが飲めない私が、「尚子さん、タバコを吸う姿、似合うかもしれないな」言ったのだ。

映画 「ティファニーで朝食を」で、オードリーはタバコをよく吸っていた。

この映画を私は尚子と有楽町の映画館で観たのだ。

オードリーが大好きな尚子は映画「ローマの休日」を観るてからその主人公の髪型に真似ていた。

「ナオちゃんがタバコを吸うのね。タバコは何がいいの?」

私は「ピースのタバコがいいですね」と告げる。

それは、母の綾子が吸っていた銘柄だった。

その母は、56歳で肺がんとなり亡くなっているのに・・・

私が同僚に尚子と親しくなったの経緯。

私は、資料を整理している尚子の脇に行き、「大山さんが、実によく資料を整理してくれるので仕事がはかどるよ。昨日の取材でもずいぶん助かっただ」と告げる。

こんなことを言ってくれる同僚や先輩が一人も居なかったのであろう尚子は、心を動かされたようだった。

「たまには、一緒に帰りません?」

私は生まれて初めて、女性から誘いの言葉を掛けれた。

尚子は美しい容貌をしていて、私は男としてこの人には相手にされないと多少気後れもしていた。

「そうですね」私はそんな時にも改まった態度に、自身苦笑を覚えた。

高校生の時、大学生の時に好きになった女性はいた。

時には、文学部の時では、女性をコンビとなり、研究発表をする機会があった。

私は入学の時に、高校生の時に好きになった人に容貌が似た多田茂子さんとコンビを組みたかったのだが、それが叶うことがなかった。

コンビを組んだのが野崎美奈だった。

「南君は、綺麗な人とコンビ組んで、羨ましよ」青木雄介が言うのだ。

そして、私は野崎美奈の清楚で整った容貌を改めて認識する。

灯台下暗し、だが、私にとってのマドンナは多田茂子以外居なかった。

そんな私は、迂闊にも彼氏が居たことにも気づかずに、マドンナに対して、卒業間近の時期になって3通ものラブレターを送ったのだ。

そして、赤坂のホテルでの謝恩会の日、「手紙2通は読んだわ。ありがとう。3つ目を読ん姉から、<この人は堕落している>と言っていたの。だから3通目はまなかったわ」突き反された思いに陥り、私の頭は真っ白となる。

そして、一切の「詩作」から私は卒業することとなる。

尚子は趣味で詩を書いていたが、私は、尚子の涙の跡が残るその詩を、一度も読もうとしなかった。

詩を書きながら尚子は、ハンカチ涙をしばしば拭う。

私は尚子の部屋に手枕で寝転んで天井を仰いでいたのだ。

 

 

 

 

 

 


ホモ・サピエンスの宗教史 宗教は人類になにをもたらしたのか

2023年10月23日 08時23分59秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

ホモ・サピエンスの宗教史

竹沢 尚一郎 (著)

宗教は人類になにをもたらしたのか

人間にとって宗教とはなにか。

宗教はどのように生まれ、人間とその社会にどのような影響を与えてきたのか。

宗教は人間がつくった営みだという観点に立って、人類史と宗教史を一体把握する試み。

目 次

序 章 宗教は謎だらけだ
第1章 宗教の起源――宗教はいつはじまったか
第2章 アニミズムの世界――狩猟採集民の宗教
第3章 儀礼の体系の成立――農耕民と牧畜民の宗教
第4章 多神教の確立――国家と文明の宗教
第5章 世界宗教の誕生――「枢軸の時代」
第6章 宗教改革の光と影――宗教は現代世界の成立にどう関係したか
    結 論
    あとがき
    注
    図版出典
    文献表
 
竹沢尚一郎
1951年、福井県生まれ。1976年、東京大学文学部卒業。1985年、フランス社会科学高等研究院社会人類学専攻博士課程修了。国立民族学博物館名誉教授。専攻は、宗教人類学。
著書に、『宗教とモダニティ』、『人類学的思考の歴史』(ともに、世界思想社)、『社会とは何か――システムからプロセスへ』(中公新書)、『被災後を生きる――吉里吉里・大槌・釜石奮闘記』(中央公論新社)などがある。
 
 
人間が創造した神・仏であり、当然、人間だけが神なるものを崇めている。
 
そして、宗教は人間の生き方に決定的な役割を果たしてきた。
人類史は、動物の狩りや採集の時代に始まる。
狩りには運が左右する。
また、果実、木の実、根茎の採集が不可欠であり、生活の安定と保障は大切である。
だから集団が集まり、祈りの場や祝祭を催した。
ここに宗教の起源がある。
特に大きな獲物が得られれば、その喜びを共有するための祝祭が実施された。
洞窟には動物壁画が残されている。
やがて農耕が始まると人類は定住するようになる。
人間は一人では生きていけない。
共同生活には、自己規律を促す宗教改革が繰りかえされてきた。
 

映画 拳と祈り 袴田巌の生涯

2023年10月23日 08時07分21秒 | 事件・事故

この映画は、袴田巌さんと巌さんの姉・秀子さんを永年取材されてきた笠井千晶さんの作品です。

笠井さんは、松川事件無罪確定60周年記念全国集会のシンポジストとして出演されます

。笠井さんは、この映画を松川事件が無罪確定して60周年を記念して、全国初上映を福島にされたのです。

 下記に、上映に関わる日程などの詳細をご確認下さい。

 
 
【公開日】
2023年9月29日
【上映時間】
159分
【監督・撮影・編集】
笠井千晶
【上映期間】
9/29(金)~10/5(木)予定

ウエルテル効果

2023年10月23日 07時44分33秒 | その気になる言葉

「ウェルテル効果」という言葉を知っていますか? これは著名人の自殺報道に影響されて、自ら命を絶つ人が増える現象のことです。 18世紀にドイツの文豪ゲーテが「若きウェルテルの悩み」を出版した際、作品の中で自殺した主人公を模倣した若者たちの自殺が相次いだことに由来しています。

ウェルテル効果(ウェルテルこうか、英: Werther effect, 独: Werther-Effekt)とは、マスメディアの報道に影響されて自殺が増える事象を指す。これを実証した社会学者ディヴィッド・フィリップス(David P. Phillips)により命名された[1]。特に若年層が影響を受けやすいとされる[1]。「ウェルテル」は、ゲーテ著の『若きウェルテルの悩み』(1774年)に由来する。本作の主人公、ウェルテルは最終的に自殺をするが、これに影響された若者達が、彼と同じ方法で自殺した事象を起源とする[2]。なお、これが原因となり、いくつかの国家でこの本は発禁処分となった[2]。ただし、実在の人物のみならず、小説などによるフィクションの自殺も「ウェルテル効果」を起こすか否かについては諸説分かれている[1]。
 
ちなみに『若きウェルテルの悩み』の作者は本作を執筆することで、失恋自殺の危機から脱出できた。
 
2022年の自殺者
2万1881人(前年比874人増)
男性1万4746人(807人増)13年ぶり増加
女性7135人(67人増)
小中高生は514人で、過去最多に。
 
精神科医のジェローム・モット(Jerome A. Motto)は1967年、「自殺報道の影響で自殺が増える」という仮説を確かめるため、新聞のストライキがあった期間に自殺率が減少するかどうかを調べたが、この仮説はデトロイトでしか証明されなかった上、調査手法における様々な問題点が指摘された[1]。
 
その後、社会学者のデイヴィッド・フィリップスが1974年 、ニューヨークタイムズの一面に掲載された自殺と、1947年から1967年までの全米の月間自殺統計を比較することで、報道の自殺率に対する影響を証明し、これをウェルテル効果と名づけた[1]。
 
フィリップスの調査は、
 
自殺率は報道の後に上がり、その前には上がっていない。
自殺が大きく報道されればされるほど自殺率が上がる。
自殺の記事が手に入りやすい地域ほど自殺率が上がる。
等であり、これらは報道が自殺率へ影響を与えることの証明とされた[1]。
 
この理論は、その後1984年に行なわれたイラ・ワッサーマン(Ira M. Wasserman)をはじめとした複数の追試によっても正しいとされた[1]。またフィリップスは、テレビにおける自殺報道にも同様の効果があるとしている[1]。
 
その後、報道が影響を与えるのは「自殺率そのもの」ではなく、検死官が自殺と判断するか否かである、との説も提示されたが、フィリップスはこれに対して、「検死官の判断により自殺者数が増えるのであれば、その増加分だけ事故死や殺人などの『自殺以外の死亡者数』が報道後に減少するはずだが、統計上そうはなっていない」、と反証している[1]。
 
また、自殺者は報道があってもなくてもいずれ自殺した、報道は単にその「実行時期」を早めたに過ぎないのではないか、との意見に対し、フィリップスは、「仮にそうだとすれば報道直後に自殺数が増えた分、それ以降は数が減っていなければならないはずだが、統計上はそのようになっていない」、と反証している[1]。
 
事例
日本における事例
元禄・享保年間(1700年頃)に活躍した劇作家・近松門左衛門は、当時発生した事件を基にした『曽根崎心中』(1703年)、『冥途の飛脚』(1711年)、『心中天網島』(1720年)など、のちに世話物といわれる心中浄瑠璃の台本を発表し、同時期に紀海音も続いた。
ところが、これに触発されて心中が流行したといわれ、享保8年(1723年)、幕府は心中物の上演を一切禁止した。
新聞報道が未発達な当時、実在した事件に典拠した演劇の効果は、現代のテレビニュース番組などにおける再現ビデオ並みに高く、一種のウェルテル効果に近い現象と言われる。
 
1903年(明治36年)、第一高校の生徒、藤村操が「人生は不可解である」という遺書を残し、華厳滝へ飛び降り自殺した。この事件が新聞で大きく取り上げられた結果、これを真似たかのような事例が続出し社会問題になった。
 
1933年(昭和8年)に実践女学校に通う女学生が 三原山(伊豆大島)火口へ投身自殺し[3]、報道後、この年だけで129人が三原山で投身自殺した[4]。
 
1948年(昭和23年)、小説家の太宰治が玉川上水で入水自殺したが、田中英光を始め、多くの後続者を出した。
 
1970年(昭和45年)、小説家の三島由紀夫が三島事件で割腹自殺したが、やはり多くの後続者を出した[5]。
 
1986年(昭和61年)にアイドル歌手の岡田有希子が18歳で飛び降り自殺すると、30名余りの青少年が後を追うように自殺し[6]、「そのほとんどが、岡田と同様に高所から飛び降りて自殺した」[6]。
「この影響はほぼ1年続き、1986年はその前後の年に比べて、青少年の自殺が3割増加」し[6]、国会の衆議院文教委員会で、江田五月がこの件を採り上げ、時の文部大臣・海部俊樹に対策を問うまでに至る。
これがいわゆる「ユッコ・シンドローム」である。
事務所の先輩・森田健作もワイドショーに出演して呼びかける事態に発展した(フジテレビ「おはよう!ナイスデイ」『緊急特集 後追い自殺はやめて』)。
 
1992年(平成4年)、シンガーソングライターの尾崎豊が肺水腫で死亡した。
この死に関しては現在でも事故説、自殺説、他殺説、薬物中毒説など諸説あるが、当時の報道では自殺とするものが大勢を占め、ファンの後追いとみられる自殺が急増した。
 
1998年(平成10年)、ヴィジュアル系ロックバンドX JAPANのhideが自宅で急逝した件が自殺だったと報道されると、ファンの後追いとみられる自殺が急増した。
結果、警視庁の要請により、YOSHIKIをはじめとしたX JAPANのメンバーが、「自殺を思い留まるように」呼び掛ける記者会見を開くという社会問題にまで発展した。
 
2011年(平成23年)、5月の自殺者、特に20代から30代の女性のそれが、13日から急増。自殺対策支援センター ライフリンク代表で内閣府参与の清水康之は「考えられる要因は5月12日に起きたある有名女性タレント(上原美優)の自殺、と言うか、その自殺報道だ」[7]と指摘した[8]。
 
2020年(令和2年)下半期に自殺者数が例年より増加した要因について、同年7月から9月にかけて相次いだ俳優の自殺報道(三浦春馬、芦名星、藤木孝、竹内結子)の影響が明らかになった。
特に影響の大きかった三浦と竹内の後追い自殺について厚生労働省がウェルテル効果の観点から綿密にデータの分析を行った[9]。
また、三浦以外の3人に三浦との共演歴や手段(自宅のクローゼットで縊死。藤木の死因は不明)といった共通点があることから、3人もウェルテル効果による後追い自殺であるという推察がある[10]。
さらに特筆すべき点として、三浦の自殺報道後に特にファンではなかった中高年女性までもが希死念慮を抱く「春馬ロス」なる現象が起こり、心身の不調を訴える読者の声が複数の雑誌で特集された[11][12]。
 
同年9月以降、厚生労働省は模倣・後追い自殺対策強化の一環で、センセーショナルな自殺(未遂も含む)または自殺が疑われる事案の発生直後(芦名[13]、竹内[14]、神田沙也加[15]、渡辺裕之[16]、上島竜兵[17]、四代目市川猿之助とその家族[注釈 1]、ryuchell[19]などのケースでは実名を挙げたうえで)や自死した著名人の命日直前にその都度「自殺報道ガイドライン」(正式名称:『自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識』)の遵守を促すようになった[20]。
これを受けて各メディアも、関連の記事や報道の末尾にいのちの電話などの相談窓口をアナウンスするようになっている。
 
しかし、一部メディアではワイドショーなどでの中継を交えた報道や、女性週刊誌などで詳細な内容を記事にするケースが依然として散見される[注釈 2]など、自殺報道ガイドラインが順守されているとは言い難く、その都度SNSなどでメディアに対する批判が起きている。
また、相談窓口などのバナーは形式的に掲載しているものの、それが「免罪符」のような形となり、結果的にガイドラインを無視した報道に繋がっているとした見解や、ガイドライン自体に罰則がないために一部メディアによる極端な報道も散見されることもあり、厚生労働省も再三メディアに対しガイドラインの順守について注意喚起を行っている一方で、メディア側の報道に対する姿勢が問われている[23]。
 
 
ウィーンにおける事例
ウィーンの地下鉄では未遂を含め年1,2件程度だった自殺が1984年頃から急増し、ピーク時には未遂を含め年20件程度まで増え、これは自殺報道に起因するものとされた[6]。1987年に精神保健の専門家が自殺報道の方法を定めたガイドラインを策定し、大新聞がこれに従うと、自殺数は急減し、再び年1,2件程度にまで下がった[6]。
 
韓国における事例
「韓国における自殺」も参照
インターネットの普及政策が早期であった韓国では、既存マスコミの記事・情報よりインターネット上の情報を上位に見る傾向がある、とされる[要出典]。2007年に起きたU;Neeの自殺原因を嚆矢とする、インターネット上における中傷が深刻な社会問題にもなった。
 
韓国自殺予防協会は、俳優アン・ジェファンの死亡事件(2008年)によるウェルテル効果を懸念し、各メディアに対して「メディア報道勧告基準」を送り影響を最小限に押さえようとした。これによりマスコミは本件を通常より控えめに報道したとされるが、同年5月25日の川田亜子の練炭自殺と比較して報道したケースもあった[24]。
 
アン・ジェファンの自殺以降、インターネットには誹謗・中傷が相次ぎ書き込まれ、彼の借金について様々な憶測が飛び交い、女優チェ・ジンシルがその借金の半分以上を貸し出していた、などという虚偽の風説が流布されるまでに至った。その後も噂が噂を生むといった悪循環の結果、同年10月2日にチェが自殺した。
 
チェの自殺は韓国社会に衝撃を与え、政府・与党は「チェ・ジンシル法」ことサイバー侮辱罪(遺族は“故人の冒涜であり残された子どものためにも”と法律にチェの名が冠されることには反対した)の立法化を掲げ、野党と激しい攻防を繰り返した。その後もマスコミはチェの交友関係などを次々と報道、10月3日には故人と同様の方法で自殺が相次いでいると報道した[25]。
 
インターネット上の誹謗中傷は他の芸能人にも波及し、新たな自殺者を生んでいる。2008年10月3日にはトランスジェンダーのチャン・チェウォンが、10月6日にはモデル・俳優のキム・ジフが自殺した。さらに、サイバー侮辱罪の施行以降も韓国での著名人の自殺が散見されるなど、後を絶たない[26]。
 
アメリカにおける事例
2018年、コロンビア大学の研究チームがPLOS ONEで、2014年に俳優のロビン・ウィリアムズが縊首による自死を遂げたのち、自殺した8月から同年12月までのアメリカでの自殺件数が1万8690件に上り、同期間での予測値よりも9.85%増加したと発表した[27][28]。特に30歳から44歳までの男性の自殺が増えたとされる[27][28]。また死因に関しては、窒息死以外の死因が3%増加にとどまったのに対し、首吊りを含む窒息死は32%と大幅に増加した[27][28]。一方で同じ自殺でも1994年のカート・コバーンのケースではコバーンの地元のシアトルでの自殺率に影響しなかったとされているが、これは報道が限定的だったためと分析している[27]。研究チームはウィリアムズの自殺がメディアで大々的に報道された結果、自殺願望のある中年男性などのリスクの高い人々に影響を与えた可能性があるとしている[27][28]。
 
対象の模倣
 
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出典検索?: "ウェルテル効果" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2019年3月)
「ウェルテル効果」は、ただ後追いをするだけでなく、その事例自体を模倣する点が特徴であるとされる。
 
『若きウェルテルの悩み』に起因したとされた事例では、その後の自殺者は、「褐色の長靴と黄色のベスト、青色のジャケット」という、小説上に記載された衣装を着用し、彼同様、ピストル自殺を行った、とされる。
 
岡田有希子、hideの事例においても、後追い者は対象者の選んだ自殺方法などをなぞる傾向にあったとされる。
 
脚注
注釈
^ 猿之助は一命を取り留めているが、父の四代目市川段四郎と母が死亡している[18]。猿之助はその後、自殺幇助容疑で警視庁に逮捕されている。
^ 上島竜兵のケースにおいては、フジテレビやテレビ朝日のワイドショーが詳細に報道するなど過熱化し、注意喚起を出した当日に改めて厚生労働省がホームページで再度注意喚起を掲出するなど、メディアの報道姿勢が問題となっている[21][22]。
出典
^ a b c d e f g h i j “平成15年度厚生科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)自殺と防止対策の実態に関する研究 研究協力報告書”. 2023年7月15日閲覧。
^ a b 河西千秋 訳『自殺予防メディア関係者のための手引き 2008年改訂版日本語版』横浜市立大学医学部精神医学教室、2009年4月、11頁。 本手引きは2017年に『自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識 2017年 最新版』に改訂。
^ 朝倉喬司『自殺の思想、太田出版(2005年)p.83
^ “伊豆大島小史”. 東京都大島町. 2012年6月6日閲覧。
^ 三島由紀夫の死因は?三島事件とは?経緯や背景にある思想も解説Rekisiru、京藤一葉
^ a b c d e 高橋祥友. “情報・通信の活用・マスメディアに望むこと”. 2023年7月15日閲覧。(自殺予防総合対策センター)
^ 清水康之. “政府が取り組むべき自殺対策 東日本大震災と5月の自殺者増を踏まえて”. 2012年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
^ “自殺者急増はタレント自殺報道の影響? 内閣府参与が報告”. 朝日新聞 (2011年7月11日). 2012年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
^ 「第 3 節 新型コロナウイルス感染症の感染拡大下の自殺の動向」『厚生労働省 令和3年版自殺対策白書』2021年12月、11頁。
^ 自殺報道による「ウェルテル効果」と「パパゲーノ効果」とは? 辛い気持ちを悪化させないための対処法 - リアルライブ 2020年10月3日
^ 三浦春馬さんの死と、昨年の女性の自殺増加とはどう関わっているのだろうか - 月刊『創』編集長篠田博之コラム 2021年1月30日
^ “「有名人の自死がショックで何も手につかない」…中野信子が教える「あなたに必要な“4段階”」”. 週刊文春WOMAN (2021年1月3日). 2012年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
^ 著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い(令和2年9月14日) - 厚生労働省 2020年9月14日 (PDF)
^ 著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い(令和2年9月27日) - 厚生労働省 2020年9月27日 (PDF)
^ 著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い(令和3年12月19日) - 厚生労働省 2021年12月19日 (PDF)
^ 自殺報道ガイドラインを踏まえた報道の呼びかけ(著名人の自殺の可能性に触れる報道について 5/5) - 一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター 2022年5月5日 (PDF)
^ 自殺報道ガイドラインを踏まえた報道の呼びかけ(著名人の自殺の可能性に触れる報道について 5/11) - 一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター 2022年5月11日 (PDF)
^ 自殺に関する報道にあたってのお願い(令和5年5月18日) - 厚生労働省 2023年5月18日 (PDF)
^ 著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い(令和5年7月12日) - 厚生労働省 2023年7月13日 (PDF)
^ JSCP 啓発・提言等
^ 5月11日に逝去された著名人の報道に関して 『自殺報道ガイドライン』に反する報道・放送が散見されることを踏まえ、 再度、自殺報道に関する注意喚起をさせていただきます。 - 厚生労働省 2022年5月11日 (PDF)
^ 上島竜兵さん死去後に「自宅前中継」 フジ・テレ朝の報道に「何の意味があるんだ?」 - J-CAST ニュース 2022年5月11日
^ 極端な選択に関する報道に、私たちはどう対処すべきか? - The HEADLINE 2022年5月11日
^ “韓国自殺予防協会、有名人自殺による‘ウェルテル効果’憂慮”. 中央日報 (2008年9月9日). 2016年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
^ “チェ・ジンシルさん後追い!? 自殺相次ぐ”. 朝鮮日報 (2008年10月3日). 2008年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
^ 韓国、憎悪コメント対策強化求める声が高まる 有名人の自殺相次ぎ - BBCニュース 2022年2月9日
^ a b c d e “俳優ロビン・ウィリアムズさんの死後、後追い自殺が増加=米研究 - ロイター芸能ニュース - カルチャー:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月16日閲覧。
^ a b c d “米国の自殺者、ロビン・ウィリアムズさん死後10%の急増”. CNN.co.jp. 2022年8月16日閲覧。
関連項目
自殺報道ガイドライン
自殺の名所
13の理由 (テレビドラマ) - 自殺のエピソードを詳細にしたことから、エピソード後に自殺者が増えたという研究が出された。のちにエピソードは削除され、WHOの「テレビや映画製作者らに向けた『自殺予防の指針』」(のちの自殺報道ガイドライン)を作成する契機となった。
低俗霊DAYDREAM(ウェルテル効果を狙って集団自殺を企てる集団が登場する漫画)
パパゲーノ効果(ウェルテル効果と対極的な効果を示すもの)
模倣犯
殉死
外部リンク
メディア関係者の方へ -厚生労働省 自殺に関する報道にあたってのお願い、「自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識(2017年版)」等を掲載
啓発・提言等 -いのち支える自殺対策推進センター

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2023年10月23日 06時51分37秒 | その気になる言葉

2023/10/22 09:00 更新

 

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