以前、平行四辺形の指導をしていたときのことである。
黒板に平行四辺形をかき、
「写してごらん」
と言って写させた。
殆どの子が写していたが、中には、
正方形を書いているAさんがいた。
びっくりしたのを覚えている。
平行四辺形を書いても、Aさんには正方形に見えているのである。
形を捉えるのが難しいのである。
そういう子もいると考えて進めるべきだったのに、配慮が足りなかった。
学習障害(LD)という言葉がある。その1つかもしれない。その子は、図形を捉えるのは苦手だが、計算はとても速かった。
自分もLDではないかと思うときがある。それは、「記憶」に関してである。
見聞きしたことを覚えるのがとても苦手である。(体験したことは覚えている)
これは、若いうちからそうだった。この問題を解決するために、自分は、「メモを取る」という方法で克服してきた。
Aさんの場合は、どういった方法で克服できるだろう。
今の自分だったら、「なぞる」「写す」という指導で、徐々に徐々に形を捉える感覚を身につけさせていくだろう。
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