旧統一協会問題

2022年12月27日 10時40分59秒 | 事件・事故

あくまでも、宗教の一般問題とは一線を画すものだ。

むしろ旧統一協会という団体が高額な献金によって信者の生活を困窮状態に陥れるなど「他の宗教団体では、ほとんど見られない社会的な問題とトラブルを数多く起こしてきた悪事が「反社会的」と糾弾されているのである。

同団体の教祖の言動にこそ、悪事の根源があったのだ。

「日本(人)の預貯金はみなさん(韓国)のものだ」と国内の信者に強弁した。

つまり、多額の献金は韓国国内の信者には要求せず、日本の信者から強奪する構図だったのだ。


アフリカと友好な関係を築く

2022年12月26日 12時00分32秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽生きていくには確固たる根が必要だ。

▽幸福は、誰かに与えられるものではない。

自分の意志や努力とは無関係に、いつか突然やってくるのを待つのではない。

究極は、各人が、自分自身で「つかむ」しかない。

▽強い生命力を発揮すれば、起伏に富んだ人生の坂も悠々と楽しみながら上っていける。

絶対の理念・思想の揺るぎない確信に立った幸福な人生を歩める。

他の誰でもない、自分自身が必ずそうなるのだ。

▽人生には苦難はつきものだ。

その難から逃げることなく乗り越えるのである。

▽植民地支配をはじめ、幾多の苦渋を味わうことを余儀なくされてきたアフリカ。

それでも勇敢に勝ち越え、新しい歴史を築いてきたアフリカ。

アフリカの可能性は?

アフリカは、1957年のガーナの独立を初めとし、アフリカの年と言われる1960年には一挙に17ヶ国が独立を達成した。しかし、アフリカは独立後も苦難の道を歩く。

開発問題、紛争、エイズ等の感染症、重要なことは、この3つの問題が相互に密接にからみあっていることだ。

「アフリカ問題の解決なくして21世紀の世界の安定と繁栄はない」。
 世界の国数の4分の1を占めるアフリカの圧倒的な政治的存在の大きさがある。

豊富な天然資源に恵まれ、12億人規模の市場を抱えるアフリカは、
近年、世界からの投資先として注目されている。

アフリカと友好な関係を築くことは、日本外交の基盤強化につながる。

 

 

 


誰しも環境を守る責任がある

2022年12月26日 11時25分31秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽現代社会は経済的、物質的、政治的な利益を優先した政策決定がなされ、一般の人々は置き去りにされがちだ。

▽宗教は本来、他者の苦しみへの同苦や普遍的な人間性など、倫理、人道理念に基づいて人々に行動を促す力がある。

▽信仰は人間性を高めると同時に、人間のレジリエンス(回復力)を高めるものだ。

レジリエンスは希望を生み出し、前に進む勇気の源泉となる。

人間の持つ善性を信じ、希望を生み出すことに、宗教の特質がある。

▽今起きている出来事をよく理解することが大切だ。

それがあってこそ、<何が正しいのか>を見定める議論ができる。

多様な視点を理解し尊重することで本当の意味で議論に多様性が生まれる。

▽自分に似た意見だけでなく、異なる意見にこそ耳を傾けていくべきだ。

▽世界の破滅を防ぐには、自分だけでなく他者の生活にも価値を見いだしていかなればならない。

環境は私たちの所有物ではなく、未来世代からの借り物ともいえる。

その意味で誰しも環境を守る責任がある。

このような考え方を広げるには一人だけでは不十分で、力を合わせることが不可欠だ。

私たちの選択は自分だけでなく周囲の人、その先にも影響していく。


人生の土台は築かれる

2022年12月26日 10時40分25秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽前例踏襲の研究では不安材料は少ないが、飛躍的発展は望めない。

<こうあらねばならない>という執着を打破し、柔軟な思考で価値的な変化と進歩を目指すのだ。

▽<変わり続けるために、変わらない>意志を貫く。

一方、<変わらないために、変わり続ける>こともある。

▽生とは休戦のない容赦のない戦争―ロマン・ロラン

▽「頑張り続けられる子」というのは「安心して帰れる場所を持っている」もの。

子どもが挫折したり、自信を失った時、家に帰ってホッとできるかどうか、次の冒険や挑戦への英気を養うことができるかどうか、が重要。

▽挑戦は何のためなのか。

葛藤と前進の繰り返しの中で人生の土台は築かれる。


自分の軸となる思想を体系的に持つ

2022年12月26日 10時01分29秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽目の前ではなく、もっと遠いところに、共通の目標を定める。

▽例えば、「世界平和のため」「地域の繁栄のため」「一人一人のため」という目標を立てる。

それは実際には遠く大きな目標であり、時空間を超えているが、皆で共有される願いであり心からの祈りである。

▽自分の主義や主張を押し通すよりも、もっと大事な共通の目標の立ち、今すべきことを整理する。

そのゴールがぶれないからこそ、今の葛藤は自身の途中だと捉えることができる。

▽強く推進、強く反対と、白か黒に二分して、絶対的な正解を出して問題を性急に解決するのではない。

遠くにある共通の目標を意識しつつ、今は「とりあえずの答え」を出し、微修正をかけながら、前に進みゆく態度なのだ。

▽その中で、合意形成が難しそうな問題を前にしても、冷静に、他者に寛容であり続けられる。

この姿勢こそ、現代社会に希薄になっているのかもしれない。

▽顔が見える距離感で、何でも言い合える関係性を維持する。

一時の感情に流されそうになったときに、「それは違いよ」と言ってくれる人がいる。

それがブレーキとなり、極端なものの角が取れてくる。

そして、皆がまとまれば答えが洗練されていく。

安易に結果を求め、双方が不満を抱えたまま妥協するのでなく、対話を通して高みを目指そうと、互いに努力する姿勢だといえる。

▽たとえ目の前の現実を受け入れられなくても、「受け止める」。

この姿勢である。

▽現実を否定するのではなく、自分が強くなることで国土を変えていくと捉えるようになる。

不健全な熱狂の取り込まれないために何が必要か。

その答えの一つは、自分の軸となる思想を体系的に持つということだ。

自分の軸を持つからこそ、多様な視点をもつことができる。

社会学者 東京大学大学院 開沼博准教授


自分の考え方を変えていかなければならない

2022年12月26日 09時21分20秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽アメリカが直面している大きな問題は、人々の分断である。

感染症の大流行は市民の交流の仕方を変え、多くの若者が孤独を感じている。

誰もが、自分が属していると感じられるコミュニティーや場所を探しており、不安の中で希望を感じられなくなっている。

▽コロナ渦や不安定な世界情勢など「危機の時代」が続き、心の健康―が脅かされている。

だからこそ、困難を克服する時以外に幸福の時はない。

▽星は空気の透明度が高い冬の時期に輝きを増す。

南十字星は、暗黒星雲の領域に位置し、暗い背景がその輝きを際立たせている。

▽私たちも、置かれた状況が暗ければ暗いほど、辛ければ辛いほど、より輝くことだ。

▽壁にぶつかるたびに燃え上がる命がある。

自分の考え方を変えていかなければならない。

固定観念や思い込みが、自身の可能性を阻んでいるのだ。

 

 


中国との健全な関係を維持していく

2022年12月26日 07時57分53秒 | 社会・文化・政治・経済

▽安保関連法案が改正された。

国の安全は防衛省だけでなく、全省庁にわたる。

安全保障を広い視野で捉え、従来の政策課題を克服していく枠組みが示された。

▽先制攻撃をする場合、その後の戦闘に勝利し、最終的に戦争を終わらせるまで戦うシナリオと能力が必要になる。

相手国に攻め込み、占領するような能力がない以上、先制防衛を逸脱するとは言えない。

今の自衛隊に、そのような能力はない。

▽中国、ロシア、北朝鮮は、日本への着上陸作戦能力は持っていないが、日本へのミサイル攻撃はできる。

まさに「今そこにある危機だ」。

▽中国とは最も健全な関係を維持していかなければならない。

平和安全法制は、中国との健全な関係を維持していく上で重要な役割を果たすだろう。

 


映画 スリーパーズ

2022年12月25日 22時44分51秒 | 社会・文化・政治・経済

12月25日午前1時15分からCSテレビのザ・シネマで観た。

解説・あらすじ

四人の男たちの復讐と友情を描いた作品。

1967年、マンハッタン。仲良しだった四人組は、いたずらをきっかけに少年院に送られてしまった。

そこで看守から受ける、想像を越えた虐待の数々。

そして、出所してから十年後。

四人のうちのジョンとトミーは、偶然出会った看守のノークスを銃殺した……。

スリーパーズ

スリーパーズ

 

ストーリー[編集]

あるいたずらが原因で過失傷害を問われ、少年院に送られたロレンツォ(シェイクス)、マイケル、トミー、ジョンの4人の少年を待っていたのは、看守たちからの性的虐待だった。圧倒的な暴力を前になすすべもなく、少年たちは心に深い傷を負う。

ある日の院内のフットボールの試合中、シェイクスたちはリーダー格でギャングの息子であるリゾを引き込み、日頃の虐待の恨みを暴力で晴らすが、その後リゾは看守らに「殴る場所がなくなるまで」殴られて死んだ。

やがて成人した4人のうち、ジョンとトミーがレストランでかつての看守であるノークスに出会い、射殺してしまう。検事補になり、今事件を担当することになったマイケル、新聞記者となったシェイクスは2人を無罪に、そして少年院であった虐待を公にすることを誓い、奮闘する。

まず、呑んだくれの弁護士スナイダーにマイケルが密かに用意した台本どおりに弁護をさせ、裁判に証人として出廷した元看守の1人であるファーガソンに虐待があったことを認めさせる。次に、もう1人の元看守アディソンは、リゾを院内で撲殺したことをギャングの兄リトル・シーサーに密告され、射殺される。残りの1人で現在は刑事となっていた男スタイラーは、シェイクスの密告によって収賄と殺人の容疑で逮捕される。

レストランにいた客が2人を見たと証言した不利な状況で、シェイクスは4人をよく知るボビー神父に聖職者は嘘をつかないと知った上で偽の証言をしてほしいと懇願する。少年院であった出来事を幼馴染のキャロルや神父に打ち明け、数週間後、神父は出廷し、事件当夜は被告の2人とバスケットボールの観戦をしに行っていたと偽の証言をする。

看守への復讐が着々と進み、残るは無罪判決のみ。判決は無罪。その後、4人とキャロルは祝杯をあげる。これが5人が集まった最後の夜となった。

数年後、ジョンとトミーは30歳を迎える前に何者かに殺害された。

少年院での4人

煙草を吸うマイケル

ノークス

座るマイケル達

ダニー

裁判

 

 

バート・デ・ニーロ

 

主要人物
ロレンツォ・カルカテラ
演 - ジェイソン・パトリック(少年時代:ジョー・ペリーノ)
本作の主人公にして語り手。愛称はシェイクス。少年院の出所後は新聞記者見習いになりマイケルと連携して性的虐待に携わった看守たちを追い詰めていく。そのうちの1人スタイラーを何者かから入手した証拠を手に刑事ダヴェンポートに密告し彼の逮捕に貢献し、ジョンとトミーの裁判では出廷してきたファーガソンの自白をこの目に焼き付けた。裁判後は地方記者として出世しており、人生の奈落から転落した4人の中で唯一幸福な人生を歩むこととなった[注 1]。
マイケル・サリヴァン
演 - ブラッド・ピット(少年時代:ブラッド・レンフロ)
シェイクスのグループのリーダー格で本作のもう1人の主人公。少年院の出所後は地方検事になり密かに看守たちに復讐する機会を窺っていたが、ジョンとトミーがノークスを殺害したことで実行に移すことになる。裁判の後は検事をやめ、イギリスの田舎で大工をしている。
少年時代にホットドッグ屋で盗みを働くことを提案したことで後にジョンとトミーを破滅の道に進むきっかけとなってしまったが、自らもジョンとトミーの裁判で自ら破滅の道に進むことを悟っており[注 2]、裁判後は宣言通り検察の道から身を引くこととなった。
ボビー・カリロ
演 - ロバート・デ・ニーロ
ヘルス・キッチンにある教会の神父。ジョンとトミーの裁判で2人を目撃証言がある状況下で、2人とバスケットボールを見に行った[注 3]という嘘の証言をしたことでジョンとトミーを救う。
ダニー・スナイダー
演 - ダスティン・ホフマン
ジョンとトミーがノークス殺害容疑で逮捕された際に、わざと無罪にするためマイケルが用意した飲んだくれの弁護士。
ショーン・ノークス
演 - ケヴィン・ベーコン
ウィルキンソン少年院の看守でシェイクスがいる階を担当する看守のリーダー格。昔から支配欲が強く、少年たちに性的虐待をする根っからの外道。その結果、1981年の秋にレストラン[注 4]で食事しているところを大人になったジョンとトミーの2人と再会、ギャングになった2人を「地獄に落ちろ!」と罵るもジョンに「お前の後に地獄に落ちる。」と返されこのまま2人に7発の銃弾[注 5]を浴びせられ、殺害される。
シェイクスとマイケルの関係者[編集]
ジョン・ライリー
演 - ロン・エルダード(少年時代:ジェフリー・ウィグダー)
シェイクスのグループの1人。少年時代は一番の小柄だが、トミーより1つ年上[注 6]で将来は神父の道に進むことを望んでいた。1955年3月2日生まれ[注 7]。少年院の出所後はトミーと共にギャング団の一員となり、10代の頃に窃盗と殺人の常習で4人もの人間を殺害。酒浸り・コカイン中毒・少年時代からは想像できないほどの短気な性格になっている。行きつけのバー[注 4]で偶然再会したノークスを殺害して逮捕される。マイケルによって無罪放免された数年後の1984年3月16日に5件の殺害容疑がかかった状況下の中、安アパートに入った何者かによってジンが入った酒瓶で頭部を殴られ、殺害される。
自身がトミーとともに逮捕された際の裁判を担当する際の検事がマイケルだと知り、彼の手で有罪になることを覚悟していたが、彼の真意を聞き態度を軟化した。
トーマス・マルカノ
演 - ビリー・クラダップ(少年時代:ジョナサン・タッカー)
シェイクスのグループの1人でグループ最年少[注 6]。愛称はトミー。少年院の出所後はジョンと共にギャング団の一員となり17歳で初めて人間を殺害する。ジョン同様酒と薬物を所持、4人の中で唯一の既婚者だが、妻とは絶縁状態である。行きつけのバー[注 4]で偶然再会したノークスを殺害して逮捕される。マイケルによって無罪放免された数年後の1984年3月16日の自身が28歳の時にジョンを失い、その1年後の1985年7月26日に何者かが放った銃弾を至近距離から5発受け死亡。死後1週間以上たった後に発見された。享年29。
キャロル・マルチネス
演 - ミニー・ドライヴァー(少女時代:モニカ・ポリト)
シェイクスたちを知る女性で、少女期はマイケルに好意を抱いていた。大人になった後はソーシャルワーカーをしていたが、ジョンとトミーが警察に逮捕された後はシェイクスと共に傍聴していた。裁判の後はソーシャルワーカーをする一方、ジョン・トーマス・マイケルをマルチネス家の養子に迎えた。
キング・ベニー
演 - ヴィットリオ・ガスマン
ヘルズ・キッチンの一帯をシマにしている老ギャング。少年時代のシェイクスに頼まれ、彼に警察への賄賂の配達などの仕事を与えていた。ノークス殺害事件の際は、証人を買収する、ダニーを半ば脅す形でジョンとトミーの弁護を引き受けさせる、意図的にマイケルが裏切り者だという風評を流すなどして、マイケルの計画を手助けした。その一方で、闇社会でシェイクス達の手を汚させたくまいと単独でリトル・シーサーと面会、彼の弟を死に追いやったのがアディソンであることを密告したことで間接的にアディソンの息の根を止めた。
駆け出しのころ自分の前歯が全て折れるほどの暴行を加えたあるギャングに、8年かけて裏社会にのし上がった後復讐を果たしたという逸話は、ヘルズ・キッチンの住人たちの語り草となっている。
ウィルキンソン少年院[編集]
ラルフ・ファーガソン
演 - テリー・キニー
シェイクスがいる階を担当する看守の1人で戦争で殉職した州兵の息子。ノークスによる性的暴行に加担しているが、4人の中で罪の意識にさいなまれており、看守をやめた後は社会福祉局に転職、休日に日曜学校教師として仕事をするなどまっとうな生活を送っている。ノークスを表向きではいい友人と紹介しているが、自身の息子もノークスの性的暴行の被害を受けており、自身もジョンとトミーの裁判でごまかしていくうちにノークスに加担していることに気づき、プレッシャーに耐えきれず性的暴行の事実を認める。その後、自ら外出自粛を表明して法廷を去った。
ヘンリー・アディソン
演 - ジェフリー・ドノヴァン
シェイクスがいる階を担当する看守の1人で安定した仕事と給料に満足しているため働いている。ノークスによる性的暴行に加担しており、看守をやめた後にニューヨークの福祉官の職員に転職しても性的趣向は変わらず、キング・ベニーが自らの正体を知られ2週間後に職員を解雇されることを知り彼の陰謀により8000ドルの借金を背負った挙句、自身がリゾを自らの暴力で死亡させたことを彼の兄"リトル・シーサー"に密告され半殺しにされた後、空き野原でシーサーの部下に射殺された。
アダム・スタイラー
演 - レニー・ロフティン
シェイクスがいる階を担当する看守の1人で法科を卒業するための資金集めのために働いている。ノークスによる性的暴行に加担しているが、看守をやめた後は麻薬課の刑事となるが、ジョンとトミーに負けず劣らずの薬物中毒者で売人から賄賂と薬物を要求している。ノークス殺害の3週間前に売人を殺害しており、一連の行為を何者かから受け取る形でシェイクスに知られ、彼の密告を受けたダヴェンポートにより薬物取締法違反と収賄・売人殺害の容疑で逮捕された。
リゾ
演 - ユージン・バード
少年院に出所している少年。看守からの性的暴行にうんざりしていたマイケルの提案により、フットボール対決で看守を見返すことに。しかし、看守たちに勝利した後、アディソン主導による暴行により死亡した。世間からは肺炎により病死したことになっており、キング・ベニーが兄であるリトル・シーザーに自身の死の真相を語ったことによりアディソンの自滅につながることに。
その他[編集]
フランク・マグチーコ
演 - ピーター・リニ
キング・ベニーの甥にあたるフランクリン署の殺人課の刑事。清廉で評判がいいと話題になっている。
ニック・ダヴェンポート
演 - ダニー・マストロジョルジオ
マグチーコの同僚に当たる刑事で内部監査部所属。警部昇進に命を燃やす野心家の一面があり、シェイクスが性的虐待に関わった看守の1人スタイラーを追い詰めるために情報提供者をばらさないという条件で彼からの密告を受ける。リトル・シーサーによるアディソン射殺の翌日にスタイラーを逮捕した。
リトル・シーサー
演 - ウェンデル・ピアース
キング・ベニーのギャングとは別のギャングのボスで少年院で撲殺されたリゾの兄。本名はエドワード・G・ロビンソン。面会したキング・ベニーからアディソンの借金を肩代わりする際に、弟の死の真相を聞かされたことで、弟の死の元凶であるアディソンを捕らえたのちに半殺しにしたうえで部下にアディソンの射殺を命じた。
ジョン・トーマス・マイケル・マルチネス
キャロルが養子として迎え入れた少年で、愛称はロレンツォと同じシェイクス。劇中では登場しないが、キャロルと一緒に自転車のメンテナンスをする所を写真に収めており、エピローグでジョンとトミーの生々しい遺体の写真と共に公開する形で明かされている。
キャスト[編集]
役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 フジテレビ版 Netflix版
ロレンツォ・カルカテラ(英語版)(シェイクス) ジェイソン・パトリック 原康義 江原正士 岡井カツノリ
マイケル・サリヴァン ブラッド・ピット 平田広明 堀内賢雄 下川涼
ボビー・カリロ神父 ロバート・デ・ニーロ 大塚明夫 羽佐間道夫 宮内敦士
ダニー・スナイダー弁護士 ダスティン・ホフマン 堀勝之祐 小川真司 中博史
ショーン・ノークス ケヴィン・ベーコン 江原正士 中田和宏 佐藤せつじ
ジョン・ライリー ロン・エルダード 矢尾一樹 星野充昭 荒井勇樹
トーマス・マルカノ(トミー) ビリー・クラダップ 森川智之 室園丈裕 石川賢利
キング・ベニー ヴィットリオ・ガスマン 江角英明 納谷悟朗 小島敏彦
キャロル・マルチネス ミニー・ドライヴァー 勝生真沙子 水谷優子 西島麻紘
少年時代のシェイクス ジョー・ペリーノ(英語版) 岡野浩介 佐々木望 石川賢利
少年時代のマイケル ブラッド・レンフロ 遠近孝一 私市淳 海老名翔太
少年時代のジョン ジェフリー・ウィグダー(英語版) 
 くまいもとこ 有賀由樹子
少年時代のトミー ジョナサン・タッカー 
 まるたまり きそひろこ
シェイクスの父 ブルーノ・カービー 原田一夫 青野武 山中誠也
ラルフ・ファーガソン テリー・キニー 
 小島敏彦 

フジテレビ版:初回放送1999年4月17日21:00-23:24 『ゴールデン洋画劇場』
堀内賢雄は、この作品で担当して以降、ブラッド・ピットの吹き替えを専属で務めることになる。
スタッフ[編集]
監督:バリー・レヴィンソン
製作:バリー・レヴィンソン、スティーヴ・ゴリン
共同製作:ロレンツォ・カルカテラ(英語版)
製作総指揮:ピーター・ジュリアーノ
原作:ロレンツォ・カルカテラ
脚本:バリー・レヴィンソン
撮影:ミヒャエル・バルハウス
プロダクションデザイン:クリスティ・ズィー
美術:ティム・ガルヴィン
編集:スチュー・リンダー(英語版)
音楽:ジョン・ウィリアムズ
ノンフィクションか否か[編集]

原作(および映画)は当時、ノンフィクションと謳われ、著者のロレンツォ・カルカテラ(英語版)が少年院で体験した仕打ちと復讐を綴った小説とされ、ベストセラーになった。だが、実際には本にあるような看守殺害の裁判の記録は一切なく、マンハッタン地方検事局、彼の通った聖心キリスト教会、学校は事実無根であると声明を出した。ニューヨーク弁護士会も調査に乗り出し、ロレンツォが学校を長期欠席、または退学した事実はなく、少年院へ行っていないことが判明した。

映画では本編終了後、クレジットの前に物語が事実でないとする裁判所と検事局、実話であると主張するロレンツォの見解がそれぞれテロップで表示される。

脚注[編集]
[脚注の使い方]
注釈[編集]
^ 少年時代にも、ホットドッグ屋で盗みを働く際に店主を引き付ける囮役になったことで少年院に入所する期間を3人よりも短くなっている(結局、3人は自分の最長入所期間に合わせる形で4人での出所を果たしている)。
^ 裁判で勝っても報復としてジョンとトミーの仲間に殺され、仮に負けても検事として勝訴に持ち込めなかった責任を取らされるため、勝っても負けても破滅の道に進むことになる。そのため、検察を辞職した後は3人の中で唯一円満に暮らしているとシェイクスは語っている。
^ 実際にチケットを3枚持っているが、ジョンとトミーがノークスを殺害していることに変わりないため、神父以外に見に行った2人は誰なのかは不明。
^ a b c ジョンとトミーの行きつけのバーには、ノークスが食事していたレストランが併設されている。
^ ジョンが4発、トミーが3発撃っており、ジョンの1発目がノークスの急所に命中し、ジョンの2・3発目とトミーが放った3発の銃弾が両腕と胴体に集中、致命傷となったのはジョンが放った4発目の銃弾であり、それが頭部に命中している。なお、フォトストーリーブックでは、ノークスに放った銃弾の数とジョンとトミーの経歴が逆になっていた。
^ a b トミーが29歳で死んだ際の日付が1985年7月であることから、ジョン死亡時の年齢は少なくとも29歳の誕生日を迎えていないことが確実になったため。
^ 殺害された日がジョンが29歳の誕生日を迎えた2週間後というシェイクスの発言から逆算。
出典
監督バリー・レヴィンソン
音楽ジョン・ウィリアムズ
制作国アメリカ
プロデューサーピーター・ジュリアーノ
脚本バリー・レヴィンソン
 
出演者
ジェイソン・パトリック
ブラッド・ピット
ロン・エルダード
ビリー・クラダップ
ロバート・デ・ニーロ
ダスティン・ホフマン
ケヴィン・ベーコン
ヴィットリオ・ガスマン
ミニー・ドライヴァー
ジョー・ペリノ
 
 
目次
作品概要
あらすじ
実話か創作か
監督・脚本はバリー・レヴィンソン
感想
華のない2人について
おかしな点満載
無法地帯と化した少年院
人間的な反応をしないジョンとトミー
犯罪記録が抹消されるアメリカ社会
茶番以下の法廷劇
まとめ
あらすじ

NYヘルズキッチンで生まれ育った少年達のいたずらが、死亡者を出す大事故を引き起こした。少年院に入れられた少年達を待っていたのは看守による虐待で、彼らは心に深い傷を負った。成人後、マフィアに入ったかつての少年は、自分を虐待した元看守を発見し、射殺する。

実話か創作か

本作には原作があり、それは著者のロレンツォ・カルカテラが実際に少年院で体験した仕打ちと復讐を綴った小説としてベストセラーになり、本の売り上げの勢いで映画化されたという経緯があります。後述する通り本作には通常考えられない展開が多いのですが、公開当時は実話だと広く信じられていたからこそ観客を丸め込めていた部分が相当ありました。

ただし、エンドクレジットにも記載されている通りアメリカの役所がこの内容を否定している上に、法廷で弁護士がマフィアに操られて動き、法曹関係者に誘導された偽証によって殺人が無罪になったという顛末を看過できなかったNY弁護士会が調査に乗り出した結果、カルカテラの主張は虚偽を含んだ誇大PRだったということが現在の認識となっています。

監督・脚本はバリー・レヴィンソン

一般にバリー・レヴィンソンは名監督として認識されていますが、私の中では実力以上の評価を受けている監督の一人です。確かに『レインマン』は名作でしたよ。でも、本作前後のレヴィンソンがどんな仕事をしていたかというと、94年『ディスクロージャー』、97年『ウワサの真相』、98年『スフィア』と、話題性こそ抜群であるものの気の抜けたコーラのような映画ばかりで、2000年代以降になると何を撮っているのかすら定かではない状況となっています。

スフィア【凡作】畑違いのベテラン監督が迷走(ネタバレあり感想)

とはいえ、レヴィンソンへの過大評価はキャスティング面で吉と出ており、ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンという重量級の演技派を共演させた上で、ブラッド・ピット、ブラッド・レンフロ、ビリー・クラダップら当時注目されていた若手俳優と組み合わせ、その間を信頼できる中堅・ケヴィン・ベーコンに繋がせるという鉄壁の布陣は、レヴィンソンの名前があったからこそだと思います。

ただし、これだけの豪華キャストから最良の演技を引き出せていたかと言うと微妙なところで、我々観客が見たかったのはデ・ニーロ、ホフマン、ブラピが激しくやり合う光景だったのに、別撮りでもしたのかと思うほどキャスト間での化学反応が起こっていません。これにはガッカリでした。

感想
華のない2人について

果たして観客の見たいパフォーマンスがあったかどうかはともかく、豪華は豪華だったこのキャストの中で、「なぜそこにあなたが?」というキャストが2名いました。

一人目はジェイソン・パトリック。翌年の『スピード2』でも「なぜお前がキアヌの代わり?」と世界中からつっこまれた地味顔のパトリックが、豪華キャストがひしめく本作のまさかの主役。

この映画の顔になれるような面ではなく、他を圧倒するような演技力があるわけでもなく、彼が何のために存在しているのかが本当に分かりませんでした。

二人目はミニー・ドライヴァー。かつてはマイケルと付き合い、今はジョンと付き合っており、シェイクスも陰ながら彼女を想っていたという4人組の少年時代からのマドンナが、なぜあなた?

ブラッド・レンフロ、ブラッド・ピットが演じた超絶イケメンのマイケルを翻弄したほどの女にはまったく見えませんでした。

なお、ミニー・ドライヴァーは98年の『フラッド』でも街一番の美人役をやっていたのですが、彼女を美人として捉えていなかった私は、美人であることを前提とした劇中の会話を一瞬理解できませんでした。

ロン・エルダート

ダスティン・ホフマン

ミニー・ドライヴァー

ケヴィン・ベーコン

 

 

 

 

 

 

 


利根輪太郎の競輪人間学 誰にもチャンス―力は僅差だった

2022年12月25日 21時48分06秒 | 未来予測研究会の掲示板

GⅢ 伊東競輪   椿賞争奪戦 最終日

12レース決勝戦

並び予想 3-8 7-4 1 (単騎) 2-5-9-6

レース評

嘉永が先導役を務める九州作戦に期待。山崎が番手発進も視野にV獲りに挑む。ただ、中野のスピードは強烈で2車でも互角。

1番人気 5-9(4・6倍)

3-1 3-5 5-3の3連単で勝負する。

3番の中野慎詞選手は 4番の村田 雅一 選手に張られて失速し、圏外に。

5番の山崎 賢人の選手の番手にはまった7番の野原 雅也 が勝利。

3番中野選手の番手の8番大川 龍二選手が2着に。

期待された5番の山崎 選手は3着に粘る。

競輪は展開次第なのだ。

最終的に5-9のラインが5-7になっては、波乱である。

展開のアヤで大穴になる。

つまり、誰にも車券に絡むチャンスがあるのだ。

 

 

7-81 4,630円(35番人気)

7-8-5 12万3,320円(229番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 7 野原 雅也   10.0 S  
  2 8 大川 龍二 3/4車輪 9.8    
3 5 山崎 賢人 1/4車輪 10.2   B  
  4 4 村田 雅一 1車身1/2 10.2      
  5 6 田中 誠 1車身1/2 10.0      
× 6 3 中野 慎詞 1車身1/2 10.4      
7 9 中本 匠栄 大差        
8 2 嘉永 泰斗 3車身        
1 渡邉 雄太

戦い終わって

戦い終わって写真

 九州勢の三番手に飛びついた野原雅也。

山崎賢人の二段ロケットを追走すると直線ではきっちりとゴール前捕らえて自身二度目の記念競輪を制覇「車番が悪く前は取れると思ってなかった。どこの位置になっても勝負しようとは思っていたので一着で良かった。誰が来ても目一杯踏んでスピードの合った所で勝負と。山崎さんの後ろを単独で走れた時は落ち着いて行けた。最後は賢人さんだけ必死に抜きにいった。無心でゴール前は踏んで結果的に優勝した感じ。今節は要所要所でミスもあったがリカバリーは出来たのかな。寒い割には動けていたし調子自体が良かったのかも。まだまだ古性優作さんの背中を追ってる感じで凄いなと思う所はたくさんある。来年も強い気持ちを持って活躍できるように」。
 準優勝は中野慎詞マークから切り替えて直線内めを伸び、上位失格で繰り上がった大川龍二。
「いやー記念準優勝なんてドでかいプレゼントですね。今年はS級初Vや、このままいけばダービーも乗れるし記念二着で競輪祭をゲットでしょ?初物尽くしの一年でした。来年はもっと大変な一年になるし、成長できる一年にしたい」。
 三着は山崎賢人。
「僕の実力不足。ライン四車の番手の役割が果たせなかった。今後は技術のスキルを上げないと。来年は沖縄合宿から始まり、二月はネーションズカップもあるのでまたしっかり気を引き締めていきます」。


利根輪太郎の競輪人間学 ワンテンポずらす

2022年12月24日 09時50分11秒 | 旅行

車券が外れ、追い込まれる気持ちになるのは、競輪ファンの常だろう。

でも、車券が外れ続ける負の下降線から抜け出るためのには、ひと呼吸置き、レースを冷静に見ることだ。

つまり、はやる気持ちを押さえ、ワンテンポずらすべきなのだ。

12月24日、

6レース

1-7―5 5600円(1番人気)

7レース

4-7-1 1万1,490円(26番人気)

8レース

7-4-2 1,260円(2番人気)

3レース車券を外す。

実は、6レースは車券的に妙味がないので、見るつもりだった。

しかし、車券を買ってマイナスとなる。

7レースは5-1が1番人気で5・3倍、

だが、車体故障でレース展開から離脱する。

この時点で、7レースの車券は紙屑に。

結果は、4-7-1 1万1,490円(26番人気)

8レースは7-2が1番人気3・0倍

結果は、7-4-2 1,260円(2番人気)に。

当然、9レースは8レースで外した目を買うべきなのだ。

結果は、5-7-2 1万5,310円(40番人気)

これは、7レース4-7の上がり目の5-7であったのだ。

実は8レースは、7-4を買うのは止めて、7-5 5-7の3連単で勝負していた。

それなのに、9レースは、7-2 2-7の3連単で勝負して、8レースで勝った車券を忘れていたのだ。

8レースの予想をワンテンポずらして、9レースに買うという、出目作戦を忘れていたのだ。

9レース結果

5-7 6,270円(18番人気)

5-7-2 1万5,310円(40人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 5 渡邉 雅也   10.0   嵌り併せ捲
2 7 嵯峨 昇喜郎 1/4車輪 9.9   捲り併され
3 2 諸橋 愛 3/4車輪 9.9     捲りマーク
  4 1 土屋 裕二 1車身1/2 10.1     被され追ず
  5 4 吉本 哲郎 3/4車輪 9.9     単騎先手策
  6 8 藤田 大輔 2車身 10.0     混戦遅れて
× 7 3 吉田 敏洋 1/4車輪 10.4   SB カマシ後敵
8 6 島野 浩司 大差       吉田に離れ
9 武藤 篤弘         打鐘で接触

 

 

 

                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 

 

 

 

 


「多様性」や「包摂」がキーワード

2022年12月24日 09時50分11秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽価値ある対話は、それぞれの責任感と、信頼感から生まれるものだ。

すぐには白黒つけられない、答えの出ない問題が、現代社会にはあふれている。

▽分かりやすい対立の構図が煽られ、単純化された「悪者」や「正義」が可視化されていく。

熱狂を煽り、自らも熱狂されてしまう。

その連鎖の構造が、現代社会の焦燥感と閉塞感を増幅しているのだ。

そこから抜け出すために必要なのは「答えなき問いに向き合い続ける力」だ。

▽「分断するな」と言っている人こそが、独善的に他者を糾弾し、人々を極端な方向へ扇動したりする光景は、近年、さまざまに見られる。

▽沖縄基地をなくせと叫んで熱狂の中で暴力でぶつかり合い、疲弊する方法ではなく、平和への思いを引き出す対話が大切である。

▽熱狂は、理解し合えない相手やその価値観を強く否定する行動を呼びやすい。

そこで、「多様性」や「包摂」といった言葉は、現代社会のキーワードであり理想的な理念でもある。

だが、熱狂の渦に巻き込まれた途端に、そうした価値観は最優先のものでは無くなりかねない。

熱狂のど真ん中にいながらも、異なる価値観を視野に入れながら問題に向き合う姿勢を取り続けられるかどうかである。

▽問われるべきは問題の根本に何か変化はあったのか。

「分かりやすい」答えが出たのか。

「現実にある基地」をみつめながら、自分にできる平和とは何かを考える。

答えなき問を前に、諦めて目をそらすのではなく、他者にも思いをはせていくことだ。

目の前の人の悩みを聞き、地域の課題を少しでも変革すべく政治にも働きかける必要がある。


人間が一人でいるというのは、よくないことだ

2022年12月24日 09時12分55秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽地方議員の役割は「地域が抱える政策課題を拾い集めて整理し、誰もが分かるような言葉で可視化し自治体の取り組みを良くする」ことだ。

▽社会保障は経済成長の足かせではなく、むしろ基盤になる。

▽一人暮らしが増加。家族機能を社会化していくことが重要だ。

高齢者の身寄り問題が深刻化。従来の<家族依存型>福祉に期待しにくくなった。

▽庶民の目から見た戦争の様子を、多くかき集め、戦争のリアリティーを表現する活動。

若い世代にも戦争の記憶を継承することは社会全体の課題である。

▽生命と生命は感応し合う。

▽人間が一人でいるというのは、よくないことだ。何事かをなしとげげようと思ったら、他人の協力と刺激が必要だ―ゲーテ

▽千差万別の苦悩を解決する道は、生命哲学のなかに示されている。

▽目に見えないところでの誠意があれば、目に見える心の安穏がある。

▽現実から目をそらさず、平和を祈り・願い、行動する。

 

 


山崎豊子の小説 大地の子

2022年12月24日 08時44分38秒 | 社会・文化・政治・経済
 
山崎 豊子  (著)
 
大地の子』は、山崎豊子小説作品、および原作としたテレビドラマ

中国残留孤児となった陸一心(ルー・イーシン)の波乱万丈の半生を描いた物語である。

日本人残留孤児で、中国人の教師に養われて成長した青年のたどる苦難の旅路を、文化大革命下の中国を舞台に描く大河小説。
満州に開拓団としてやってきた松本家の幼い長男・良雄。

だが敗戦直後に侵攻してきたソ連軍により祖父と母を殺され、妹とは生き別れになる。

日本人としての記憶をなくし、放浪し、虐待をうけ、逃亡する少年を救ったのは教師・陸徳志だった。

その養子となり陸一心と名乗る。しかし、日本人であるがゆえに、文化大革命の嵐の中、リンチを受け、冤罪をかけられ、内蒙古の労働改造所に送られて、スパイの罪状で十五年の刑を宣告された。

使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。

概要

1987年昭和62年)5月号から1991年平成3年)4月号まで『月刊 文藝春秋』に連載された。

1991年(平成3年)に文藝春秋で単行本全3巻が刊行、1994年(平成6年)に文春文庫全4巻で再刊された(なお山崎の作品で、文春文庫で再刊したのは『運命の人』と本作のみ、他作品は全て新潮文庫で再刊されている)。

本作執筆に際し、作者は1984年(昭和59年)から胡耀邦総書記に3度面会し、取材許可を取り当時外国人に開放されていない農村地区をまわり300人以上の戦争孤児から取材した(山崎は「残留」という言葉があたかも孤児達が自分の意思で中国に残ったかのような印象を与えるとの理由から、残留孤児という呼称を使わなかった)。

2013年(平成25年)11月19日NHK総合テレビで放送されたクローズアップ現代「小説に命を刻んだ〜山崎豊子 最期の日々」において、山崎の肉声テープで「中国大陸のそこここで、自分が日本人であることも分からず、小学校にも行かせてもらえず牛馬の如く酷使されているのが本当の戦争孤児ですよと…、私はこれまで色々な取材をしましたが、泣きながら取材したのは初めてです。

敗戦で置き去りにされた子どもたちが、その幼い背に大人たちの罪業を一身に背負わされて『小日本鬼子(シャオリーベンクイツ)』、日本帝国主義の民といじめられ耐えてきた事実、日本の現在の繁栄は戦争孤児の上に成り立っているものである事を知ってほしい。大地の子だけは私は命を懸けて書いてまいりました」とのコメントが紹介された。

1997年(平成9年)、作品での表現の一部が、『卡子(チャーズ) 出口なき大地』(文春文庫ほか)の盗作であるとして、著者の遠藤誉から提訴されたが、最終的に遠藤の敗訴が確定した。

あらすじ

長野県戸倉町から満州に入植した満蒙開拓団、信濃郷に属する松本家の長男松本勝男は、祖父、母、妹2人とともにソ連国境に近い、現在の黒竜江省の開拓地で平穏な暮らしを送っていた。

しかし、1945年(昭和20年)8月9日ソ連対日参戦により避難を余儀なくされた一家は、苛酷な避難行やソ連軍の虐殺によって祖父と母、末妹を失う。なお、父親はこの時陸軍召集されており、勝男のいる満州にはいなかった。

苛酷な体験のあまり、自分の名前や日本語など7歳にして全ての記憶を失った勝男は、5歳であった妹のあつ子とも生き別れになり、中国人農家に売られて酷使される日々を送ることになる。

度重なる虐待に耐えかねて勝男は農家を逃げ出したものの、長春で人買いの手にかかり売られそうになる。それを助けたのは、小学校教師の陸徳志(ルー・トゥーチ)であった。

子供のない陸徳志夫妻は勝男に一心という名を与え、貧しいながらも実の子のように愛情をこめて育てる。しかし国共内戦が激化し、人民解放軍によって長春が包囲されると、一家は飢餓地獄と化した長春から脱出することを決意する。

脱出のために人民解放軍の卡子(関所)を通る際、一心の中国語に日本語なまりがあると感じた兵士が一心を拘束しようとするが、徳志の説得や上官の取り成しによって解放され、一心はこの時初めて徳志のことを父と呼んだ。

その後、一家は徳志の故郷である范家屯中国語版に落ち着いた。

やがて優秀な青年に育った一心は大連にある大学に進学した。恋人である趙丹青には、日本人であるがゆえに別れを切り出されるなど差別を受けながらも、中国の発展のため尽くそうと決心する。

しかし、一心の背後には文化大革命の嵐が押し寄せつつあった。

1966年、一心は日本人であるという理由から槍玉に挙げられ、無実の罪で囚人として労働改造所(労改)に送られる。

初めは寧夏回族自治区ダム建設の苛酷な労働を強いられたが、黄河の氾濫により全て徒労に終わる。その後さらに内蒙古の労改に送られた一心は、そこで日本出身の華僑で、今は羊飼いの仕事をさせられている黄書海と知り合い、母国語である日本語を習うようになる。

しかし日本語というかすかな生きがいを見つけたのも束の間、他の囚人の脱走幇助の冤罪を着せられて懲役15年が確定してしまう。更にふとした怪我から破傷風にかかり生命の危機にさらされるも、後に妻となる看護師江月梅に命を救われる。

月梅は匿名で徳志に音信不通となっていた一心の所在を知らせる手紙を送り、徳志ははじめて一心の置かれている悲惨な境遇を知るに至った。

徳志は范家屯から北京市人民来信来訪室まで赴き、冬の北京で路上生活をしながらいつ来るとも知れない請願の順番を待っていたが、人民解放軍幹部となった幼馴染袁力本が、徳志の姪陸秀蘭からの手紙でこの事を知り、便宜を図った甲斐もあり請願は受理され、7年目にして釈放された一心は、内蒙古からの汽車を北京駅で10日間待ち続けた徳志と再会を果たす。

元の職場に復帰した一心は、命の恩人である月梅と結婚し、日本語通訳として日中共同の一大プロジェクトである製鉄所建設チームの一員として働くことになる。

一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、一心(勝男)の実父である松本耕次上海事務所長として派遣する。

松本は、戦後すぐに帰国した信濃郷開拓団員生存者の証言から、家族は全滅したと思い込んでいた。

しかし、新たに中国残留邦人となっていた元信濃郷開拓団員の女性が日本に帰国して、勝男とあつ子がソ連軍の虐殺から生き延びたことを松本に伝えた。

これをきっかけに、松本は仕事の合間を縫って二人の行方を追うが、その足取りは一向に摑めなかった。

製鉄所建設プロジェクトが軌道に乗り始めた頃、月梅は巡回医療隊の一員として河北省の農村を訪れ、張玉花という女性と知り合う。

玉花は過労の果てに病(脊椎カリエス)を得て、すでに死の床にあった。

カルテによって玉花が一心の妹あつ子と同じ年齢であり、かつ日本人であることを知った月梅は一心に手紙を書き、玉花に会いに行くことを薦める。

手紙をもとに、玉花の家を訪ねた一心は玉花と会話を交わし、生き別れた時にあつ子が持っていたお守り袋をきっかけに兄妹であることがわかり、36年ぶりの再会を果たす。

一心は玉花を町の病院に入院させて献身的に看病するが、翌年の旧正月を前に玉花は危篤となって退院させられ、一心に看取られて息を引き取った。

その翌朝、一心が茫然と家の前に佇んでいると一台の車が止まる。

その車からは玉花の家を訪問しようとしていた松本が下りてくるが、玉花の日本名があつ子であることとお守り袋が証拠となり、間近にいながら親子とは気づかなかった一心と松本は、ここで初めて互いの関係を知る。

その後、プロジェクトの一環で日本に出張した一心は、仕事の宴席を抜け出して木更津にある松本の家を訪れる。

しかしこの訪問が原因で、一心は程なくして以前から一心を快く思っていなかった同僚馮長幸(趙丹青の夫)の策略により産業スパイとして告発され、プロジェクトから外された上に内蒙古の製鉄所へ左遷させられてしまう。

初めは失意に暮れていた一心だったが、やがて製品の改良などを通じて内蒙古の仲間達と深い絆で結ばれる。

それから1年半後、丹青は一心を陥れた夫の策謀を知り、共産党幹部に告発した。

冤罪が解けた一心は再びプロジェクトに復帰し、7年がかりで完成した製鉄所の高炉に火が入り、日中の参画者の心は一つになる。

プロジェクト終了後、一心は徳志の勧めで松本と父子水入らずでの三峡下りの旅行に出かける。

雄大な長江を下る船の上で、松本は一心に日本へ来て一緒に暮らさないかと持ちかけた。

日本の父と、中国の父。

二人の父の愛情に一心の心は揺れ動くが、一心は苦悩の末涙ながらに「私はこの大地の子です」と答え、中国に残ることを決意するのであった。

ドラマ版では、その後自ら左遷時代の仲間達が待つ内蒙古の製鉄所への転属を志願する後日談が加えられており、家族ぐるみの移住に先立ち一足先に内蒙古に向かった一心が、製鉄所でかつての仲間達と再会するシーンで物語は幕を閉じる。

刊行書誌[編集]

  • 『大地の子』 文藝春秋(上・中・下)、1991年
  • 『大地の子』 文春文庫(全4巻)、1994年
  • 『山崎豊子全集 19・20 大地の子』 新潮社、2008年
  • 『「大地の子」と私』(文藝春秋 1996年、文春文庫 1999年)。取材の一端を記している
  • 『山崎豊子自作を語る1 作家の使命私の戦後』(新潮社、2009年)でも、(当時新日鉄会長・経団連会長だった斎藤英四郎が、取材に際し拙い態度を取り、著者が面と向かって怒るなど)、取材の裏側の苦労も明かしている。
 
 
本をめくった最初から一気に引きずりこまれた。
終戦直後の中国で日本人の少年が生きることがどれだけ大変だったか。
読んでいて辛くてしかたない。それでも養父母の情愛に救いを感じる。
日本では戦争が終わったあとの時代に、中国ではこういうことがあったのかと……。
ウクライナのひどい飢餓も大戦後の事だったのが思い出される。
この時代や文革に興味がわいた人は「ワイルドスワン」を読んでみるといいかもしれない。
作中、脇役ながらヘーゲルを賛美したために犯罪者にされてしまった老学者が印象的だった。
彼の嘆きは時代の嘆きそのものに思える。
中ソの間で戦争が起こりそうになったことも、この本を読んで初めて知った。
今、日中関係は複雑だが、つくづく戦争はしたくない、してはいけないと実感する。
すぐ続刊も読もう。
 

本との出会いは、その際に置かれている自分の環境等に大きく影響、左右されるものだと思うが、本書との出会いはまさに絶好の時であった。
主人公は、戦争の最大の被害者とも言える残留孤児。日本国から見棄てられ、日本の侵略戦争の罪を、その小さな身体に背負わされ、存在そのものを否定されながら、中国で一人生きていくほかなかった。
その運命はあまりに酷く、戦争の悲惨さを語って余りある。
自分の母国が犯した罪により、自らの人間性をも否定される一生である。
「日本とは、日本民族とはかくも罪深き民族なのか」との主人公の魂の叫びは、読者の胸を打つ。
自分は今仕事の関係で中国に滞在している。今なお、日本人であると知られると、不利益を被ることがある。
日本鬼子とは本の中の活字として見れば、ただの文字に過ぎないが、初めて正面きって言われ、侮辱された時の衝撃は忘れることができない。
俺が何をしたっていうんだ、日本人である、というそれだけのことが罪なのか?と憤り、悲しんだ。
70年経った今にしてこうである。
戦争が終わって間もない頃、人々が自らの生々しい体験として、日本を意識していた当時の、反日、いや憎日感情は計り知れない。
そしてその憎しみを、日本国家に代わり、一身に浴びなければならない運命にあった残留孤児の苦しみは、とても言葉では表現しきれない。
主人公はその中にあって、出会いに恵まれていたと言えるだろう。
身を呈して育て上げてくれた義父母、度々難局を救ってくれた友、労改で日本語を教えてくれた友、命を救ってくれた妻。
そしてあまりに悲惨な妹の境遇は、主人公がいつ何時陥ってもおかしくなかった、現実である。
妹が連れ去られ、別々に引き裂かれるシーンは、運命の交錯の残酷さを暗示するかのようである。
そんな主人公が、語学力、専門性を武器にのし上がり、最後日中共同プロジェクトで、実父と相見え、戦わざるを得ない皮肉さ。運命は何度も彼を弄ぶ。
実父の苦悩、日本人の自分、中国人の自分の狭間で揺れ動き、苦しむ主人公。
両者の人間模様は、戦後日中関係の再スタートを飾る鉄工所建設プロジェクトの中で描かれる。
2人を中心に、プロジェクトに関わる人々の熱い信念に触れると、中国の勃興、パワーの再逆転により日中関係が緊張関係にある今と、隔世の感を感じる。
今更日中友好などと綺麗事を述べる気はない。
そしてこの作品の趣旨は、そんな綺麗事を主張することでもない。
戦争が生んだ圧倒的な悲劇、人はその中にあっては、ただ流されるままのコマに過ぎない。
それでも生きぬき、最後「大地の子である」と宣言してそのまま中国で生き抜くことを誓った主人公。
ひょっとしたら主人公の今後は、その出自故にやはり苦難が続くのかもしれない。
日本を心から許すことはできないという宣言なのかもしれない。
しかし、この圧倒的な現実を、我々は見据えるべきである。戦争体験が薄れていっている今こそ読む価値のある一冊である。魂に響く一冊であった。

利根輪太郎の競輪人間学 地元の深谷 知広選手が惨敗

2022年12月23日 12時11分39秒 | 未来予測研究会の掲示板

GⅢ 伊東競輪 椿賞争奪戦 2日目 2022年12月23日(金)

12レース

展開予想 7-1-4 3-5-9 6-2-8

レース評

直線だけで頭まで届いた深谷は万全の仕上がり。

今日は本来の自力戦で連勝ゴール。南関独占から入るが、東北勢も連入圏内。

1番人気7-1(1・6倍)

初日の驚異的捲りを観たので、ここは7番で勝負と思い込む。

ここに思わぬ落とし穴が・・・

当然、地元の深谷選手で頭は断然と期待して車券を買った。

だが、まさかの捲り不発!

これが競輪のアヤなのだ。

だが、出目作戦では、本命の7番の隣の8番と対抗1番の隣の2番は買えるのだ。

その意味で、車券では一ひねり、二ひねりも不可欠!

つまり、本命ラインの7-1が消えた時どうするかだ。

6-2-8ラインの2-8は買えない車券ではない。

結果

2-8 2万6,780円(28番人気)

2-8-4 83万7,660円(319番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 2 三宅 達也   10.4 B 併せ番手捲
  2 8 桑原 亮 1/2車身 10.3   捲りマーク
  3 4 小埜 正義 1車身1/2 10.3     殿尻内踏上
4 5 新山 将史 微差 10.5     捲乗り追込
5 1 小原 太樹 1/2車身 10.5   S 深谷が不発
  6 9 佐藤 愼太郎 1/4車輪 10.5     前に続いて
× 7 3 嵯峨 昇喜郎 1車身1/2 10.9     捲り併され
8 7 深谷 知広 7車身 11.4     捲り併され
9 6 佐伯 亮輔 4車身 11.9     ブン回貢献

生命の危機

2022年12月23日 12時11分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽知識人の悪しき習慣は<困難>をいつも避けていることである。

いかなる困難をも乗り越え、人類の崇高な目的に立ち向かっていく精神こそ、大学の存在理由であり、使命である。

▽大学は制度や建物からでなく、新しい知識と学問を求めようとする若者の情熱と意欲から起こってものだ。

真理をこよなくみずからのものとしたという若者の熱望があって、それが学問的職業人、つまり教師を生み出し、そしてこの教師と学生との人間的共同体が、今日の大学の淵源となっている。

つまり、もともと大学というものは、学問を求め真理を愛する学生たちの熱誠から始まってのだ。

これこそ、大学の始原であると同時に、帰趨である。

▽価値ある対話は、それぞれの責任と、信頼感から生まれるものであって、無責任な討論ではない。

▽大学は、自由な、それでいて活力と気風がみなぎっていなければならない。

思想の自由、研究の自由、発表の自由、といった学問研究における絶対条件を満たすことだ。

このようなみずからの信条に基づいて築きあげた学問の場こそ、独創的な研究成果を生み、個性豊かな研究者を育てていく母体となり土壌となる。

▽明治から戦前までの教育は、あまりのも<力>に偏って指向性があった。

つまり<力>の面で一日でも早く世界的レベルに追いつかなければならない。

これが、日本の教育が追求してきた最大の課題であった。

しかしながら、こうした<力>を崇拝し、富国強兵を追求し続けた結果が、日本を未曽有の敗戦という事態におとしいれた。

▽<力>の追求のための道具とされた教育が、本来の教育の生命である個々の人間の尊重、人間の尊厳の樹立という一点を失って、国家や企業にとって価値ある人間、すなわち国家、企業という組織のなかの歯車のような部品に甘んずる人間をつくりだしてきた。

教育が手段となってきたことが重大な問題である。

<力>の追求も大事だが、それは同時に<力>を使いこなせるだけの<知恵>の開発をもともなわなければならない。

▽<知恵>とは、人間主体に根差したものであり、ソクラテスがいみじくも喝破したごとく「汝自身を知る」ことから発するのである。

人間は機械の部品ではない。

人間は他のいかなる物とも交換できないもいものとする、尊厳性樹立の起点がある。

真の学問とは自己への<知>にある。

新たな<人類の蘇生>をもたらすことだ。

▽現在の危機は文明の危機であり、物質への危機である。

人間の文化の欠点は、それぞれがそれぞれの分野に分けられてしまい、全体というものを見失っている。

人類の文化は唯一不可欠なものだ。

今日の危機は社会的危機、政治的危機よりも根本的な文明の危機ともいうべきものである。

▽新たな<生>を創り出す弛みなき錬磨が期待される。それは逆境への挑戦を通して開かれる。

教育の危機は教育の危機ならず。それは生命の危機なのだ。