「小学校~それは小さな社会~

2025年01月13日 12時00分33秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
 
 
 

 

「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、
12歳になる頃には、日本の子どもは“日本人”になっている」


 
Introduction

はじめに

" alt="" data-s-39bc337b-f0ff-44cc-8801-e3c79be3cb52="" />イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は、大阪の公立小学校を卒業後、中高はインターナショナル・スクールに通い、アメリカの大学へ進学した。ニューヨークに暮らしながら彼女は、自身の“強み”はすべて、公立小学校時代に学んだ“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに気づく。

「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、12歳になる頃には、日本の子どもは“日本人”になっている。すなわちそれは、小学校が鍵になっているのではないか」との思いを強めた彼女は、日本社会の未来を考える上でも、公立小学校を舞台に映画を撮りたいと思った。

1年間、150日、700時間(監督が現場で過ごしたのは4,000時間)に及ぶ撮影と1年を要した編集を経て完成した本作には、掃除や給食の配膳などを子どもたち自身が行う日本式教育「TOKKATSU(特活)」──いま、海外で注目が高まっている──の様子もふんだんに収められている。日本人である私たちが当たり前にやっていることも、海外から見ると驚きでいっぱいなのだ。

いま、小学校を知ることは、未来の日本を考えることだ、と作品は投げかける。

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" alt="" data-s-02e2c189-221e-4990-b34a-dc559794db55="" />STORY

ストーリー

桜が満開の4月。新年度は入学式から始まる。授業が始まり、1年生は挙手の仕方や廊下の歩き方、掃除や給食当番など、集団生活の一員としての規律と秩序について初めて学ぶ。そんな1年生の手助けをするのは6年生だ。小さくてまだ何もわからない1年生も、わずか6年の間に自分が何者であるかという自覚を持ち、6年生にふさわしい行動を取るようになる。

主人公は学校そのもの。カメラは、1年生と6年生に焦点を絞り、春夏秋冬、彼らの学校生活を追う。

コロナ禍において学校行事実施の有無に悩み、安全と犠牲をめぐる議論を重ねる教師、社会生活におけるマナーを学んでいく1年生、経験を重ね次章への準備を始める6年生……。3学期になり、2年生に進む1年生は、新1年生のために音楽演奏をすることになる。彼らは社会の一員として生きていくために、ものごとをやり遂げる責任感や、そこで得られる達成感を感じて学び、また“誰かのために何かをする喜び”も体験するのだ。

桜のつぼみがほころび始め、また新年度が始まる。

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" alt="" data-s-a409e76a-52a5-4289-82ae-f7569d98f1fc="" />" alt="" data-s-ca429965-f0f8-4885-876e-ed95a45b8321="" />観客の思考を大きくうねらせる!

続々と世界各国で大反響!!

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    🇫🇮

    Finland

    フィンランド

    コミュニティづくりの教科書。自分たちの教育を見直す場になった。

    1館から20館の拡大公開で4ヶ月のロングラン大ヒット!

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    🇺🇸

    United States

    アメリカ

    アメリカでは子供たちは掃除をしない。 これは『自分たちのことを自分たちでやる』 ということを学ぶための最高の見本だ。

    ニューヨークタイムズ紙に本作と山崎監督のキャリアが紹介された

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    🇩🇪

    Germany

    ドイツ

    日本人は小さい頃から周りと協力する意識が自然と身についている。
    だから地震がきても慌てず、コロナ中もうまく対応できたんだろう。

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    🇬🇷

    Greece

    ギリシャ

    日本の子どもたちの責任感がすごい。小さな子どもを信頼する先生たちもすごい。

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    🇰🇷

    Korea

    韓国

    人々の表情、動作の姿勢がすべて生き生きとしている。個性が生きている。

    教育チャンネルEBSで放送され、50万人以上が視聴!

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    🇪🇬

    Egypt

    エジプト

    この映画は素晴らしい!!

    掃除・日直制度・学級会などの日本式教育「TOKKATSU」の導入が2万以上の公立小学校で進んでいる

Opinion Comment

オピニオンコメント

僕は幼稚園から高校卒業するまでシュタイナー教育を受けていたので、とても新鮮な気持ちで見させていただきました。

「小さな社会」がそこには確かにありました。皆さんの葛藤、乗り越える姿がこんなにも眩しいなんて。

心が沢山揺さぶられました。

教育のあり方を、大切さを、"今"を生きるということを真っ直ぐに教えてくれる映画でした。

この歳でこの映画に出逢えたことが僕の宝物です。

坂東龍汰

俳優

確かに、私も。小学校の6年間でなんとたくさんのことを学んだのだ。監督の他者を見つめる距離感の居心地の良さによって、いろんなことを肯定的に思い出すことができた。そして、それを見つめる大人達も一緒に成長していくんだと、今はわかる。作品のおかげで、もう小学生ではない今の私が、その時を頼りに再び新しい世界を知り、学び、開いていけるかもしれないと思った。日本の教育も悪くない。

渡辺 真起子

俳優

 

PROFILE

監督プロフィール

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山崎エマ

Ema Ryan Yamazaki

 イギリス人の父と日本人の母を持ち、東京を拠点とするドキュメンタリー監督。代表作は『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の大冒険』(2017年)『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』(2019年)。

 神戶生まれ。19歳で渡米し、ニューヨーク大学映画制作学部を卒業後、エディターとして携わった作品はHBO、PBS、CNNや世界各地の映画祭で放送、上映された。

クラウドファンディングで2000万円を集めた⻑編初監督作品『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の大冒険』は、2017年ロサンゼルス映画祭でワールドプレミアののち、翌年日本で劇場公開された。
⻑編 2作品目の『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』では大谷翔平を輩出した花巻東高校と、同校野球部監督の佐々木洋が師と仰ぐ横浜隼人高校野球部の水谷哲也監督を追い、夏の甲子園大会が100回を迎えた高校野球の世界を社会の縮図として捉えた。同作は2019年にアメリカ最高峰のドキュメンタリー映画祭DOC NYC でワールドプレミア、2020年に米スポーツチャンネルESPNで放送され、日本でも劇場公開された。

 2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん』の紀行番組を担当。その他NHKで『ETV特集』『ノーナレ』『BS1スペシャル』のディレクター・エディターも務める。

 2024年、『ニューヨーク・タイムズ』に監督としての紹介記事が掲載される。『小学校~それは小さな社会~』短編版がOp-Docs(『ニューヨーク・タイムズ』運営の動画配信サイト)に選出され2024年11月より配信決定。
 日本人の心を持ちながら外国人の視点が理解できる立場を活かし、人間の葛藤や成功の姿を親密な距離で捉えるドキュメンタリー制作を目指す。

 
 

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