落語会に行ってきた。
小林市文化会館で行われた「三遊亭好楽・王楽 親子落語競演会」である。
まず、このご時世に、地方で落語会を企画してくれる小林文化会館に感謝である。
企画しても、どれくらいお客さんが入ってくれるかは分からない。
それでも地域を元気づけようとしてくれる企画に感謝である。
王楽さんが「時そば」をやった。
初めは静かな笑いだったが、蕎麦を食べるシーンでは会場から笑いが起きた。
さすがプロだと思ったのは、その観客の反応を見て、蕎麦の食べ方の繰り返しで笑いをとったところである。
好楽さんは「風呂敷」をやった。
面白かったが、爆笑とまではいかなかった。
地方で落語会をするならば、提案がある。
それは、「二つ目」の若手で面白い人を呼ぶ企画である。
ご承知の通り、落語家には、3つの段階がある。
「前座」「二つ目」「真打」である。
この「二つ目」の中には、伸び盛りの若手がいる。面白い話をする若手がいる。
しかし、なかなか仕事がない。
自分達で「落語会」を企画する人もいる。
そういう有望な若手を読んで落語会をすれば、地方の落語会はもっと盛り上がるのではないだろうか。
しかも、若手の方々の収入源にもなる。
有名な真打はお金がかかるが、二つ目の若手はそれほどかからないはずである。
自分が地方の文化会館に勤務しているならば、寄席に行き、面白い「二つ目」の若手を探し、交渉をして、地方に来てもらうようにしたい。
面白い落語を聞くことができるので、観客は喜ぶ。
「二つ目」の若手は、収入アップになるし噺の修行にもなる。
そこそこの「真打」を呼ぶよりも、あまり修行をしていないであろう「真打」を呼ぶよりも、伸び盛りの「二つ目」を呼ぶ方が面白いのではないかなあ。