今日の「お気に入り」は、作家の 井伏鱒二 さん( 1898 - 1993 )の「 厄除け詩集 」の中にある 「 訳詩 『 春暁 』 」 です。
ハルノネザメノウツツデ聞ケバ
トリノナクネデ目ガサメマシタ
ヨルノアラシニ雨マジリ
散ツタ木ノ花イカホドバカリ
団塊世代なら、 高校時代の「漢文」の教科書で お馴染みの、 中国・唐代 の 詩人 孟浩然 の 五言絶句「 春暁 」。
上記のように 井伏鱒二さんが 現代語 に 巧みに 翻訳 されました。
横書きには適しませんが、原詩 と 読み下し文 は、以下の通りです。
春暁 ( しゅんぎょう ) 孟浩然 ( もう こうねん )
春眠不覚暁 春眠 暁 を 覚えず.
処処聞啼鳥 処処 啼鳥 (ていちょう) を 聞く
夜来風雨声 夜来 風雨 の 声
花落知多少 花 落つること 知る 多少
春の朝を詠んだ詩歌・詩句としては、清少納言 の「 枕草子 」の冒頭の「 春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」が 「 古文 」の教科書に
載ってましたっけ。
筆者の「 古文 」の 先生は、歌会始 の 講師 ( こうじ、詠み人 ) を終生 務められた 坊城俊民 ( ぼうじょう としたみ、
1917年〈 大正6年 〉3月29日 - 1990年〈平成2年〉4月6日 )さん でした。
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