罪状は、<公務執行妨害>。
暴れたので、ベルト状の手錠や縄を使い、男性の手足を拘束。
男性はその状態で100時間以上、保護室に収容されていた。
「精神疾患」や「糖尿病」を患っていたという男性。
死亡した男性の父親
「(息子は精神疾患で)障害者2級手帳もあるし、暴れだしたら止まらないから、『医者が鎮痛の薬を打って病院に入れないとダメだ』と訴えたけど、それでも聞いてもらえなかった」
警察関係者によると、「精神疾患の薬は処方した」としているが、糖尿病の薬は与えなかった。
保護室内の監視カメラには複数の署員が、横たわる男性を蹴るような様子も映っていた。
12月4日の午前4時半ごろ、巡回中の署員が、動かなくなった男性を発見。
男性はその後、病院に運ばれたが、約1時間後に死亡が確認された。
愛知県警は、死因について「腎不全」だったと発表。
死亡診断書には、男性の直接の死因は「脱水症」と記された。
死亡した男性の父親
『警察の言うことはあてにならない』
なにしろ息子が亡くなったのは、警察が3日も4日も飯も食わさずに、最終的には脱水で死んだんだ。
後付けで腎機能が悪かったとか、そういう問題じゃない。
100時間以上に及ぶ身体拘束や、署員らの対応に問題はなかったのか―と憤ったそうだ。
男性は裸の状態で「戒具」とと呼ばれるベルト手錠で、捕縛を付けられ、トイレも思うように使えない状態で、男性の後頭部が便器に入った状態で放置されていた。
しかも、警察官はそのままトイレのい水を流したそうだ。
延べ140時間以上の身体拘束―それほどの警察官の憎しみや侮蔑はそもそも何であったのか?誠に不可解!
なお、愛知県警は12月13日、警務部長以下約40人の調査体制を立ち上げたが、あくまでも<法務行政>問題であり、国会で徹底的に論議すべき事案であろう!
当然であるが、調査の結果、刑罰法令に触れる行為が認められれば、必要な捜査を行うそうだ。
身体拘束は、人権擁護の観点から問題があるだけでなく、 人間のQOL(生 活の質)を根本から損なう危険性を有している。
身体拘束によって、心機能 、身体機能は低下する。
いずれにしても、人間としての尊厳も 侵され、ときには死期を早めるケースも生じかねない。
問題提起=例えば動物を延べ150時間以上、身体拘束したらどうなるかを、是非、検証すべきだと思うのだが、どうだろうか?
<人権問題>の基調にあるのは、想像力の欠如。
自分自身が身体を拘束されたら、どうなるのかを、とことん突き詰め、被害者の立場になって厳密に思いやることなのだ。
身体拘束など、何があろうとも絶対に人間の尊厳から許されないはず!