月刊誌「致知」で、毎回楽しみにしている連載がある。
それは、「二十代をどう生きるか」である。
各回の著名人が、二十代をどう生きたか、どう生きるとよいかを書いてくださっている。
今回は、養老孟司氏。
二十代は、「自分の物差しを持てるようになれ」である。
小学2年の時に敗戦を迎えた養老氏は、それまで学校で教わった内容が否定され、教科書も墨で塗らされた。
そんな養老氏は、
「私は言葉というものをあまり信じていないし、生きた人間がいかに信用できないかということを身に沁みて痛感している。」
とのことである。
養老氏は、「自分の物差しを持てるように」なるために、次のようなことを勧めている。
「自分が夢中で打ち込めるものを見つけること」
「学びというものは、五感を通じて行うことが大事である。」
「私が勧めるのは、デフォルトではない脳の働きを育てることであり、その際に有効なのが、一見無意味に思われる作業に黙々と没頭する時間を持つことである。今は死語になったが、こうした営みを昔は”修行”と呼んだ。」
要するに、「夢中になるものを見つけ、没頭せよ」ということだろうか。