徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

ヤシャビシャクの果実

2013-11-03 22:09:36 | Weblog
 ユキノシタ科スグリ属の落葉低木であるヤシャビシャクはブナ帯の老木に着生します。
 今年の6月に存在に気がついていたことから果実の写真を撮ってやろうと思い通り過ぎないよう気をつけて歩いていたところ黄葉した葉が目立っていたので難なく立ち止まることができました。
 このヤシャビシャクは絶滅危惧種ということもあり滅多に観察することもできないし、仮に見つけても高いところに着生している場合が多く写真は撮りづらいときています。
 写真を撮ったヤシャビシャクは低いところに着生していてくれるおかげで難なく写真が撮れるのです。
 じっくり写真を撮ってやろうと熱中してシャッターをきったのですが朝露が落ちてきてレンズを濡らしてしまったことに気がついていなかったため使える写真はわずか・・・残念無念です。
 さて写真の果実は緑色をしていますが、これで完熟です。
 じっくり観察してみて気がついたのですが果実の短毛が美しいな~と思います。
 今年の6月にブログに載せた時にスグリ属だから、ひょっとして美味しいなんて書いていますが、この短毛を見ると食べてみようなんて思えません・・・(管理人)


6月の書いた「ヤシャビシャク」の記事へのリンク



                              



                              



                              


                          


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今年のオオウラジロノキは豊作!

2013-11-03 20:52:00 | Weblog
 昨日、川上岳と位山を結ぶ天空の道を歩いている時に「おっ、ズンボの実が一杯落ちている!」歩を止める。
 ズンボとは飛騨地方南部のオオウラジロノキの方言です。
 以前から登山道沿いにオオウラジロノキがあることは認識していたのですが、こんなに沢山の果実が落ちているの初めてです。
 赤く染まった完熟したであろう実を囓ってみると甘酸っぱい味がします。
 果実酒にすると絶品であると、果実酒好きの人は口をそろえていいますが、お酒が飲めない私にはピンときません・・
 さてオオウラジロノキですが下呂市では民間薬の利用があり煎じたものを咳止めの薬としたとのことで鎮咳作用があるようですので、風邪をひいてしまい咳がひどい時にオオウラジロノキの果実酒を飲むとひょっとして効果があったりして?と思いますが私は責任をもてません!試したい人は自己責任でお願いします。
 咳止めの民間薬利用があったのですが斐太後風土記には薬品として利用した記述は無いです。
 ですが、斐太後風土記の益田郡の村々の産物をながめてみると、いくつかの村の産物の中に記述があります。
 記載されている村は益田郡阿多ノ郷大古井村、益田郡小坂郷湯屋村、大洞村、上呂郷大ヶ洞村、宮田村、奥田洞村です。
 恐らく食用として利用されていたものと推察をしていますが、興味深いのは湯屋村と大洞村(現在の下呂市小坂町湯屋と大洞)は大洞川流域で、上呂郷の大ヶ洞村と宮田村、奥田洞村(現在の下呂市萩原町宮田、奥田洞、大ヶ洞)と山を挟んで相対していること。以前、今年亡くなられた姫田先生が山を相対して共通の文化を持つということを言われていたことを思い出し調べて見ると共通の文化が多いのでは?と好奇心が沸いてきます。
 少し話が逸れてしまいましたが斐太後風土記ではズンボという記載は無く山ズミと記載されています。これは飛騨北部のオオウラジロノキの方言です。
 斐太後風土記が編纂された時代も今と同じで飛彈國の中心は高山ですので、高山での呼び名で記載されています。
 江戸時代の飛彈國の本草学ではオオウラジロノキは山ズミでありズンボは方言であるという認識されていたということが分かります。
 ズンボや山ズミが何かを知っている人は高齢化してしまい私と同世代の飛騨の人と話をして通じる人は希となっているのですが年配の人達には馴染みがあるのです。
 このことを私に深く印象づけたのは山之口村誌(現在の下呂市萩原町山之口)を以前見ていたらズンボと書かれている他に標準語では山ズミというと書き添えられていました。
 植物の知識がある人だと両方とも方言ですので違うだろう!と思うでしょうけど。飛騨國と置き換えてみてみると正しいと思います。
 ただ、山之口村誌が書かれたのは昭和の時代です。
 この記載を見たときは笑い話になる!と思ったのですが、色々と頭の中を巡らせてみると生活の中で樹木について覚えていて、私のように図鑑からの知識から覚えていないからということに気がつきます。
 実体験から森について最近まで学んでいた地域であるがゆえの間違いであるということが言え、最近まで森の文化が根付いていたということを知る逸話であると思うようになった今では、笑い話にしようとした自分自信が恥ずかしくなってしまったのでした。(管理人)


                            

                            



                            


                            




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