106歳を超えて、私がいま伝えたいこと

2024年12月26日 13時01分03秒 | 社会・文化・政治・経済

106歳で地球一周の世界記録に挑戦
日本の知的障害児教育を切り開いてきた、明治生まれの教育者・昇地三郎から、生き方の転機を迎えている現代の日本人へのメッセージ。

失敗や苦難にであっても、前向きに夢を描き実現していくには? 100歳を過ぎても介護の必要なくボケない「頭」、ぴんぴんの「体」をつくるには? 無理なく良好な人間関係を築くには? 純白で生まれた子どもがいきいきのびのびと成長するにはどう接したらいい?

一教育者として、つねに市井のなかで奮闘し行動し、社会を変えてきた著者が、人生で大切な4つのテーマについて語った現時点の集大成。

現在も世界中をとびまわり、講演活動をつづける不屈の106歳がいま、すべての人に贈る「生きることを楽しむ」100年超の知恵。

*著者名の『昇』は、正しくは上が「日」下が「舛」

出版社からのコメント

「人に迷惑をかけるくらいなら……」という気持ちや、漠然とした将来への不安から長生きをしたくないと思っている方は多いと思います。私もそう思っていました。

けれど、著者の昇地さんの講演会に行き、お話を聞くと、「長生きする/しないではなく、日々の生活をどう生きるべきか、どう楽しくしていくかが大切。その日々の積み重ねの結果、長生きがあるんだ」ということに気づかされます。実際、この本の「はじめに」には「長生きをするために生きてきたわけではない」とはっきり書かれています。

「苦しいことがあっても負けずに日々の生活を充実させようと立ち向かう。その積み重ねが人生を輝かせるんだ」という想いのつまった昇地さんのメッセージには、目の前の苦しみや悩み、将来への不安といったものを吹き飛ばし、前向きな活力がうまれるヒントが詰まっています。

著者について

しいのみ学園創設者 福岡教育大学名誉教授 健康長寿マイスター
明治39年(1906年)8月16日北海道生まれ。広島師範、高等師範を卒業。
広島文理科大学で心理学を学び、旧制の文学博士号取得。
また九州大学では精神医学を学び、旧制の医学博士号取得。
昭和29年(1954年)、48歳のときに日本初の重複障害児教育施設「しいのみ学園」創設。
創設当時の様子を記した著書『しいのみ学園』は当時120万部を超えるベストセラーとなり、映画化もされて大ヒットとなる。
現在は、これまでの教育者としての成果を発展させた『手作りおもちゃ親子愛情教室メソッド』をもとに幼児教育・家庭教育の大切さを説いて、手作りおもちゃの講演・ワークショップを開催している。
同時に自身が実践してきた、脳と体がともに健康で長生きするための習慣を『十大習慣健康法』にまとめ、講演活動を行なっている。
その活動範囲は、日本国内にとどまらず、99歳から105歳までに6回の世界一周講演旅行を開催し、106歳を迎える2012年にはギネス世界記録への挑戦となる生涯では8回目の世界一周講演を行なうなど、世界各国で精力的に活動し、好評を博している。
またその「脳の若さ」は、各研究機関から注目され様々な研究に協力しており、メディアでも取り上げられている。
 
 
以前にNHKのドキュメンタリー番組で拝見してからのファンとして、とにかく手に取ってみました。

ひとつのテーマごとに数ページで、文字も大きく、さっと読めます。
そして、長い人生の中で出会われた実に幅広い内容が、簡潔に優しく語られています。

お子さん二人が脳性小児まひ、奥様もパーキンソン病を患い60年にも渡る介護生活を送られ、苦しい日であっても常に状況を楽しんでいらしたこと。
学校でいじめを受け、やめざるを得なかった上のお子さんが、学校に行けなかった下のお子さんに「学校は楽しいところ」と話しているのを見て、学校に通いたかった気持ちに気づき、財を投げ打って「しいのみ学園」を作ろうと決心されたくだり。
強く心に残りました。

「私はあなたの味方ですよ、がコミュニケーションのスタート」
「親が希望を失うと、その日からこどもはダメになる」
「子どものやりたいという気持ちを汲んで実現させてやることは親の義務」
「大事なのは教えることではなく、分からせること」などなど、親として、教育者としての言葉には大きな説得力があります。

「小さきは小さきままに 折れたるは折れたるままに コスモスの花咲く」
ありのままの子どもをみとめ、ありのままに愛することの大切さを訴えるご自身の短歌に、瞼が熱くなりました。
106歳というお年から 連想することの出来ることとは・・・・最初 昇地さんのお写真を 新聞で拝見したときのいきいきとしたそのお姿にビックリしました。
そこで感じた年齢を超えた生き方をされている原動力を知りたくて 本を読みました。沢山の苦難を乗り越えられた 人世ドラマが そこに ありました。どのように生きていけばよいのか・・・悩んだとき 昇地さんのお写真と 言葉が 元気を与えてくれました。
 
 
2013年3月3日に日本でレビュー済み
 
レビューを読んで下さる方の幸福を祈りつつ、
この本の紹介をしたいと思います。

106歳にして、世界一周記録を打ち立て、
ギネス世界記録に登録された博士からのメッセージ。

著者は、障害児教育にその生涯を捧げ、
また、95歳になるまで、ご家族を看護し続け、
今は、120歳まで予定が埋まっている方です。

その健康は、次の「十大習慣健康法(p192)」に支えられています。

一、まず「笑顔」と「ユーモア」
二、気分爽快「冷水摩擦」
三、一日のはじめに「棒体操」
四、感謝の心と未来へ向けて「祈る」
五、よく噛めば小食にもなる「一口30回」
六、最良の脳トレ「語学学習」
七、世界に通じる「新聞を読む」
八、人生を楽しむ「口八丁手八丁足八丁」
九、手は頭の外にある脳「日記をつける」
十、疲れを癒し、腰を伸ばす「硬い寝具」

特に、「未来へ向けて祈る」のが大事だと語っておられます。

106歳にして、未来を期待する。
「感謝を胸に抱きながら、前向きに生きていかなければなりません(p50)」。

みなさん。
頑張りましょう、私達も。

第1章から胸につきささった。
いくつになっても挑戦する心を忘れず、
自分自身に勝利すること。
その挑戦する心、自分と戦う心を失ってしまったら
それはもはや人生ではない。

景気が良くないとか、会社が良くないとか
自分以外のもののせいにしてばかりの昨今、
果たして自分と戦っているのか自問したときに
はっきりと自分と戦っていないことを痛感した。
大事なことを気づかせてくれた本です。

 

 

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