算数科授業の一番の課題は何か。
それは、「習熟の時間が極端に少ない」と言うことである。
心ある授業者は、問題を解く時間を確保している。授業で学んだ考え方を用いて他の練習問題を解く機会を確保している。
しかし、多くの場合、話合い活動に時間を割きすぎ、練習をさせる時間が少ない。
自力で問題を解く時間が少ないため、できるようになったかどうかという実感が子どもにはもてず、もちろん指導者にもできるかどうかが分からないままである。
そういう授業を何回も見てきた。
最近は、担当として次のように心がけて実践し、職員にも提案している。(算数科担当である)
「授業の終盤に、練習問題を解く時間を10分間確保しましょう。」
このように心がけるだけでも、授業前半の緩みは少なくなる。教師の言葉は削られていく。
シャープな授業になる。
もちろん、毎回10分間の練習時間は確保できないかもしれない。しかし、「10分間」という意識があれば、5分間は確保できるようになるはずである。